Electronics

2020.09.29

作りながら身近にあるものの仕組みが学べる! 新刊『エレクトロニクスラボ』は10月10日発売

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●書籍概要
『エレクトロニクスラボ ――ものの仕組みがわかる18の電子工作』
DK社 著、若林 健一 訳
2020年10月10日 発売
B5変形判/164ページ/オールカラー
ISBN978-4-87311-924-3
定価2,750円
◎全国の有名書店、Amazon.co.jpにて予約受付中です。


電気の力で動く18の工作プロジェクト集です。実際に作品を作りながら、エレクトロニクスの基礎や機械構造を学ぶことができます。各プロジェクトには、くわしい仕組みの解説や、現実世界での応用例などもあり、知識を深めることができます。安全に制作を行うためのポイントや、道具の基本的な使い方、電子回路の基礎知識なども解説しています。

プログラミングを行う作例は収録されていませんが、電池やモーターといったものがどのような仕組みでできているのか、電磁石がどのような場所に応用されているのか、電子オルガンやラジオ、扇風機はどのように動いているのか…など、作りながら身近にあるものの仕組みを楽しく理解できる内容になっています。

本書はDK社の定評ある精細なグラフィックが目を引きます。すべての手順に写真が掲載されているので、初心者でもわかりやすく、ハンダごてやドリルをはじめて使う人にもぴったりです。読者対象は中学生くらいの年齢からを想定して書かれていますが、小学校高学年でも大人のサポートを得ながら体験することは可能です。ぜひ、ご覧ください。

【本書で紹介する作品】コイン電池、手作りモーター、手回し発電機、手持ち扇風機、マッチ箱マイク、バグボット、電磁石クレーン、ドアアラーム、無限鏡、AMラジオ、ブザーゲーム、電動プロペラカー、へびロボット、電子オルガン、ペットボトル船、パイプステレオ、金属探知機、自動常夜灯


作例「コイン電池」より。


作例「電動プロペラカー」より。


各作例には「しくみを見てみよう」「現実世界の応用例」があり、知識を深めることができます。


「道具箱」では、そろえておきたい道具類をまとめて紹介しています。


「部品」では、コンデンサや抵抗器、トランジスタ、IC、モーター、スイッチなどの電子部品について解説しています。


「基本となる技術」では、グルーガンやドリル、テスターなどの使い方や、ハンダ付けや電線の処理などのテクニックをくわしく解説します。


「ブレッドボード」の基本もカバー。


収録作品の回路図もすべて掲載しています。


●「訳者あとがき」より

コンピューターが苦手な人と話していると「私はアナログ人間なので、デジタル機器はダメなんです」とおっしゃいます。世の中には「デジタル=難しい」「アナログ=簡単」というイメージが浸透しているようです。

2020 年からの小学校におけるプログラミング教育必修化の流れもあって、世間的にはプログラミング教育ブーム。世の大人たちが、子どもたちにプログラミングをやらせたいと考える要因のひとつに、「デジタルは難しい」のイメージがあるのではないかと思います。

私は、長い間電機メーカーで特定の機器専用のソフトウェアを開発する仕事をしていました。その経験で言えば、デジタルよりもアナログの方が圧倒的に難しいです。デジタルの世界はYes/No がはっきりしているけれど、アナログはそれを自分で決めなければならない難しさがあるのです。

たとえば、ラジオのチューニング。今では周波数がデジタルの数字で表されているものがほとんどで、聴きたい曲の周波数の数字に合わせればきれいな音が流れてきます。しかし、昔のラジオはアナログだったのでダイヤルを回してきれいに聴こえるところを自分で探さなければなりませんでした。50代以上の大人なら、ダイヤルを行ったり来たりさせる経験をしている方も多いでしょう。

今のラジオが使いやすくなっているように、アナログの難しいところをデジタルで包むことで、だれもが使いやすい機器が生まれています。使う人にとっては便利ですが、作る人にとってはとても大変な仕事。私の仕事もとても大変なものでしたが、経験で得られることは多かったですし、その経験はものづくり以外のところにも生きていると実感しています。

大人も子どもも空前のプログラミングブームで「デジタルの世界でのものづくり」をする人が増えている今、次のステップとしてアナログとデジタルをつなぐことのできる人がもっと増えてほしいと思います。そのためには、アナログの世界を知ることが必要。

この本は、そんなアナログの世界の楽しさと難しさを自分で作って体験し、知ることができるよい機会をあたえてくれます。この本を手に取ってくださった方が、アナログの楽しさと難しさを知り、また新しいステップを見つけるきっかけになればとてもうれしいです。

若林 健一