2013.06.10
Joy Divisionの『Unknown Pleasures』3Dプリント版
私は、Joy Divisionの1979年の伝説のアルバム『Unknown Pleasures』(アンノウン・プレジャーズ)と、その象徴的なアルバムカバーが大好きだ。そのカバーの絵は、音声の波形だとずっと思っていた。レコードの一部の音を図形化したものだろうと。しかし、つい先週、それをデザインしたPeter Savilleのビデオを見て、それが1967年に世界で初めて発見されたパルサー、PSR B1919+21(略してCP 1919)からの電波だということを知った。さらに驚いたのは、この画像がバンドのメンバーのひとりからSavilleに贈られたということだ。オリジナルはまったく同じものだ(ただし白黒反転している)。Savilleがすごいデザイナーだという感覚は、このアルバムデザインと密接につながっていたため、ちょっとショックだった(それでも彼はその後も有名なアルバムデザインを残している。ロキシーミュージックの『Flesh and Blood』、イーノ / バーンの『My Life in the Bush of Ghosts』、ピーター・ガブリエルの『So』、それにNew Orderの全アルバムだ)。
Astronomy encyclopedia(1977)に掲載されたPSR B1919+21パルサーのオリジナルの画像。
『Unknown Pleasures』のカバーアート。
Global Fab Academyプログラムの学生部長、Anna Kaziunas Franceも、偶然にもこの画像を使った作品を作っている。彼女は次のように話している。
昨日、私は、Joy Divisionの代表作『Unknown Pleasures』のアルバムカバーに使われたパルサー PSR B1919+21の波形をemnullfuenfがプリント可能なモデルにしたものに出会いました。そこでそれをスライスしてプリントしました。
そして、私はパルサー PSR B1919+21の波形について何も知らなかったことに気づきました。そこでいろいろ調べてみて、このカバー画像の科学的な背景、それ以前の出版物、著作権などに関する非常に面白い記事に出会ったのです。
– Gareth Branwyn
[原文]