Fabrication

2022.11.04

おとでん通信 #20|今日もDMM.make AKIBAは元気に営業しています!(前編)

Text by editor

乙女電芸部です。少し肌寒くなって、ジャケットやコートの出番が増えてきましたね。9月のMaker Faire Tokyoの余韻にひたっていましたが、気づけば来月はもうOgaki Mini Maker Faireです! 乙女電芸部は初めて大垣に出展するのでワクワクしています。

今回は乙女電芸部も拠点として使っているFABスペース、DMM.make AKIBAの特集です!


オフィスビルの1フロアとは思えないほどわくわくする入り口!

2021年8月にDMM.make AKIBA Studioの営業が終了するというニュースはメイカー界隈に大きな衝撃を与えたので、DMM.make AKIBA全体が閉館したと誤解している方も多いのですが、実は2フロアが1フロアになっただけで実際は元気に営業を続けています! 工房スペースも1フロアのなかにぎゅっと凝縮されて残っているので、会員としてはむしろ以前より使いやすくなった部分も多いです。

たくさんの工具や工作機械を写真でご紹介

気になる方も多いと思うので、ぎゅぎゅっと工作機械がつまったフロアの写真をたくさんご紹介していきます!


こちらは入ってすぐ目に飛び込んでくるエリア。太陽光が入る明るい環境で作業できます。


3席あるはんだづけデスクにはオシロスコープや安定化電源がたくさん!顕微鏡も借りられますし、ウルト・エレクトロニクスさんがサンプル提供してくれているので、ピンヘッダなども使えます。


定盤やハイトゲージもあり、ものの正確な大きさが測れます。


こちらはジャンクボックスといろいろなサンプルブック


ゴムや金属、ねじ、服飾材料のリサイクル素材が提供されています!

ここまでは会員全員が使えるエリアですが、Base Plus会員になるとファブスタジオも使えます。ファブスタジオにはさらにたくさんの機材が!


UVプリンタ、カッティングマシン、恒温恒湿試験機、3Dスキャナー、リワークマシン、周波数特性分析器、DC電源アナライザなどなど……


ファブリケーションマシンと言えばこれ!なレーザーカッターももちろんあります。


3Dプリンタは6台設置。出力に時間がかかるものでも他の人を気にせずに使えます。卓上CNCもありますよ!


油圧プレス機、メタルシャーリング、ベンダー、グラインダーなどもあるので、薄いものであれば金属加工もできます。


ハンドツールもたくさん! 電動もエアー工具もあります。


エアー工具は複数使えます。


ボール盤やバンドソーもあります。

24時間使い放題

こんなにたくさん機材があって、会員なら有料機材以外はほぼすべて24時間使い放題なんです!!!(なんだかとっても宣伝っぽくなってしまいますが、乙女電芸部は24時間使えることで何度も助けられてきたので……、どうしても熱が高まってしまいます)

深夜も使えることで事故の懸念などがあるかと思いますが、この8年の営業で大きな事故は一度も起こっていないそうです。システムや配置、使い方のレクチャーなどが徹底されているからだと思います。

写真に写し切れなかった機材もありますので、詳しく知りたい方はこちらをご覧ください!

3Dプリントサービスの相談もできる!

DMM.makeといえば3Dプリントサービスも有名ですが、3Dプリント事業部の方々も同じフロアに常駐しているらしいので、出力する素材などを悩んでいるときは相談にのってくれるそうです。


3Dプリントサービスで出力されたいろいろなサンプルを見ることができます。ミロのヴィーナス像はなんと一発出力らしいです!高さ120cmほどが一発で造形できるなんて驚きです。


いろいろな素材や磨きのサンプルがあります。

使いやすいオフィスエリア

もちろん打ち合わせなどに使えるフリーアドレスのオフィスエリアもあります!会議室もいくつかあるので、クローズドに話をしたいときはそこを使用できます。会員は1日4時間までならゲスト招待無料のため、お客さんを招いての会議も可能です。


奥の扉が会議室です。


各テーブルの近くにホワイトボードがあるので、打ち合わせしやすいです。


こちらはジャッジルームと呼ばれる円形の会議室です。大きなスクリーンと防音設備があるので、大人数でのオンライン会議や鑑賞会もできちゃいます……!

チームルームもあります

3名サイズと6名サイズのチームルームもあるので、チームでの入居も可能です。スタートアップだけでなく、大企業の新規事業チームも入居しているそうです。


ずらっと並んだチームルーム


こちらは3名サイズのお部屋です。

減床は決してネガティブじゃない

これは乙女電芸部矢島の個人的意見ですが、減床して1フロアにはなりましたが、以前よりリモートで仕事をする方が増え、オフィスフロアに常時滞在している会員さんも少なくなったので、「時代に合わせてアップデートされた」という感覚が強いです。試作と打ち合わせが1フロアで行えるので、作りながら考えたい人たちにとってはむしろラッキーな配置になりました。

試験機やリフロー炉など無くなってしまった大型機材もありますが、量産に近いフェーズになるとDMM.make AKIBAでは手狭になって飛び出していくスタートアップ企業がほとんどなので、試作に特化したスペースになったな、という印象があります!

今月でめでたく8周年

そんなDMM.make AKIBAは2022年11月11日をもって8周年を迎えられます! めでたい。8周年はイベントウィークとして外部の方も参加しやすいイベントが盛りだくさんなので、ぜひ奮ってご参加ください! 8周年イベントの詳細はこちら

乙女電芸部のワークショップもありますよ。平日ですが、今年のMaker Faire Tokyoで大人気だったマイクロバッグを作ります! ぜひお越しください。

11月11日の設立日はイベント最終日でピッチ&展示会が開かれます。乙女電芸部も展示・キット販売しますし、他にもDMM.make AKIBAで生まれた面白いプロダクトがたくさん展示されますよ〜

残念ながらイベントには行けないけどDMM.make AKIBAに行ってみたくなったという方は随時見学やオンライン入会相談も受け付けているそうです! 公式ページからお申し込みください。

後編ではメイカームーブメント、ハードウェアスタートアップブーム、IoTバブルなど…この8年間の移り変わりについて、DMM.make AKIBAのコミュニティマネージャーさんとテックスタッフさんにインタビューして深掘りしていきます。お楽しみに!

おとでんの日常

10月29日、30日に竹芝で開催されたワークショップコレクションに参加しました。オリジナルタッチペンを2日間合計で140名以上の方に作っていただきました。予約不要のリアルワークショップは3年ぶりだったので緊張しましたが、たくさんの方に来ていただけてよかったです! 今後もワークショップ開催の際はtwitterなどで告知しますので気になる方はフォローしてくださいね。https://twitter.com/otomedengeibu


ポンポンやリボン、飾り糸を選んで自分だけのタッチペンがつくれます。


タッチセンサの仕組みも学びながら工作


隣のブースのタブレットで使ってくれました!こういうのもワークショップイベントのいいところ。