Fabrication

2018.03.12

体の不自由なゲーマーがニンテンドースイッチをもっと使いやすくするアダプターを3Dプリントする

ビデオゲーム機は、たいていが両手の使える人を想定してデザインされている。ニンテンドースイッチのジョイコンも同じだ。しかし、すべてのプレイヤーが五体満足だとはかぎらない。体の不自由なゲーマーもたくさんいるのだ。しかし、そんなゲーマーにも使えるようにと、いろいろ知恵を絞ってくれるMakerがおおぜいいることは救いだ。

そんなMakerの一人、Julio Vazquezはこう話している。
MyMiniFactoryのニンテンドースイッチ・アクセサリー・コンテストのアイデアを探していたとき、「Gamer for Granted」のこの記事に出会った。

Fabrication

2018.02.28

3Dプリントによる美しい義足カバーを実現するために解決した4つの課題

私のRedditのフィードにSteveが現れて、この美しい義足用のカバーを見せてくれた。彼は非常に細かい画像のギャラリーを公開しているが、そのモデリングの過程を撮影した動画も発表している。

私の同僚の娘さんは義足を使っている。12歳だ。同僚は、その義足のカバーを欲しがっていたのだが、1つ400ドルもする。そこで彼は、飛行機の3Dプリントを得意とする私に、すねとふくらはぎのカバーのモデリングを依頼してきた。このプロジェクトが始まったのが3カ月前だ。これを実現するためには、次の4つのデザイン上の課題があった。

Electronics

2018.02.09

コイルとイヤホンだけで電源不要の「塹壕ラジオ」を3Dプリンターで復活させよう

大人だったら、塹壕(フォックスホール)ラジオをいじった経験があるだろう。釘を打ち付けた木の板に、ヘタクソに巻いたコイルと安物のイヤホンというのが塹壕ラジオのイメージだ。第二次世界大戦中に、兵士が塹壕の中であり合わせの部品で作ったことから、その名前が付いた。

その当時のデザインに魅了されたSage Hansenは、ハンダ付けなしで作れるように、フレームを3Dプリントすることを思いついた。彼は手間ひまをかけて、下の動画を製作してくれた。AM(振幅変調)ラジオの原理も説明されている。

Fabrication

2018.02.06

3DプリントしたロケットをCO2カートリッジで飛ばす

私は十代のころ、National Association Rocketryの名誉ある正式メンバーだったので、「モデルロケット安全基準」を忠実に守っていた。だから、自作ロケットを炭酸ガスで飛ばすなんて考えには賛同しなかっただろう。実際、CO2カートリッジにマッチの頭を粉状にして詰め込もうとして指を吹き飛ばしてしまった子どもの話を聞いて、若きロケットオタクの私は震え上がっていたのだ。

だが実際のところ、安全性について気を配り、物理と力学と火に関する基本的な知識があれば、圧搾炭酸ガスは面白い材料になってくれる。

Fabrication

2018.01.30

工業用3Dプリントの現状を知る。その技術はいずれ我々のものになるからだ

特許は、有効期間中、その発明者に独占権を与えるものだ。有効期限が切れれば、誰もがその発明を自由に使えるようになる。現在のデスクトップ型3Dプリンターに見られる熱熔解積層法(FDM)の技術的な原点は、1992年に特許を取得したScott Crumpにさかのぼる。今や世界中で無数の人たちが、Crumpのアイデアを安価に利用できるようになった。

Crumpが創設したStratasys(ストラタシス)は、当初と同じコンセプトの工業向け 3D プリンターを今も作り続けている。

Fabrication

2018.01.24

“なんでも作れる夢の箱” ではなく、日常の道具として3Dプリンターを使う

3Dプリントがホビイストの間に普及してから数年になるが、いまだにおもちゃでしかないという評価に甘んじている部分がある。ポップカルチャーのフィギュアやら、クリスマスの飾りやら、つまらない小物やらなにやら、そんなものばかりプリントしてるように見られているが、3Dプリンターにはもっと大きな力がある。単純なものなら、パーツやツールや治具などを簡単に試作できる。自分でデザインもできるし、インターネットに蓄積されたデザインを使うこともできるのだ。

Science

2017.12.25

3Dプリントで科学シミュレーションを生徒に理解しやすくする

何かの概念を理解したいときは、実際の現象を見るのが一番だ。Robert Hemlichは、川が大地を浸食してグランドキャニオンを作り出した様子を生徒たちに見せるために、この3Dモデルを製作した。Robertのモデルは、大きく分けて2つの部分と、補助的なパーツで構成されている。1つめは、みんながよく知っている現在のグランドキャニオンの地形地図だ。硬いPLAでプリントされている。もう1つは、水に溶けるポリ酢酸ビニールでプリントされた川底のモデルだ。これは地形図にはめ込んで使う。

Science

2017.11.27

3Dプリント、レゴ、手作りスリーブなどを病院で役立てる人たち

医療分野でも、さまざまな人たちがMakerのテクニックを応用している。ニューヨークで開かれた今年のWorld Maker Faireでは、そうした革新的な人々やプロジェクトに出会うことができてうれしかった。

医療教育のための3Dプリント

最初に出会った医療系Makerは、Alex Chee博士とHenry J. Feldman博士だ。どちらもハーバード大学医学部大学院病院で医師として勤務しながら、未来の医師たちの教育にも従事している。

Fabrication

2017.11.08

TinkerCadを簡単に見くびらないで

Geoff Shortsは、TinkerCadを試した感想を書いている。彼は当初、TinkerCadはFusionの機能を絞った無意味なツールだと思っていたのだが、実際は驚くほど使えるものだった。

先日、私はハロウィーンをテーマにした何かをTinkerCadでデザインするという大会に参加した。だが、長年、Autodesk Fusion 360のハードコアユーザーである私には、Fusion 360と比較して機能が限定されたTinkerCadをわざわざ使う意味がまったく理解できなかった。

Fabrication

2017.11.07

スマートフォンを光源とする99ドルの光造形3Dプリンター、Onoの実働デモを見た

Maker Faireのいいところは、誰よりも早く新しい技術が見られる点にある。2015年、ニューヨークのWorld Maker Faireで、Olo Printerというデバイスのコンセプトが発表されて話題を呼んだ。スマホの画面の光を使ってレジンで3Dプリントをするというアイデアだ。その翌年、その企業がKickstarterキャンペーンを立ち上げ、99ドルで発売予定のそのプリンターに、16,000人のバッカーから230万ドルの資金を集めることに成功した。そしてその名称をOloからOnoに変更した。