Science

2017.04.19

ますます身近になったきたバイオハックの9つのプロジェクト

Text by Lisa Martin
Translated by kanai

自宅のガレージを本格的な実験室に改造しちゃった人も、友だちとちょこちょこ実験しているだけの人も、このプロジェクト例を見て刺激を受けてほしい。

エイジェント・ユニコーン
Anouk Wipprechtは、ADHD研究者を助けようと、この楽しいユニコーンの角を開発した。脳電図センサーを使い、子どもたちにより快適で楽しい体験をさせることができる。集中度が増したときの脳波をセンサーが感知するとカメラが起動し、子どもの行動が記録される。

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人と人のインターフェイス

デバイスをコントロールするための神経インターフェイスを研究しているMakerは多いが、Backyard BrainsのGreg Gageは、筋電図(EMG)を使って、ロボットよりも面白いものをコントロールしようとしている。人をコントロールするのだ!。自作の人対人のインターフェイスを使うと、筋肉から送られた信号によって、相手の体を動かすことができる。

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レゴを使った生物化学

カリフォルニア大学リバーサイド校の研究者たちは、レゴのような組み立てブロックのシステムを開発した。これを使うと、生物学や化学の実験装置が簡単に作れる。Multifluidic Evolutionary Components(MECs)という名前のこのブロックには、バルブ、ポンプ、攪拌、コントロール、センサーなどの機能があり、組み替えればいろいろな実験に対応できる。

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実験器具を3Dプリント

自宅研究室に器具を揃える上で、3Dプリントは強力な味方だ。市民科学者たちが開発したオープンソースのデザインがたくさんある。Raspberry Pi顕微鏡、遠心分離機、注射器ポンプなどなど。この記事ではMaker向けの数多くの器具が紹介されている。

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ブレインコプター

OpenBCIのボードとコンポーネントがあれば、アマチュア科学者でも簡単に人のEEG、EKG、EMG(脳と心臓と筋肉)の活動にアクセスできる。このオープンプロトコルを使って心電図や脳波を取りだし、その値をプログラムやハードウェアのコントロールに利用することが可能だ。これがその実験例。脳のアルファ波でオモチャのヘリコプターのスロットルを調整できる。

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バイオハッキング・ボード

BITalino (r)evolutionは、生体信号の感知モジュールを含むマイクロコントローラーで、体を入力装置に変えることができる。このボードを使えば、懐かしの「PONG」を、腕を動かしてパドルを操作するという方法でプレイできる。さらに、心臓、脳波、皮膚の電気抵抗、筋肉の信号を利用したクリエティブな使い方もできる。

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自宅でDNAを複製

DNAの複製は、ゲノムのマッピング、ウイルスやバクテリアの検出、遺伝病の診断などに欠かせない作業だが、そのための装置は1万ドルはする。しかし、このDIYポリメラーゼ連鎖反応(PCR)サーマルサイクラーは、高校生でも手が届く。

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オープンソースバイオハッキング教室

BioHack Academyでは、生物工学の基本から、14種類の器具の自作を教える10週間の教育コースを提供している。授業を見損なっても、彼らのサイトで後からその動画を見ることができ、器具のファイルはGitHubで手に入る。

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研究室の作り方

1960年代に自分の研究室を作りたいと思ったら、Raymond E. Barrettが書いた素晴らしい本があった。これはその改訂版だ。Barretのオリジナルの研究室の機材のプランや実験例に、Evil Mad Scientist LaboratoriesのWindell H. Oskayによる現代ならではの助言が加えられている。

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原文