Science

2019.02.22

“山や海へ「新しい種」を求めて探索しながら、自然と共に成長していく物語”『ワイルドツアー』、恵比寿映像祭にて2月24日(日)上映。また、3月30日からはユーロスペースでの公開も決定

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画像提供:山口情報芸術センター[YCAM]

“山口県山口市を舞台に、採取した植物のDNAを解析し植物図鑑を作るワークショップを物語の出発点におき、そこで出会った10代の若者たちが、山や海へ「新しい種」を求めて探索しながら、自然と共に成長していく物語”『ワイルドツアー』が、現在開催中の恵比寿映像祭で2月24日(日)15:00から上映されます。また、本作品は2019年3月30日(土)〜4月12日(金)、渋谷ユーロスペースにて公開が決定しています。

以下は、『バイオビルダー』の監訳者でもある津田 和俊さんのコメントです。

劇中のワークショップは「最初にみなさんに質問があります。みなさんは身の回りの植物の名前がわかりますか?」という問いかけから始まります。名前のわからない植物を調べるための方法といえば、葉の形や花の色など外見の情報を手掛かりに、専門家が出版した植物図鑑と見比べてみる、というのが一般的でしょう。一方で、近年のDNA解析にかかるコストの急激な低下を背景に、植物の細胞の中にある目では見えないDNAの情報も自分たちで読むことができるようになってきました。であれば外見に加えて、その内面にある情報も手掛かりにして、身の回りの植物図鑑 を自分たちでつくってしまおう!というのが今回のワークショップ。さらに、そのワークショップを題材にして、映画をつくろう! というのが今回の映画です。図鑑も映画も世の中に溢れている中、個人的な日記を書くように、自分たちで図鑑をつくり、映画をつくる。その過程を通じて、小さい発見でも自分で気付くということがなんと面白く、身の回りの景色を一変させてくれるか、あらためて気付かせてくれる映画だと思います。

詳しくは公式サイトにてご確認ください。