Electronics

2016.08.17

Realtek RTL8710はESP8266の人気を超えるか?

Text by Cabe Atwell
Translated by kanai

Realtek_RTL8710_Modules

数年前(正確には2年前)、上海のEspressifは低コストのESP8266 Wi-Fiチップを発表した。これにより、ほぼすべてのマイクロコントローラーは無線ネットワークに接続できるようになった。これは、インターネット接続を必要とするさまざまなIoTプロジェクトへの道をMakerに開いたばかりか、非常に低価格(5ドルほど)なので大変に魅力的だった。

しかし、Realtekがパワフルなだけでなく、さらに安い(AliExpressで3.52ドル)という新しいモジュールが登場して、なくてはならないWi-FiモジュールとしてのESP8266の時代は終わりを告げるのかも知れない。

Reatek_RTL8710_Development_Board

RTL8710は小型だが、ARM Cortex-M3プロセッサー(166MHz)、48KのRAM、1MBのフラッシュメモリーを搭載している。対照的に、ESP8266はTensilica LX106(80/160MHz)、36KBのRAM、フラッシュはバージョンによって1〜60MB という構成になっている。性能の面では明らかにRTL8710が勝っている。だが、これはESP8266よりも1ミリ大きい。RTL8710が6x6ミリであるのに対して、ESP8266は5x5ミリだ。

AliExpressによれば、RTL8710は主力のOSにFreeRTOSを使っていて、RealTekのRTL8710 SDKをmicro USBで接続することでデバッグとプログラミングができるという。その他の機能は、最大21のGPIO、最大3つのI2C、最大2つのPCM、PWMは4つ、高速UARTが2つと、低速版が1つだ。Wi-Fiでは、802.11n接続で最高150 Mbps。トップスピードは802.11gで54 Mbpsだ。すでに、RTL8710モジュールSDKは入手可能だ。

原文