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2026.10.21

最優秀賞は軽トラ改造の移動ファブ工房! 自作プログラミング言語や卓上サイズの射出成型機も受賞。AI活用もさらに進んだ5回目の学生コンテスト ―「Young Maker Challenge 2026」表彰式レポート

Text by Junko Kuboki

「Young Maker Challenge」はMaker Faire Tokyoの恒例イベントで、Maker Faire Tokyoの「Education(学生・教育機関)」カテゴリーの出展する学生メイカー(Young Maker)が対象になるコンテスト。今回で5回目の開催、55組の参加となった。会場が有明GYM-EXとなった今年は、「Education」カテゴリーのエリアも拡張してひろびろ、例年より増えた展示作品をじっくりと見て回る人が多かった。

コンテストでは毎回各賞が選定され、賞金が贈呈される。今年の賞は、「最優秀賞」(1組/賞金10万円))、「優秀賞」(3組/賞金5万円)、「スポンサー賞」(4組/賞金5万円)。賞金は次の作品作りにつながる資金にもなるため、学生にとってはかなり魅力的なようだ。

審査員は、多摩美術大学名誉教授の久保田晃弘さん、技術力の低い人限定ロボコン「ヘボコン」主催/「デイリーポータルZ」の石川大樹さん、ギャル電さんで、この3名の方々は当コンテスト初回から審査員を務めている。くわえて、コンテストをスポンサードして賞を提供する株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ賞)の堂前清隆さん、セメダイン株式会社(セメダイン賞)の大村里美さん、ニフティ株式会社(ニフティ賞)の藤川宏之さん、シュルンベルジェ株式会社(SLB賞)の鴨居達明さんも審査員として参加。計7名の審査員は、2日間にわたってブースをくまなく回って出展者から説明を受け、各作品の魅力を十分に体感した後に審査会に集合する。

審査会ではまず、審査員ひとりずつが推したい3組程度を短いコメント付きであげていく。つまり最初は20~30組程度が賞の候補になるわけだけれど、力作ぞろいのこのコンテストは候補作品もバラける傾向が強い。しかし今年は、「あ、それ!! 私もです!」の声が出てきた。そして複数人から「Maker Faireにふさわしいモビリティの力作」「AIから一番遠いところでのものづくりへの挑戦」といった賞賛のコメントが入った。その作品が「旅するものづくり工房」。

結果、最優秀賞は「旅するものづくり工房」にすんなり決定! そして、優秀賞、スポンサー賞は各審査員の〝イチオシ〟が選定されていった。このような審査を経て選ばれた作品は、次の通りとなる。

受賞作紹介

●最優秀賞
旅するものづくり工房 — 旅するものづくり工房(出展者紹介)



軽トラの荷台に造作された自律型の移動工房。内部にはデジファブ機材、工具、そして自身の生活環境が完備されている。展示ではこれまでの実践例も紹介

選評(久保田)「このプロジェクトは、物を作るだけではなく、その後にどうやって社会の中で活動を広げていくかという点に着目していることが非常に重要だと思いました。滑川さんは現在は休学されてプロジェクトに取り組んでおられるそうです。展示自体も非常に作り込まれた大規模なものです。これをひとりで作って、ものづくりをしてどうやって生きていくのかに正面から取り組んでいます。僕は、メイカームーブメントのようなものは生活にインストールすることが大事ではないかと考えているので、そうしたチャレンジの少しでも支えになればと思います。がんばってください」

選評(石川)「機材満載の車で全国を旅していろんなところでものを作っていく。これはめちゃくちゃロマンがあって、希望にあふれすぎているじゃないですか! もう、それだけですごくいい。また、これは一見するとキッチンカーやキャンピングカーみたいなものですが、元が軽トラなんですね。軽トラに壁を立てて空間を作っています。『軽トラなんだ!』の驚きもあって、その作り込みが最優秀賞にふさわしいと思いました」

選評(ギャル電)「工房がそのまま移動できるなんてなかなかなくて、それができることにめちゃメリットがあると思いました。例えば、今日みたいなメイカーフェアのキッチンカーの横に、こういう工房がふつうにサービスとしてもいいんじゃないのかな。(出展者が)『やべえ。データを送るんで切ってもらっていいですか』となってそこにサービスする、これは全然アリです。あと、こういうファブ環境がない地区に環境を使えるようにして持って行けるのは、すごくよい活動だと思います。ぜひがんばっていただきたいです」

受賞コメント「旅するものづくり工房の滑川寛です。このたびはメイカーフェアというこの場所でこのようなすばらしい賞をいただけてとてもうれしく思います。旅するものづくり工房は旅をしながらものづくりをします。各地各地に出向いてものづくりをすることで、その地域の材料、暮らし、文化など、ありとあらゆるその地域らしさを見たうえでものづくりをしています。物だけではなくて、人とのつながり、さらには町まで作っていきたいなと思っています。今後も旅するものづくり工房の活動を見ていただき、何かご一緒できればと思います。ありがとうございました」

●優秀賞(久保田選出)
「BlueScript」 — 東京大学 CSG BlueScript開発チーム(出展者紹介)


東大発のOSSマイコン言語。Web開発のように快適なマイコン開発を目指している。最大の特徴は、高速・省メモリ、REPLでの対話的開発の両立

選評(久保田)「『BlueScript』は『TypeScript』に似たプログラミング言語です。最初は対話型のREPLの改良版かなと思ったのですが、話を聞いたら、『シャドーマシン』というのを設けているんですね。通常はインタープリタによってマシンにコマンドを送って向こうで対話をするのですけれど、これはシャドースクリプトで手元と向こうと両方に実行環境を分散して持っていて、それが同期しながらコンパイラで対話型環境を作るコアなシステムであることがわかりました。もちろんアプリケーションも大事ですけれど、システムの根幹を作ることはものづくりにとって非常に大事です。今後もがんばって面白いものを作り続けてください」

●優秀賞(石川選出)
電動ペーパーパペット2 — 筑波大学エンタテインメントコンピューティング研究室(出展者紹介)


イラストをサーボモーターで動かすことで新しい表現を試みる作品。今年のバージョンは新しい絵柄で可動部分を増やし、その世界を広げている

選評(石川)「この作品はものすごくざっくり言うと、紙で作った人形が動くというものです。これは2作目で、1作目を去年展示されていて、僕はそれが好きだったんです。初めて電子工作をされたそうで、自分の描いた絵を電子工作と組み合わせることで動くようになった。自分の表現の可能性が拡がった瞬間を展示ブースで見ることができました。僕は『技術力の低い人限定ロボコン』というのをやっていて、作る人のそういう〝初期衝動〟がすごく好きで、それが最も見られる展示でした。初期衝動で終わらずに、1年後にまた完成度を上げてきています。パペットを自由に動かせるのではなくて、服や髪が風になびく、そんなワンシーンを切り取って動くものにしているコンセプトも〝詩的〟だな、と思います」

●優秀賞(ギャル電選出)
ちっちゃい工場 — MPF(出展者紹介)


卓上サイズの電動射出成形機。手動式、空圧式、今回の電動と進化させてきた。自作金型や成形品も同時に展示

選評(ギャル電)「ギャル電は基本的に、〝そんなものが個人で扱えるのか〟シリーズがめちゃめちゃ好きなんですけど、今回はまさかの卓上サイズの射出成型機です。100均なんかのプラの小さいガワが自分たちのおうちで作れる、っていうもの。むちゃむちゃ夢があるな、ということで今回選出させていただきました」

●IIJ賞(株式会社インターネットイニシアティブ)
なんでも食感生成-VRレストラン「Yummyverse」 — 東京農工大学-電脳レストラン(出展者紹介)


食体験を拡張する技術の研究開発から派生した仮想食体験システム。生成AIに食品の視覚・聴覚・触覚データを生成させ、あらゆる物の食感を楽しむことができる

選評(堂前)「農工大のみなさんはもともと、お年寄りの方が食べ物を食べづらい、そういう方にも食べ物の食感を感じてもらいたいという研究をされているとうかがいました。その食感をAIで生成するところから何をとち狂ったのか、『AIなら存在しない食べ物の食感も生成するだろう』というところにいき、『コンクリートも食べられるんじゃない?』とそっちに走っていっての作品になっています。で、今回は、デニムケーキとかドラゴンの肉とか、そんなものの食感が得られますよ、という展示です。もともとはかなりまじめな、そして人の役に立つ研究なんですけれど、そこからややマッドサイエンティストの方向に進んだ感じがありまして、そこが実にメイカーらしく、今回IIJ賞をお贈りさせていただきます」

●セメダイン賞(セメダイン株式会社)
お天気ランプ — おもしろそう自由研究(出展者紹介)


天気に応じて各色のLEDが光るランプ。出展者は中学1年生で、「面白そう」と思ったアイデアをカタチにするものづくりを続けている

選評(大村)「こちらはお天気で色が変わるランプで、自分たちの身の回りのお天気はもちろん、任意で設定した場所のお天気も見れるようになります。大切な人のいる場所のお天気も知れるというのがすごくすてきだな、と思いました。この見た目もかわいくて、インテリアとして手元に置きたいアイテムです。自由ですてきな発想力を生かして、今後もものづくりを楽しんでいってください」

●ニフティ賞(ニフティ株式会社)
ぶつかるな! テレオペ・イライラ棒 — NAIST ロボットラーニング 研究室(出展者紹介)


リーダー・フォロワー型のロボットを使った「イライラ棒」ゲームのシステム。棒が触れるとロボットの取手が振動して知らせてくれる

選評(藤川)「この作品は、通信に関わりがあると思いまして、私たちニフティもネットワークで協力できることがあるんじゃないかと選定しました。テレオペレーションは手術であるとか、職人さんの手わざを遠隔で模倣するといった事例で使われます。そういう難しいことではなくて、子どもも楽しめるゲームの『電撃イライラ棒』で実現したことが面白い、よいなと思いました。実際にやってみると、うまくいくよりぶつかってブルブル震えるほうが楽しくなります。失敗するほうがうれしくなるよう作られているところも、とてもよかったと思います」

●スポンサー賞_SLB賞(シュルンベルジェ株式会社)
ワンプッシュでレシートto家計簿: かけナビ ポスト — かけナビProject(出展者紹介)


新感覚の家計簿づくりをサポートするシステム。開発されたレシート専用のスキャナーによってボタンを押すだけで家計簿データができていく

選評(鴨居)「彼らは、レシートをスキャンしてデータを読み込んでソフトウェアで整理、クラウドに上げて…といった家計簿のデータを連携するためのハードとソフトの部分を作っています。物としてはスキャナーがあってモーターで巻き取ってソフトに接続してと、要素だけを見るとスペシャルな技術とは違うかもしれません。しかし彼らが挑戦しているのは自分たちが使うことだけではなくて、人に使ってもらうこと。そのためにメンテナンス性や使い勝手といった高いハードルを乗り越え、2.5号機、3号機と作り続けています。そうしたエンジニアリングのプロセスをきちんと経ていることも評価しました」

写真で振り返るYoung Makerゾーン

賞の発表と表彰の後には、3人の審査員がYoung Makerゾーンで気になった作品をピックアップして紹介する。このコーナーも毎年恒例になっていて、各ブースの作品写真とコメントが楽しい。コンテストに参加する作品の多様さもよくわかる。

(石川)これは、北陸先端科学技術大学院大学「佐藤研Make部」+ 電通大IMLの作品で、「物体音響デバイス」といって、このような多面体、32面にスピーカーが付いています。オーケストラの交響楽の一楽器ずつのパートが、それぞれのスピーカーに割り当てられているんですよ。なのでスピーカーを動かしながら聞くと、各パートが混ざり合って聞こえる。音楽って、メディアとしては1個のかたまりで捉えるしかないです。紙なら裏表があったり、いろんな角度から見れますけれど、音楽はそういう楽しみ方がなかなか難しい面があると思うのですけれど、それをこう手で動かしてフィジカルなかたちで実現しているのがすごく面白いと思いました。

(石川)これは、女子美術大学ロボット研究プロジェクトです。とにかくカワイイ。それだけで選んだんですけれど。3体いて、手をふわふわ動かしています。これ、1体を離すと、離されたコがさみしがって手をバタバタするんです。単純にその様子が愛らしいのと、ふつうに考えたらくっついた時に喜ぶのだけれども離した時にさみしがるのが動きとして面白いので、ご紹介しました。

(石川)Tac Projectさんのフォトフレームです。これは、昔ソフトバンクなどが出していた写真をアップするとおばあちゃんちでもそれが見られるみたいな遠隔フォトフレームなのですけれど、実際にこれを作られた人のおばあさんの家にフォトフレームが置かれていた体験から作られています。今あるフォトフレームはAndroidだったりして多機能すぎて使いこなせなくて、それでこういう単機能のものを作られたそうです。それで面白いのは、孫がスマホで設定を変えられるんですね。変えた設定はNFCカードに書き込まれ、郵送で送ってフレームに差し込むと設定が変わるらしいんですよ。設定の変更という割りと無機質なことを、こうした物を介してやるのが面白いな、と思いました。

(石川)これは、そうまめの部屋の電子ペーパー名刺です。スマホで内容を書き換えられます。面白かったのは、全部AIで開発していて、ソフトウェアはもちろん基板のほうもAIでやっているそうです。それが今風だなというのが、まず。あと、5,000円で販売していてそこそこ売れたみたいなんですよね。ただiPhoneアプリ版がないのでこれから作りたいと言っていたのですけれど、今回の売り上げで資金調達ができたそうです。しかも「明日リリースします」と言っていて、その機動力というか瞬発力、それにAI開発の速さに感心しました。

(久保田)これは、くちなわさんのガトリングガン型の輪ゴム鉄砲です。輪ゴムの鉄砲は簡単なものなら作ったことがある人が多いと思います。それをだんだん精度を突き詰めていって、こういう風に輪ゴムをひっかけ、縄ではずすと連発できる。このデモンストレーションの映像があったんですが、積み上げた紙コップを倒したりします。たかが輪ゴム鉄砲でここまでできる。もう7、8年やっているそうですけれど、これもメイカーの在り方かと強く感じました。

(久保田)これは、筑波大学OPEN ESYSさんの作品です。YMOの『ライディーン』という曲をハードディスクとモーターで奏でていました。楽器と言っていいでしょう。こうしたものは昔から見るのですが、これは高音部と低音部にわかれていて、近くで聞くとそのバランスが絶妙。音響的にもクオリティが高くて、動きを見ているだけでも楽しく、これもひとつの作り込みの技だな、と感じました。

(久保田)審査会で何度も名前が出た日本学生レゴ部ユニオンさんも紹介します。展示は、レゴでできた装置を動かして14ミリの玉を動かすというものでした。ちゃんと規格が決まっていて世界レベルでレゴ愛好家が集まって活動しているプロジェクトだそうです。日本にも30名くらいがいて、今回はそのうちの3名が来ていました。もちろん展示作品も面白かったのですが、最後に見せてくれたのがこの本です。『機械運動機構』という昭和40年代の本のようです。さまざまな機構の一覧がこの本には載っていて、それをレゴでひとつずつ作って、中には空気圧を使った機構があってその製作には1年かかったそう。これもアマチュア、愛好家ならではで、その完成度とたくさんのモジュールを作る持続力がお見事で、インパクトがあるものでした。

(ギャル電)これは、もねさんの「星屑のささやき」という作品の一部です。箱をフューチャーしたくてこの写真になっていますが、ここで観測された宇宙線をもとにLEDがインタラクティブに光ります。私がメイカーの作品作りで好きなのは、全部を自分で作らなくても既存のパーツの組み合わせでうまく作る能力です。この箱、100均で買ったらしいです! 「ブレットボードがこんなにぴったり入る箱があるの!?」と思って。これ、ヤバくないですか。もねさんは、いつもは大学ではロケット関連の開発のチームに加わっていてパラシュートを担当しているそうですが、今回は宇宙線をインタラクションで表現するのをやってみたくて個人でメイカーフェアに参加したそうです。こういう個人での取り組み方もとてもいいな、と思ったので紹介させていただきました。

(ギャル電)これ、寄りの写真で〝ちっちゃい部品〟シリーズになるのですが、桐朋電子研さんのSuicaの残高を表示するためのデバイスです。これ、実用性もあるんですけれど、注目してもらいたいのは上部のリーダーにつながっている謎の基板。これを見てほしい。猛者が集まっているメイカーフェアでも「この基板、なんだよ、見たことねぇ」っていう基板です。この、秋月とかで売っていた謎の基板をリーダーにつなげて読み込むところまでいっているという、このメイカーフェアらしさが味わい深い。ほんと安い基板を買っていいことはないんで、こういうのを使っての苦労をニコニコしながら語ってくれる彼らの解説、メチャメチャ栄養分になりました。

(ギャル電)これは、筑波大学エンタテインメントコンピューティング研究室さんの展示作品のひとつです。自分の鎖骨が折れたのでそれを3Dプリンティングしたものだそうです。さらにこれ、ヒンジを介していて、折れた状態と治った状態を何度も再現できます。治ってよかった、骨は折らないようにしよう、と思えました。でも、折れたとしてもこんな風にポジティブに3Dプリンティング作品にできるんだ、と思えたものづくりでした。

AIの使いこなしとものづくり

コンテストでは、今年のトピックとして、急速に進展して展示作品に広く活用されている「AI」も話題となった。特にIIJの堂前さんは「AIについては、どう使っていくか、どんな風に付き合っていくかということになるかと思います。そのチャレンジの数々がとても面白かったです。メイカーフェアではいろんなチャレンジができます。AIをうまく使いつつ、使われつつ、うまく作品作りを進めてもらいたいですね」とコメントしている。

イベントの締めで語られた3審査員の言葉も紹介しておこう。

ギャル電「毎年言っているんですけれど、受賞作以外もどれも基本素晴らしくてとにかく決めがたいんですよ。今年も5年ぐらい寿命が縮みました。でも、こんなにいつもいろいろなジャンルの作品を見せていただいて説明いただいて、本当に楽しいです。今年は、AIがかなり実用のハードウェアも作れるようになったところで、みなさんが軽々と自分のものづくりに活用されている場面を見れたことも、勉強になりました。本当に毎年ありがたいです。今年もありがとうございました」

石川「素晴らしい作品をたくさん見せていただき、ありがとうございました。Young Maker Challengeはいろんなタイプの作り手がいることがすごくいいな、と僕は思っています。ひとりの情熱で自分にしかできないものを作る人もいますし、研究室やサークル単位で出ている場合は新しい人、卒業していく人、どんどん入れ替わりがある中で初めて作る人も出てくるし、作り慣れた頃に卒業しちゃう人もいたりして、幅広い人の作品が見られます。同じサークルでも、ロケットを作っているみたいなところは先輩から脈々と受け継いでひとつのものを作り続けています。本当にいろんなメイカーの在り方がぎゅっと詰まったコンテストがこれだと思います。なので、毎回、審査後は胸がいっぱいで帰るんですけれど、今日も胸がいっぱいです。みなさん、このまま作り続けていただきたいと思います」

久保田「ここに来るたびに思います。メイカーフェアはものづくりはものづくりなのですけれど、それだけではなくてこういうコミュニティ、場があることがとても大事だと思っています。いわゆる通常のコミュニティはみんなで力を合わせてとか助け合ってとか、そんな風なことが大事なのですが、ここは全員がバラバラなことをやっていても生まれるコミュニティになっています。そういうコミュニティであるメイカーフェアに対して、Young Maker Challengeは〝ようこそ〟の意味があると思います。こうした物を作っていろんな人と交流してつながっていけること、これを広げて継続していけるとすごくよいと思っています。このカテゴリーを卒業してもまたみなさんが別カテゴリーで出展されています。ここで脈々とつながっていることを感じていただければ、それが次につながっていきます。今回も本当にありがとうございました」

技術面ではAIの使いこなしと応用のアイデア、交流面では新しいメンバーを迎え、広がってつながっていっている点がこれまで以上に注目されたYoung Maker Challenge 2026となりました。Young Maker Challenge 2027では、どんな学生メイカーのどんな作品に出会えることでしょう。来年のMaker Faire Tokyo 2027にもご期待ください。