Fabrication

2013.01.28

学校向けデジタル工作機械

Text by kanai

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作業中の ShopBot CNC ルーター。

このMAKEにおいて、未来の教育に関して熱い論議が交わされていることは、とくに驚きに値しない。「物を作ること」、特にデジタルでデザインしてデジタル工作機械で作るという工程は、STEM(Science、 Technology、Engineering and Math:科学、技術、工学、数学)の勉強にとても重要だ。TinkerCAD123D Designといった無料のCADツールの登場で、誰もがちょっと練習するだけで3Dデザインができるようになった。3DプリンターやCNCルーターなどの工作機械の価格もどんどん下がってきている。その部品を安く作ることも可能になった。

人気のCNCルーターシリーズのメーカー、ShopBotは、CADの大御所、Autodeskと共同で、デジタル工作機械をアメリカ中のより多くの学校に設置するためのプログラムを立ち上げた。50台の ShopBot Desktopがアメリカの教師や指導者のために用意され、「学校のためのデジタル工作機械」プロモーションにあてられ、100kSchools.orgからは2500ドルの商品券が早い者勝ちで提供される。実際の工作機械とデジタルデザイン用ソフトウェアの他に、教師はウェブサイト上の無料プロジェクトとチュートリアルにアクセスでき、デジタル製造の習得速度とSTEM科目の学習効果の向上に役立てることができる。

うれしいことに、学校に工作機械を贈ろうと考えているのはAutodeskとShopBotだけではない。PrintrBotのBrook Drummは、より多くの学生の手に3Dプリンターを配る決意を固め、このほど、Kickstarterキャンペーンに挑んだ。残念ながら目標達成はならなかったが、PrintBotは、そのウェブサイトで学生と教師のための割り引き販売を行っている。

3DプリンターやCNCルーターが学校に置かれ、それを使って学生たちがSTEM科目を学習することは、大変に重要であると私たちは考えている。ShopBotとAutodeskとPrintBotも同じ考えであることを知って、とても心強い。

– Eric Weinhoffer

原文