2013.12.03
「コレが欲しかった」3Dプリントの体験談
「私のエレキウクレレのブリッジが取れてしまって驚いた。修理に出すか、新しいウクレレを買うことも考えたが、それでは数週間、ウクレレなしの生活になってしまう。
そこで、オリジナルのブリッジのサイズを測り、数分間でモデリングして30分でプリントしたら、プロトタイプができてしまった。その後4回作り直してブリッジが完成した。ブリッジは強化され、弦の落ち着きもいい感じだ。前よりいい!」
— Martin A. Koch(スペイン、マンゼラ)
「私のオフィスにはペーパータオルのディスペンサーがあるのだが、ずっと前にキーをなくしてしまった。そこでキーを設計してプリントした。キーが手に入らなかったので、ディスペンサーごと交換しなければならないところだった」
— Greg Williams(ニュージャージー州ミルタウン)
「古いホウキの柄を利用して電線の巻き取り台を作ったのだが、これで整理できると思ったら、結び目理論の勉強になってしまった。線が絡まって仕方ない。輪ゴムやテープは使いづらく、ベタベタするのでダメだった。そこで、電線がほどけないように、OpenSCADでパラメトリッククランプを作ることにした。電線を引き出すときは外して、引き出した後にまたはめておく。クランプをはめたまま、タブを手で押さえて穴から電線を引き出すこともできる」
— Alex Franke(ノースカロライナ州チャペルヒル)
「私はラスベガスのハッカースペースSYN Shopのメンバーです。Podcastを始めました。私は、キヤノンの安価なビデオカメラ(予備機として)を購入し、ソニーの広角レンズを取り付けたいと思ったのですが、当然、レンズアダプターが対応していません。そこで、自分でプリントしました。キヤノンのレンズリングには溝がないのですが、はめ込むだけで固定されるのが最高です。このために、Blenderの使い方をちょっと勉強する必要がありました。これが私の最初の3Dプリントとなりました!」
— Bill Tomiyasu(ネバダ州ラスベガス)
「うちの冷蔵庫のドアの内側には、開けたときにマスタードが飛んで行かないようにするレールが何本か付いていますが、そのひとつが壊れて、レールを止めていたフックがドアの内部に落下してしまいました。どうしても取り出せません。そこで、反対側のフックを元に、その鏡像イメージをSolidWorksでモデリングして(ちょっと形状がやっかいでした)、ABS樹脂でプリントしました。これで問題解決! あとから作ったパーツだなんて、絶対にわかりません」
— Eiki Martinson(フロリダ州ライトハウスポイント)
「今の家に引っ越してきたとき、玄関の照明はカバーがなく、裸電球の状態でした。妻がHome Depotで、それに合いそうな安いプラスティック製のカバーを見つけてきました。私ならそれを「うまく取り付けられる」と妻が言ってくれました。3Dプリンターがなければ、あんなにエレガントにはできなかったでしょう。オープンソースのソフトで必要なアダプターをデザインして、オープンソースのハードウエアを使ってプリインとしました。素材(ABS)のトータルコストは50セント以下だと思います」
— Pete Prodoehl(ウィスコンシン州ミルウォーキー)
「私は自分のバンド用に、そしてちょっとしたバイトでビデオ製作をしています。デジタル一眼用のレールシステムがずっと欲しかったのですが、趣味で買えるような価格ではありません。フォローフォーカス式のレールシステムは1000ドル以上します!
そこで、私の3Dプリンターを使って、大型量販店で手に入るパーツを元に自作することにしました。Thingiverseに出ていたWolschonのフォローフォーカスからパーツをいくつかデザインして、自分にぴったりのものを作ってしまいました。30ドル以下です!」
— Jamie Cunningham(フロリダ州クリアウォーター)
「私がスペインのマドリッドに住んでいたときに、BuddyGripper Original(buddygripper.com)がBuddyGripper3Dに進化しました。それは、フルブライト奨学金で機械工学の博士課程を修了するころで、旅行先で写真を撮影するために、iPhoneを固定する三脚が欲しいと思っていたときです。買うと高いので、3Dプリントすることに決めました。その後、創造性が開花して、デザインをThingiverse.comで公開しました。「put fun in your pocket」(楽しさをポケットに)より、自分のBuddyGripper3Dでプリントするほうがずっと楽しいです」
— Chris McCoy(カリフォルニア州サンフランシスコ)
「息子が素晴らしいゴールを決めたあと、折りたたみ椅子に座ろうとしたら、後ろにひっくり返ってしまいました。こんな椅子の交換部品なんて、売られているはずがありません。そこで、OpenSCADを使って自分でデザインしました。あれから1年以上経ちますが、とても調子がいいです。もう片方のパーツにもヒビが入ってきたので、そろそろもうひとつ作ろうと思います」
— Alex Franke(ノースカロライナ州チャペルヒル)
– Laura Cochrane
[原文]