2013.07.23
安価な家庭用真空調理器「Nomiku」と「Codlo」
私は浸水型サーキュレーター(真空調理器)、Nomikuの進捗状況をずっと見守ってきた。Kickstarterで大人気となった調理器具プロジェクトだ。Haxlr8rのサクセスストーリーも話題になった。この製品は、高度なレストランの技術を家庭のキッチンに持ち込もうというものだ。鍋に張った水に入れると、水が正確な温度を保つ。そこで真空調理法ができるというわけだ。真空パックした肉をスロークッキングするこの技術はハイエンドの業務用で、調理器具の価格が高いために家庭では真似ができなかった。まだ出荷はされていないものの、Nomikuは359ドルで販売される予定で、開発者は、世界初の家庭用浸水型サーキュレーターと呼んでいる。
だがNomikuに危機が迫った。もうひとつの家庭用真空調理器具が現れたのだ。Nomikuのチームとびっくりするほどよく似た背景を持つ小さなグループが開発したCodloだ。価格は半分。NomikuよりもCodloのほうが製品化に近い。150ドルのCodloは、今もKickstarterで資金を集めている。
まだどちらのデバイスも使ったことがないので、どっちがいいかは言えない。Nomiku(バイブレーターのような形をしている) は、ヒーターを内蔵していて、全体を鍋に入れて使う。Codlo はライスクッカーやスロークッカーなどの電気鍋と併用しなければならない。本体(Nestサーモスタットによく似ている)をコンセントに差し込み、温度センサーを鍋に入れる仕組みだ。
家庭用浸水型サーキュレーターには、まだ参入の余地はあるだろうか。これらのガジェットによって家庭の料理がどう変わっていくのか、この分野でどんな競争が起こるのか、楽しみだ。
– Stett Holbrook
[原文]