土地はなくても食物は育つ。
私はいつも、友人や家族や知らない人たちに家庭菜園を始めるよう勧めている。しかし現在のところもっとも多く聞くのは、「やりたいけど庭がない」という言い訳だ。その心配はもうない! ここに、1インチ(2.5センチ)だって土地を使わない家庭菜園のDIYアイデアを紹介しよう。ちょっとの工夫と手間をかければ、引っ越しの際に持って行ける菜園だって作れる。
自動水やりプランター
地下かんがいプランター(SIP)は、植物の下に水を溜めておくところがあるので、1週間に1度だけそこに水を入れるだけで、毎日水やりをしなくて済む。市販されている製品ではEarthboxが有名だ。その説明書(PDF)には役に立つ情報が書かれている。それと同じものを5分の1のコストで作ってしまおうというのが、5ガロンバケツを使った自作Dearthboxのアイデアだ。
このSIPをバージョンアップさせたいならEarthtainerの詳しい作り方(PDF)を見るといい。とくにトマトに向いている大きめのプランターだ。
見栄えをよくしたいなら、大きなタンクから複数のプランターに水を供給できるこのSIPシステムだ。
垂直ポケット
半多孔質の素材を使ったポケットは家庭菜園に向いている。水や空気が根によく伝わるからだ。耐水性の布や覆いをつければ屋内でも使える。壁に掛けて、野菜を栽培できるのだ。クローゼット用の靴入れを再利用すれば簡単に作れる。
もっと重厚な雰囲気が欲しければ、木のパレットをもらってきて使うという手もある。
Woolly Buddy garden pocketsはかわいくていいが、値段がかわいくない、という方には、そのDIY版がある。見栄えは遜色ない。
スプラウト
ホテルやほんの仮住まいといった場所ではどうだろう? 種を蒔けば2日ほどで生えてきておいしく食べられるスプラウトがある。緑豆の種、水、穴の空いた容れ物があれば基本システムが作れる。
さあ、育てよう!
1杯のサラダ程度のものでも、自分で育てた野菜を食べるという体験は大きな満足感を与えてくれる。一度始めれば、自分で粉をひいたり雨水を集めたりといった構想が頭を巡るようになるだろう。都会での家庭菜園の道のりは険しいが、その敷居はとても低い。さあ、今日から始めよう。
– Luke Iseman
[原文]