Electronics

2014.07.14

3DプリンターでUFOライトを再現

Text by kanai

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去年、私はSketchUpをダウンロードして、落書きをして遊んでいた。何か特別なものを作ろうとしていたわけではない。クイーンズで開かれたMaker Faireを見に行って、ものすごい刺激を受けた。その後、ニューヨークのMakerBotのショップを見に行き、ぶっとんだ。

そして、何かクールなものを作りたいという気になった。自分が打ち込めるものは何か、私は1週間ほど考えた。SketchUPとCADの使い方をもっと勉強したくなった。MakerBotと3Dプリントのこともよく知りたくなった。私は3週間かけて、ネットで探せる限りのあらゆる資料を読みあさった。Redditを検索して、YouTubeを見た。しかし、私が「クール」だと思えるようなものを作っている人がいないことに、ちょっとがっかりした。私はロボット自動車が欲しかった。何か動くものだ。ジム・ヘンソンのスケクシスを彷彿とさせるようなものだ。動きだ。スウィートでジューシーな動きだ。

1993年、私は初めてナイトクラブに足を踏み入れた。そこには、モーターに電球を取り付けたものがあり、天井には数多くの光が動き回り、音が鳴り響き、ダンスクラブというよりはアーティスティックなインスタレーションだった。ピンスポット、パーライト、動くサーボライト、そしてその中心に据えられていたのがUFOライトだ(Lytequest UFOだったと思うが、コントロール部がセパレートになっているので違うという専門家もいる。Lytequestをそっくり真似たMeteorではないかとのこと。いくつものメーカーが、それぞれ独自バージョンのUFOを作っていたが、見た目は同じだ。特許が騒がれる前の時代の話だ)。

UFOライトは中央に電球があり、3つのモーターで驚くほど有機的に動く。1990年代のものを作りたいと思ったのだが、スリップリングの知識もないし、部品やモーターのこともまったくわからない。つまり、お手上げだ。

だが幸いなことに、インターネットを使えばいろいろなことを独学できる。エレクトロニクスに関するYouTubeのビデオもある。必要なパーツはほどんどGoogleで検索できる。決めた。これを新しいプロジェクトに決定する。

私は3週間、SketchUPの勉強をして部品のデザインに挑戦した。3Dハブを使おうとしたのだが、高価だし使いづらい。そのとき、ニューヨークでReplicator 2を使ってプリントサービスを始めようとしている人と知り合った。彼の料金は安く、私の手伝いを積極的に買って出てくれた。

それから4週間かけて、私はパーツをプリントした。モーターを組み込む。幸い、モーターにはパーツを動かすだけのトルクが十分にあった。しかし私はすべてのパーツのプリントをやり直さなければならなかった。MakerBotの誤差のことを知らなかったからだ。それは驚くほど正確にサイズ通りにプリントしてくれる。そして、レンズと配線とバッテリーを注文した。すべてピッタリはまるように思えたが、多少はサンドペーパーで調整が必要だった。

もっとも難しかったのは、モーターの回転速度と電圧の調整だった。電球はマグライトのものを使った。ミニキセノンランプで3ボルト仕様だ。モーターは6〜12ボルト駆動だが、効果を作り出す関係で、ひとつだけ回転速度を落とす必要がある。エンジニアならArduinoか何かを使ってモーターを制御したり、ステッパーモーターを使ったりするのだろうが、私にはその知識が一切ない。私が知っているのは、直流モーターの配線方法と抵抗の使い方ぐらいだ。

最初のビルドの後、ギヤ比の違うモーターがあることを発見した。同じ6〜12ボルト駆動なのだが、ギヤを使って、私にとってちょうどいい速度に回転を落としている。また、実験用として6ボルトで光るLED電球も注文した。おそらく、光源はLEDに依存することになるだろう。しかし、芯を巻き込むようにLEDを配置した電球の場合、きれいに360度の光を放つのかが心配だ。LEDの隙間に「デッドスポット」ができるからだ。まあ、そんなことも楽しみのうちだ。そんなに高いものでもないし。

パーツをプリントし直して、変更がすぐにできることがなんと言ってもクールだ。

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結局、これはミニチュアのデスクトップ版なのだが、かなりクールだった。これを作った目的は、3Dプリントで実際に何が作れるかを示して、人々を刺激することにある。これが示すのはプロトタイピングの力であり、何よりも想像力だ。

もっと明るい電球を使ったアップデート版を作ろうと思っている。電球の熱に PLA がどこまで耐えられるか、熱のテストもしなければ。

– thomas beattie

原文