Electronics

2015.11.16

Windows IoTがArduinoとDragonBoardに対応

Text by Cabe Atwell
Translated by kanai

Windows IoT core was designed to easily integrate into SBCs and other small form-factor DEV boards.
Windows IoT CoreはSBCなどの小型開発ボードと簡単にインテグレートできるようにできている

Microsoftは今年の7月にWindows 10を発表したが、それは、PC、モバイルデバイス、そしてSBC(スモール・ボード・コンピューター)、開発ボードなど、あらゆるデバイスで使えることを目指している。

Microsoftは、このOSをSBCと統合することでMakerシーンに乗り込もうと努力してきた。前バージョンのRaspberryPiとPi2はネイティブでWindows 10が走る。その後、Windows 10はArduino、MinnowBoard Max、そして最近ではArrow ElectronicsのDragonBoard 410cにも対応した。

DragonBoard-001sm2
Arrow ElectronicsのDragonBoard 410cは、クアッドコアCPU、1GBのLPDDR3メモリー、8GBのeMMCストレージを備え、今、Windows10(Windows IoT Core)が走るようになった

Microsoftは、中国の深センで開かれたWinHECカンファレンスにて、Windows IoT Core(Windows 10)をアップデートしてDragonBoardに対応できるようになったことを発表した。これによって、このボードでWindows 10が走るという事実以上に、どんなことが起こりうるのだろうか。

なかでも注目すべきは、オンボードのWi-FiとBluetoothのサポートをもたらすということだ。同時に、DragonBoardのAdreno 306 GPUでDirectXグラフィックが使えるようになる。

これにより、Battlefield 4やStar Wars Battlefrontのようなハイレゾゲームがプレイできるようになるのだろうか。それはない。だが、モバイルデバイスにたくさんあるAAAタイトルのゲームはプレイできるようになるだろう。HDメディアの再生も十分に考えられる。

Arduino boards such as the Uno and Genuino also support Windows IoT Core as long as you’re using them in conjunction with a Windows-based device.
Windowsベースのデバイスと組み合わせて使うかぎりでは、UnoやGenuinoといったArduinoでもWindows IoT Coreが走る

Microsoftはまた、Arduinoとのパートナーシップを継続し、Arduinoベースの開発ボードをWindows IoT Coreの世界に接続するための新しい2つのテクノロジーを発表した。ひとつはWindows Virtual Shieldsと呼ばれるものだ。Windows 10ベースのデバイスをArduinoのシールド(拡張ボード)として使えるようにする。

もうひとつは、Windows Remote Arduinoと呼ばれるものだ。これは、Windows 10モバイルデバイスを、Arduinoのリモコンとして使えるようにする。簡単に言うと、Arduinoの基本的な機能が、コードを新たに書くことなく、使えるようになるということだ。すべてはWindowsのアプリを通してコントロールできる。

DragonBoard 410cでWindows IoT Coreを走らせたいと思っている人は、MicrosoftのウェブサイトのWindows Insiderページを見てほしい。Arduinoサポート技術はその開発サイトからアクセスできる。

原文