スター・デストロイヤー — 『スター・ウォーズ』を象徴する宇宙船だ。少なくともYouTubeなどで見たことがあるだろう。新作スター・ウォーズの公開も近かったため、私たちは世界最大の空飛ぶスターデストロイヤーのラジコンを作ろうと考えた。
デザイン
飛ぶかどうかわからない、こんな巨大なものを作るとき、私の場合、まずは大型モデルの小型版を作るか、うまくいった小型モデルをそのまま拡大するというアプローチをとる。どちらにせよ、大型版か小型版のどちらかを作らなければならない。このスター・デストロイヤーの場合も例外ではない。
小型版はほんの数時間で簡単に作ってしまったが、欲しいデータは十分にとれた。飛ばしたときの感覚が掴めるし、重心の位置もわかる。小型版を作れば、いろいろな機能のテストもでき、思いもよらない問題点が浮かび上がったりする。推測だけで大きなモデルを作っていくよりも、このほうが早い。
材料
これだけ巨大なスター・デストロイヤーなので、その重量や過酷な動きに耐えられる材料でなければならない。そこで、Perma “R”というフォームを使用した。これはLowes(アメリカのホームセンター)で普通に売られている。接着剤は、Gorilla Glueの白を選んだ。急いで作ったもので、隙間などができてしまったのだが、そこを充填するのにもよい接着剤だった。あとは、治具やあれやこれやをつなぎとめるために梱包用テープを山ほど使った。
成型と裁断
これは小型モデルをスケールアップしたものなので、小型版のノーズを15フィート(約4.5メートル)に拡大して、残りは同じ比率で大きくすればよいだけだ。自分の両手を広げたよりも大きいので、友人の手を借りて寸法をとった。
フォームの裁断は簡単だった。長くてよく切れるナイフをフォームに突き刺し、端まで切ればよい。
切ったフォームを裏返して重ね、それに沿ってあと4枚を切り出した。
部材を切り出したら、それらをテープを使って貼り合わせていく。巨大な紙のピラミッドを作っているような感覚だった。内側にフォームの補強材を入れるまでは、強度は出ない。
後部の三角形を切り出したら、それを内側に入れ込む。これによって、あのスター・デストロイヤーの形が整う。あとはブリッジの部材を切り出して取り付け、完成だ。
電子系と電源システム
大型の機体を飛ばすとき、私の場合、モーターの選択は勘に頼るしかない。これらのモーターとこれらのモーターを見つけた。
ESCはCastle Creations 120 HV。バッテリーはLumenierのLiPos。これを2つ直列にして、12S lipoにした。
モーターは、1インチ幅のアルミ角パイプに単純にボルトで固定した。角パイプもLowesで手に入る。
サーボは、Hitecで買える標準的なサイズのサーボを使った。サーボが落下してしまわないように、強化ポケットを作った。
スピードコントロールの取り付けも簡単だった。フレームにいくつか穴を開け、コンポーネントを取り付けた。一度だけの飛行を予定していたので、美観にはあまりこだわらなかった。
輸送と分解
こいつの移動は大変だった。工房の中でもこの壊れやすい機体を動かすのに、少なくとも2人の手が必要だ。
非常に大きいので、ドアから外に出せない。なので、半分に切断して、現場に運んでからテープでつなぎ合わせることにした。
最終組み立てと塗装
飛行場への運送は、大型トレーラーで船を運搬するのと同じぐらい簡単だった。2つに切断したのが幸いして、積み込みも楽だった。Rustoleum の灰色のスプレーで塗装したら、いよいよ初飛行の準備完了だ!
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