英語版編集者から:どのようにKickstarterが進められるのかを細かく紹介することに意味があると思い、Natashaの同意のもとに、みなさんがキャンペーンを立ち上げる場合の参考になればと、彼女のキャンペーンを6つのパートに分けて紹介することにしました。
私はNatasha。www.TechnoChic.netのTechnoChic DIYテック・クラフト・キットを開発した。あとすこし(3月7日だ!)で私の光る紙の蝶ネクタイキットの Kickstarterキャンペーンがローンチされる。ローンチが近づくと、準備のためのスケジュールがタイトになってくる。今週は、Kickstarter用のビデオの撮影と、プロジェクトの物語を考えることに集中した。私の話をするにあたって、もっとも重要な話題を探して、ユニークで創造的な方法でそれを表現する。今回でローンチまでの旅は4週間目となった。前回までの記事を読みたい方は、こちらでどうぞ。
動画でキャンペーンの話をする
Kickstarterでは、モーショングラフィックスやハイテクなビデオ機材を使ってプロっぽい動画を作る人もいれば、スマートフォンを手で持って動画を撮影するだけの人もいる。私の場合は、その両極端の中間かな。目標は、見て楽しくて、安く作れて、みんなに寄付してもらえるように伝えるべきことをすべて伝えられる動画。
私はみなさんに、私が伝えるべき内容、つまりコンテンツを作る工程と予算内で使用する道具(意外なものもあった)についてお伝えしたい。
私のスタイルを知ってもらうために、ここに過去のKickstarterで使用した動画を掲載する。
コンテンツ – 何を伝えるべきか?
これは私の絶対に伝えなければならないことのリストと、動画またはプロジェクトページで伝えるべき内容だ。
これだけは絶対に動画に含める
・自分は誰なのか – 「ハーイ!」とカメラに向かって挨拶して自己紹介することで、バッカーとプロジェクトの個人的な関係を作る。
・信頼性 – Kickstarterプロジェクトを前にやったことがあるか? 仕事やプロとしての経験がプロジェクトに見合っているか? 自分は母親で、このプロジェクトは母から子へ贈るためのものであるか?
・どんなプロジェクトか – どんなプロジェクトかを明確に詳細に伝える。そのプロジェクトのことをまったく知らない人もたくさん見ていることを忘れないように。
・最終目標 – デザイン、プロトタイプ、製造を手伝ってもらえるか?
・誰を対象にするか – このプロジェクトを支援することには、なぜお金以上の価値があるのか?
・礼を言う – 動画はお行儀良くね。
動画またはプロジェクトページで伝えること
・いつ出荷されるか – 出荷時期を明記することで、バッカーに対して報酬が手に入る時期を視覚化する。
・予算をどう工面したか – バッカーは私が宿題をきっちりやっているかを知りたがる。
・報酬を列記する – バッカーへの報酬をはっきりと見せることで、プロジェクトへの支援を促せる。
・シェアをお願いする – バッカーにシェアしてもらって、キャンペーンに協力してもらう。
工程 – ストーリーボードと付箋
動画製作にはたくさんの工程があるが、いくつかのステップに分けて考えれば簡単だ。
まずは、伝えるべきメッセージやポイントを付箋に書き込んだ(基本的には上のリストと同じ)。そして、流れがいいように順番をあれこれ考えた。
そして、その順番に選ばれた付箋を並べて白いプリント用紙に貼り付け、それぞれにどんな映像が必要かを描いていった。
この紙は、そのまま撮影するシーンのリストであり、ナレーションの原稿ともなる。あとは、撮影と録音と編集だ!
今週のジャージーシティーは好天に恵まれた。そこで、外に出て撮影することにした。
クラウドファンディング用動画のクラウドソーシング
このシリーズの最初の記事で、私の製品のテスターと意見と動画を募集したが、テスターからの動画がすでにいくつか届いている。外の世界で私の蝶ネクタイを作ってくれる人がいるって、すごくうれしい。編集には時間がかかったが、数秒のラフカットをお見せしよう。
技術的な問題
私は昔から趣味で写真を撮ってきた。写真やビデオの機材はとても高価なので、いちばん大切なものにだけお金をかけることにした。それらの新しい機材を紹介しよう。
カメラ
私はキヤノン Rebel T4i(一眼レフのエントリーモデル)を持ってはいるが、iPhoneのほうがだんぜん使いやすい。Kickstarterの動画のために一眼レフカメラを新調する気はない。私はお金を稼ごうとしているのだ。ここで有益な投資は、上等な三脚を買うことだ。カメラの技術はどんどん進化するが、三脚は何年も使える。だからこの投資は安全だ。私はVanguard製三脚を買った。これは、テーブルを真上から狙える。チュートリアルやコマ撮り動画を撮影するのに最適だ。普通に使うこともできる。スマートホン用三脚マウントを使えば、スマホも固定できる。
音声
Kickstarterでは質の高い音声も重要だ。何をしゃべっているのか聞き取れなかったり、背後で救急車や風の音がうるさかったりすると (街中ではかなり難しいが、がんばるべき)、バッカーはすぐに見るのを止めてしまう。私のカメラのマイクが、あまり良い物ではないので、安い小型マイクを20ドルで買い、スマホのボイスレコーダーで声を録音して、後で動画と同期させた。お陰で音声はクリアに録音でき、救急車の音も気にならなくなった。
もう1つの技は、ゆっくりと丁寧にしゃべって、それを、時間の節約と、エネルギッシュに聞こえるように、ちょっと早回しにすることだ。
音楽は、Free Music Archiveなど、ただで素敵な音楽を入手できるサイトをいくつか見つけた。また PremiumBeat.comでは、有料の著作権フリーのコンテンツも使わせてもらった。私は無料のものが大好きなのだけど、有料の音楽を何度もループさせることで、編集を楽にした。長い目で見れば、こっちのほうが節約になる。
照明
どんなときでも、最高の照明は天然の明かりだ。だから、大きな窓の近くで撮影するのが理想的。それが無い場所や夜間に撮影する場合のために、私は明るさ調整機能付きのライトを数個購入した。ひとつ30ドルだ。とてもよく働いてくれたが、バッテリー式なので、常に充電していなければならず、イライラさせられた。
アルミホイルを反射板に使うという技もある。2回目のKickstarterの動画では、アルミホイルで2つの反射板を作り、2つの照明を使って居間を照らした。アルミホイルならどこにでもあるし、結構うまくいった。
編集
私は Appleユーザーなので、Final Cut Pro Xを編集に使った。それしか使えないからだ。もっと安上がりにやろうと思えば、iPhone用のiMovieもかなり使える。複数の動画を同時にカットしたり、音楽、タイトル、音響効果、トランジションも加えることができて、スピードの調整もできる。一度試してみる価値はある。
これから私は動画編集の仕上げに入り、プロジェクトページのコンテンツ製作に入る予定だ。応援してね。
個人的な話
この記事は、Kickstarterのリアリティー番組みたいなものなので、キャンペーンの感想や、どのように進行するかもお伝えしたいと考えた。
今週はいろいろやった感がある。動画の撮影を終えたので一安心だ。しかし動画撮影はすごく緊張する。真冬にKickstarter用の動画を撮影したのは初めてだから、キツかった。いろいろやりたいことが増える。夜に作業することが多かったから太陽の光が恋しい。それに、もっと気候のいい夜に自転車を飛ばして気分をスッキリさせたい。睡眠時間は標準的。テイクアウトは2回。来週をお楽しみに。
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インターネットで見つけたKickstarter動画の作り方に関する役に立つ動画
・From Kickstarter: Let’s Make Your Project Video
私の好きな Kickstarter 動画
[原文]