2021.05.19
北海道栗山町をフィールドにテクノロジー×地域資源に3年間チャレンジ。「ファブアカデミー」も研修に組み込まれた地域おこし協力隊募集開始
この記事は、ファブラボ鎌倉の渡辺 ゆうかさんに寄稿していただきました。
北海道栗山町とファブラボ鎌倉が進めている、地域越境型開拓プロジェクトの第二期生の募集が始まりました。このプロジェクトの特徴は、地域おこし協力隊の枠組みを利用し、働きながら学ベる環境の実現を目指し、社会人になったからこそ学び直したい、新しいフィールドにチャレンジしたいメイカー志望の20-30代の若者に機会を提供する取り組みでもあります。世界各国では、メイカー育成支援のためにファブアカデミーに奨学金が政府から出る国もありますが、まだまだ日本ではそこまで行ってません。一方で、「ファブラボ栗山」設立を準備している北海道栗山町は、3Dプリンタやレーザーカッターなど機材だけ入れてファブラボとするのではなく、2018年からファブラボを運営するための「人を育てる」取り組みから行っている稀有な地域です。
本プロジェクトでは、ファブラボ鎌倉と連携し、世界各国のファブラボで実施されている、(ほぼ)なんでもつくるマインドとスキルを育むファブアカデミー*を受講し、モノをつくる技術を幅広く身につけていきます。栗山町の資源や課題に対して、テクノロジーを活用してどのように課題に取り組むかは、関わる人がそれぞれ現場をリサーチし決めることができます。今、スキルがなくても、事前研修がしっかり組み込まれているので安心してください。新しいことにチャレンジする勇気、やりきる体力と忍耐力と探究心があれば大丈夫です。
*ファブアカデミー:課題制作を通じて、基本的な技術を習得しながら、アイデアを形にしていくためのスキル、ドキュメンテーションスキルなどを身につけていくことを目的に、米国マサチューセッツ工科大学のニール教授によるオンライン講座。世界各国のファブラボが同時参加しながら、約半年間(19週)にわたり行われる。
さらに、北海道栗山町で設立準備をしているファブラボ栗山の立ち上げメンバーとしても活動していきます。日本最北端のファブラボとして、何ができるのか、やれることは無限大です。モノを作るハードなスキルとラボを運営していくためのソフトなスキルの両方を身に実践的に身につけていきながら、ご自身の可能性を北の大地に身を委ねながら開拓していくことができます。スキルアップの機会と同時に、もっとつくるワクワクを世の中に伝えたい、つくる人を増やしたいという気持ちがあれば言うことなしです。
応募には、オンライン説明会や事前面談が必須ですが、すでに現地で活動して準備を進めている協力隊のリアルな話を聞くことで、コロナ禍で現地に行けないからこそ当事者の方々とぜひ話をしてみると良いかと思います。
このちょっと変わった応募に、何かピンとくるものを感じた方は、ウェブサイトにて詳細を確認し、問い合わせすることで、思いがけず未来が開けてくるかも知れません。新しい領域に一緒にチャレンジする仲間に出会えるのを楽しみにしています。
●オンライン説明会について
・オンライン説明会1:2021年5月22日(土) 10:00~11:30
・オンライン説明会2:2021年5月29日(土) 10:00~11:30
・参加費:無料
・募集定員:2名
・募集締切:2021年6月15日(火)※テーマに沿ったレポート提出あり(800~1,200文字程度)。
・募集には、募集説明会の参加(または個別面談の実施)が必要となります。
・応募詳細:ウェブサイトにてご確認ください。