Electronics

2021.10.06

「たのしいmicro:bitコンテスト2021」Maker Faire Tokyo 2021にて受賞結果が発表されました!

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教育用マイコンボード「micro:bit(マイクロビット)」を使った作品コンテスト「たのしいmicro:bitコンテスト2021」。決勝大会が9月26日(日)にMaker Faire Tokyo 2021のプレイベントとして行われ、10月3日(日)、Maker Faire Tokyo 2021 ONLINEの中で受賞結果発表が行われました。

今年で4回目となる本コンテストですが、今回は決勝大会、受賞結果発表ともにオンラインで行われました。6~8月に作品を募集し、9月上旬に一次審査通過作品を発表。一次審査を通過した2部門6作品が、決勝大会で最終プレゼンを行いました。

決勝大会でのプレゼンテーション動画の内容と、審査員による質疑応答の内容を総合して審査が行われ、グランプリ1作品、優秀賞2作品、特別賞3作品の受賞が決定しました。審査員のコメントとともに紹介します。(作品名のリンクから、作品の紹介動画が見られます)


●グランプリ(1名)
もふもふガーデン」作者:REIKA さん


外の天気が感じられるだけなく、ポモドーロテクニック、顔ヨガなど自分を集中させるために欲しい機能を詰め込んだ作品でした。お聞きして驚いたのが、こんなに機能が詰め込まれた作品なのに作者のREIKAさんはwhile文を知らないプログラミング初心者だったということ。この作品をつくるにあたって、たくさんトライアンドエラーを重ねてものづくりやプログラミングの楽しさに魅了されていったんだな、ということが伝わってきました。見た目もかわいらしいガーデンに仕上げていて、機能だけでなく自分の好きな世界観をつくりあげていて素敵です。これを見た方に「私も電子工作やプログラミングで欲しい物を実現させられるかも!」という勇気を与える作品だと思います。ぜひ今後も素敵な作品をつくって驚かせてください!(審査員:矢島)

●優秀賞(2名)
みんなを守り隊!」作者:あんな さん


今回の作品を作成するために実際に駅に行って確かめ、駅のホームのプロトタイプを作成されたとのこと、お見事でした。駅のホームでの事故をなくすため、目の不自由な人が階段に近づいたときに音が鳴って階段の場所がわかるようにしたり、ホームの端に近づいたら柵が上がったり、LEDライトで助けを呼べるなど、駅で実際にあったらいいなというアイデアを模型とセンサーで実際に作り上げたことが本当に素晴らしいです。この努力がやがて、実際に駅での事故を減らす未来につながることを信じております。micro:bit5台の連携および工作までも行い、ものすごい力作でした。(審査員:折原)

Future Box」作者:100eduYAYA さん


micro:bitとエンターテイメントを組み合わせ、誰が見ても釘付けになるショーを見せてくれました。ジャグリングしながら、micro:bitを使ってタイミング良くさまざまな絵柄に光るシガーボックスの動きは、「次はどうなるんだろう?」と見る者を期待させ続け、惹きつけます。ものづくりが好きな人もこれを見てジャグリングに興味を持つかもしれませんし、ジャグリングなどのショーを行う人たちもオリジナルのものづくりに興味を持つきっかけになりそうです。一番の驚きは、ジャグリングを担当したYAYAさんがプログラミング未経験にも関わらず、今回のためにプログラミングを勉強してショーを作り上げたということです。ショーだけでなく、ものづくりのプロセスも大変刺激的でした。(審査員:原)

●特別賞(3名)
熱中症警告マシーン 家にカエルくん」作者:なお さん


おじいちゃんの熱中症対策のために、いろいろ試行錯誤して解決している様子が素敵でした。カエルの舌の裏に温度センサーがあったり、目がスピーカーになっていたり、機能とデザインのバランスが絶妙です。音を演奏するmicro:bitは外から電源が切れるようになっていて、使う人(おじいちゃん)のことを考えた設計になっているのが素晴らしいです。使う人の立場に立ってシステム設計を作り変えることができるのは、ものづくりにおいてとても大事です。誰かのためでも、自分のためでも、今後もいろいろな立場に立ってものづくりをし続けていってください!(審査員:矢島)

灯台のある街の自動給水エコプランター」作者:ストラットン有栖 さん


使用済みのペットボトルや古いモーターなどを再利用した、LEDライトの光るとても素敵な灯台の作成や、そこからモーターを使って水が流れ出る自動水あげプランターの製作、本当に素晴らしいです。世界観も非常に美しいです。水の自動コントロールは難しく、実装に苦労するため、試行錯誤の末に完成させたことは大変お見事です。飾っておいて美しい背景のボードも作成し、それに micro:bitやセンサーや電池などを付けて、気にならないようにしている工夫も良いと思いました。(審査員:折原)

たたけるディスプレイ」作者:FITTY さん


普段はものをたたくと怒られるのに、この作品はたたくことで褒められるという、全国の子どもたちが「やってみたい!」と思うような作品です。シンプルな構成でできており、複雑な仕組みでなくても楽しさは生み出せるという良い事例ですね。ご親族のお子さんのために作ったとのことで、身近な人のために制作するというきっかけも素敵です。また、micro:bitとScratchを連携することで、子どもたちが自分でプログラミングして新たな楽しさを生み出せるようにしているのも評価のポイントです。たくさんの子どもたちの作品が生まれることを期待しています!(審査員:原)


ご応募くださった皆さま、決勝大会や受賞結果発表をご覧いただいた皆さま、本当にありがとうございました!決勝大会のもようや、受賞結果発表は、以下のリンクからご覧いただけますので、まだご覧になっていない方は、ぜひチェックしてみてください。

◎「たのしいmicro:bitコンテスト2021 決勝大会」
URL:https://youtu.be/EWrqYp1qkhM
◎Maker Faire Tokyo 2021 Day2「たのしいmicro:bitコンテスト2021 受賞結果発表」
URL:https://youtu.be/PIUWrrt6RvY?t=579

今回のコンテストでは、普段からプログラミングや、ものづくりをしている方からの応募だけでなく、「こういうものを作りたい」と思って初めてプログラミングやものづくりに取り組み、結果、受賞につながる素晴らしい作品が生まれたことが印象的でした。

難しそう…、できない…、と考えずに、「こういうものを作ってみたい」と感じた気持ちを大切に、ぜひものづくりにチャレンジしていただけたらと思います。そのきっかけとしてこのコンテストが少しでもみなさんの励みになれば幸いです。

■参考書籍
micro:bitでものづくりをはじめてみたい!と思ったら、はじめて使う人にもわかりやすく解説した本『micro:bitではじめるプログラミング――親子で学べるプログラミングとエレクトロニクス 第3版』(オライリー・ジャパン刊)も、ぜひご一読ください!