2015.05.11
途上国向けのシンプルで安価な卵型パソコン ─ Endless
開発途上国に安価なデスクトップパソコンを提供しようというEndless ComputerのKickstarterキャンペーンは、10万ドルのゴールに到達した(日本語版編注:締切は5/15)。
「この製品は、発展途上国で、ユーザーたちとの協力によって開発されました。私たちは現場に赴き、人々のお宅にお邪魔して、テクノロジーがどのように生活に役立つのかについて、不明な点を、膝を交えてとことん説明しました」とEndlessチームは書いている。
Endlessは、インターネット接続がなくてもよく機能する自作のLinuxディストリビューションを使っている。仕様は、Intel Celeron N2807プロセッサー、2GB RAM、HDMI/VGA出力、USBポート3つ、Gigabit LAN、3.5mm音声ジャック、ハードディスクが32GB/500GBとなっている。
2013年の秋、大手製造業に話を持ち込み断られたことで、チームは独自のハードウェアを作ろうと決意したと、Kicksarterページに書かれている。卵型のデスクトップマシンは、今あるテレビをディスプレイとして使い、対象となるコミュニティごとに開発されたアプリのエコシステムが用意される。
Endlessは開発途上国向けに特別に作られたものなので、開発者チームの友人たちもそれを欲しいと言い出したことに驚いている。とくに、シンプルで安定したシステムが欲しいお年寄りに使わせたいというのだ。キャンペーン主催者によると、Kickstarterの謝礼としてEndlessがもらえるという。いつか、発展途上国以外でもEndlessコンピューターが発売されるときがくるだろう。
[原文]