Crafts

2015.10.20

Amazonが手作り品を販売するプラットフォーム「Handmade」を開始。 Etsyと肩を並べる

Text by Sophia Smith
Translated by kanai

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Eコマースの巨人、Amazon(Amazon.com)がHandmadeを立ち上げた。個人アーティストが手作りの品々を展示し販売するためのプラットフォームだ。ジュエリー、ホームアンドキッチン、ベイビー、ライティングの4つのカテゴリーのショップフロントには、すでに8万件以上のアクセスがあるという。「私たちは、みなさんがクラフトのエキスパートであることを理解しています。なので、ここはみなさんの話を発表するのに相応しい場所です」と、6月に発表されたプロモーションビデオでAmazonは言っている。

個人間のビンテージ品や手作り品取り引きのためのEコマースサイトとして2005年に登場したEtsyは、今はもうニッチではなくなったアーティストの手作り品のためのマーケットとして君臨している。Etsyでは、誰もがわずかな料金でそこに店を出すことができる。しかし、4カ月で出展が取り消される。それに対してAmazonでは、受け付けの段階で審査があり、無料でいくつでも好きなだけ製品を出すことができる。そして、売れたら売り上げから12パーセントが手数料として徴収される。AmazonのHandmadeでは、出展作品が削除されることがないので、ずっと店に出しておくことができる。それ以外の点は、Etsyとよく似ている。出品者は作品の製作方法などを説明するプロフィールページを制作することができ、そこから、各作品のページへ飛ぶことができる。

一方、EtsyのCEO、Chad Dickersonは、この10年間に築いてきたEtsyの基盤は安泰だと語る。「Etsyには10年の経験があり、アーティストや販売を希望する人たちのニーズをよく理解しています。そして、彼らに対して、他のどのマーケットプレイスでも真似のできないサポートを行っています。私たちのプラットフォームには2100万人を超える目の高い利用者があり、ユニークな製品を探しています。そして、それを作る人と買う人とのつながりができています」と、彼はUSA Todayに語っている。

Handmadeは、Amazonでも最初のニッチなマーケットプレイスというわけではない。Amazon Home Services、Collectibles、Fine Artといったプラットフォームもあり、Amazonが目指す世界の総合ショップの形を見せている。

AmazonがEtsyのようなプラットフォームを開設したことは、Makerムーブメントの空気を吸って生きている人が増えているというトレンドを示している。安くて使いやすいデジタル製造ツールによって、DIY人口が増え、注目も集まるようになっている。そのため21世紀の消費者には、大量生産製品から遠ざかる傾向も生まれた。

興味のある方は、Amazonのオンライン登録(英語)をどうぞ。

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