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2019.08.03

Maker Faire Tokyo 2019 Day 1フォトレポート

Text by Yusuke Imamura

Maker Faire Tokyo 2019への出展から、初日に会場で見かけた興味深い展示を紹介する。

昨年ピザをカットする展示を行っていた@NITMakersは今年、バウムクーヘンをカットする「FAIRCUT」を展示している。バウムクーヘンを食べる人たちの顔をカメラで撮影してBMIを推定、太り気味の人には控えめになるよう調整して切り分けるという過剰にフェアなしくみ。(ブース番号はF-02-03

ロボットバンドを率いる「音楽研究所」は今回ダークルームへ移動。イルミネーションがきらめく中、ロボットの楽隊が楽しい演奏を披露している。(ブース番号はDR-01-01

TOMO’s Garage(@TOMOsGarage)が出展しているのは16進数の計算ができるそろばん。上段に2つ、下段に5つの珠がある。10進数の計算をするときは上1つ、下4つを使う。さらに7セグメントのLEDで各桁の数字を表示してくれる。そろばんの軸にはLEDの光が通っており、上半分をアルミテープで覆って下向きに光るようにしてある。そろばんの珠は軸の光をさえぎるので、光を検出するフォトリフレクタを下面に配置して珠の位置を読み取るしくみ。(ブース番号はI-04-02

目力の強さでインパクト抜群の「達磨スピーカー」は、井本ヒロキ(@hirokideath_bot)氏が長年温めてきたアイデアを実現したもの。スピーカーユニットが達磨の目玉に見えるから作ったというシンプルさがよい。(ブース番号はB-01-02

「コンデンサー盆栽家元 へぎ」はコンデンサーを鉢に見立てた盆栽を展示。その場で自分だけのコンデンサー盆栽を作れるハンズオンも行っている。(ブース番号はB-01-06

「植物ランタンと3Dプリンタ製カメラレンズ」の高田徹(@tettou771)氏は市販のレンズを組み合わせて3Dプリントのボディを設計、105mm/F4のカメラレンズを自作した。ブランド名は「TETTOR(テットール)」。制作のいきさつは「カメラのレンズを自分で作る – Image Club」にまとめられている。(ブース番号はB-01-10

Yukio Ishii(@ooishoo)氏はパナソニックのオーブントースターNT-T500/NT-T300をリフロー炉に改造するキットを販売。熱電対をオーブントースターに組み込んでM5Stackで制御する。(ブース番号I-10-10

mono2qry氏が自作した、完成度の高いゲーム筐体。裏側には薄型プレイステーション2やプレイステーションクラシックなどのゲーム機が納められている。(ブース番号I-07-07

「D. Geek Lab.」が展示しているのは「さぼる時計」。「正確な時刻表示を期待される人間からのプレッシャーから解放された時計」というコンセプトで、気が向いたときだけ正確な時刻を示す。写真は6時半を示しているわけではなく撮影時刻は13時9分である。これは3本の針をぐったりさせているところだという。I-02-01

「なみへいラボ」のブースにあるのは「昭和」を感じさせる懐かしい家電である。ブラウン管テレビ、ソノシートを再生できるコンポ、ラッパ型のスピーカーなどがスマートリモコンやスマートスピーカーでIoT化されており、黒電話の受話器を取って「オーケーGoogle、テレビをつけて」などとコマンドを送って操作する。「バルスして」と送ると全家電の電源が切れるとのこと。(ブース番号I-05-02

女子だらけの電子工作(@keropiyo_)はカラフルにデコレーションしたゲルマニウムラジオなどを出展。アクリルを曲げるのにヘアアイロンを使っているとのこと。(ブース番号はI-10-12

OUCHI LaboratoryはOLEDディスプレイを高速で上下させつつ表示を切り替えることで、残像が立体に見える3Dディスプレイを展示。カメラで撮影するのは難しいが、人間の目は性能が低いためかきちんと立体に見える。STLファイルを読み込み、96×64×24ピクセルの解像度で表示する。(ブース番号はI-03-09