2015.06.29 3Dプリントした義足で歩いて泳ぐアヒルくん Text by Elise TarkmanTranslated by kanai Blog3D printingsMakers Tweet ButtercupとMike Garey(写真とビデオ:Feathered Angels Waterfowl Sanctuary) Buttercupは世界でいちばんかわいいアヒルかもしれない。彼は恋をしている。テディベアを愛し、3Dプリントした義足で歩いたり泳いだりする。 Buttercupは左足がねじれた状態で生まれてきた。完全に前に回らない。そこで、できるだけよい生活が送れるようにと、Feathered Angels Waterfowl Sanctuaryで育てられることになった。Feathered Angelsでは、獣医のShannon McGeeは、彼の歩行を妨げている左足の切断を提案した。そして、彼の世話役のひとりであるMike Gareyは、Buttercupが自由に歩けるようにしてやろうと決意した。 生まれてすぐのButtercup プロトタイプを試す 3Dプリントした足 3Dプリントした泳ぐ用の足 Buttercup Buttercupのために、Gareyは3Dプリンターで義足を作ることを考え、2013年6月、最初のプロトタイプを製作した。最初のテストは成功した。しかし、Gareyは、義足を支える部分と動きの範囲に調整が必要だと感じていた。Buttercupのためのパーフェクトな義足を作るために、Gareyは100時間以上もかけて新バージョンのプロトタイプをCADで製作した。新デザインは、Buttercupのガールフレンドの足をベースにデザインした。今度はかかとが動くようにヒンジを付け、サポート用のスプリングと足の裏の滑り止めも付けた。 この改良にともない、Gareyは泳ぐための専用の足も作ってやろうと考えた。これももまた3Dプリントで作った。歩行用の足からを元に改造した。泳ぐ用の足はかかとがまっすぐに伸びた形で、水をうまく流すようにフラップ付きの穴が開いている。安全に泳げるよう、泳ぐ用の足はサポートにピンで固定するようになっている。 Buttercupがテレビに出演したときの映像やFeathered Angelsの活動については、Facebookページを見てほしい。 [原文] Blog3D printingsMakers Related posts 2013.10.04 世界初、学校用全自動3Dプリンター 2013.10.02 デスクトップ製造革命を生きる 2013.08.22 「住みたいタイプの世界を設計する」発明家Saul Griffithインタビュー 2013.07.05 昔のオランダのMaker事情 2013.06.20 写真で巡るMaker Faire Bay Area 2013 2013.05.13 Inside 3D Printing:メーカーレポート 2013.02.15 Generation 3D(3Dの世代):PrintrbotのBrook Drummが語る子どもと3Dプリント 2013.01.26 なぜ、我々はMaker Mediaを分社化したのか — Tim O’Reilly 3Dプリントをプラットフォームから外す新提案Next Prev.3Doodlerの開発者が語るメイカースペースから市場への道