Fabrication

2016.09.14

難しいけどやる価値があるメイカースペースの連合

Text by Ian ColeTranslated by kanai

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メイカースペースにいろいろな人たちを招き一緒に働くのは困難だと考えているなら、ホワイトハウスでの会合で盛り上がっている数百人のメイカースペース主催者の仕事を手伝ってみてはどうだろう。

私の前の記事では、大統領のネイション・オブ・メイカーズ・イニシアチブの一貫として、175人を超えるメイカースペース主催者の会合について伝えた。私たちがメイカースペースが直面している課題について話を始めると、多くのグループが話に飛び込んできた。その週末には、私たちはFacebookグループ、Nation of Makers Slackチャンネル、Nation of Makers github、いくつものあたらしいGoogleドキュメント、新しいメーリングリスト、ワークグループなどなど、たくさんのものがMakerの望みを叶えるために立ち上がった。会合の翌日、興奮が冷めやらぬなかで、私は、メイカースペース主催者たちの活動にはいくつかの共通する部分があることに気づいた。

・新しい問題解決法の提案と助言(情熱を愛し、アクションを加速させる!)
・今ある解決法を他の人に見直してもらうこと、またその改善や維持を受け入れる(Makerは作るだけでなく、メンテナンスも必要だ。— hackerspaces.orgのアップデートもありだ)
・課題の解決に向けて連合を呼びかける(いっしょにやろう!)
・ワシントンD.C. から帰ってきてから、日常の仕事やメイカースペースの活動が目一杯になってしまった(私たちはホワイトハウスの会合に行く前から目一杯だったのだ)。

幸いなことに、科学・技術政策室シニア・アドバイザー・オブ・メイキングのAndrew Coyが、会合の後、私たちがどのように前進すればよいかに関して助言を用意してくれていたのだ。Andrewは、戦略的な計画を提案してくれた(これにはいい名称が必要だ。いいアイデアがあったら知らせてほしい)。それによって私たちは、自分たちの必要を診断し、解決策を探し回り、有効な仮説をテストし、解決策をプロトタイプし(Makerとしてはここがいちばん楽しい)、イテレートするために、ひとつのコミュニティとなって取り組むこととなった。

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私たちは今、最初の段階にいる。診断だ。ここでは、私たちは私たちのメイカースペースが直面している課題を、解決策を考えずに単純に文章化する。文章化の作業を手伝いたいという方は大歓迎。

Makerにとって、これは思ったよりも難しい作業だ。しばらく会話を聞いているうちに、私はメイカースペースに共通する課題がいくつかあることに気がついた(資金や多様性など)。これはメイカースペースの形態によって大きく異なる。スペースの形態には次のようなものがある。

・コミュニティが運営する非営利のメイカースペース
・有料のメイカースペース(Techshopなど)
・学校のメイカースペース(幼稚園から中学校まで)
・図書館のメイカースペース
・博物館(美術館)のメイカースペース
・などなど……

どの形態も、それぞれに異なるアプローチでメンバーや資金を集め、組織を運営している。これは、課題の解決方法を話し合う際にハッキリしてくる。たとえば、コミュニティが運営するメイカースペース(ハッカースペース)では、オープンソースのハードやソフトを受け入れることができる。お金がかからないことと、思想的に共鳴できるからだ。しかし、有料のメイカースペースや図書館や博物館に併設されたメイカースペースでは、トレーニングや技術サポートのある製品を選ぶ。ひとつの答ですべてうまくいくわけではないのだ。これを解決するには、多様性と協調性が必要だ。

Andrewは電子メールのなかでこう言っていた。このプロセスは「共通のゴールを達成し、支援の基盤を作ることにあり、私はみなさんが明示的、戦略的に、積極的な協調性をもってあたられることを信じています」。

私はこのプロセスに参加できて興奮している。私たちの挑戦をどのように文章化されるのか、どのように連合して問題に対処するのかを今から楽しみにしている。今でもたくさんの「これは私がやります」とか「あれは私に」という声を聞く。しかし「多様性のあるチームを組んでいっしょに問題解決に取り組みましょう」という声はまだ少ない。いっしょに作業するのが難しいことはわかっているが、最大の課題を乗り越え、長期的なゴールに辿り着くには、メイカースペース主催者の連合が必要になると私は考えている。

この先、こうした連合は、非営利の支援組織の土台の形を作っていくことになる。メイカースペースを作るための事業団体だと思えばいい。これもまた、「難しいがやる価値がある」ものだ。

これからが面白くなる。だから目を離さないでいてほしい。

もしあなたがメイカースペースの主催者で、この活動状況をリアルタイムで知りたいならば、まずは私たちのFacebookグループに参加してほしい。そこには、たくさんの情報に通じるリンクがある。

トップの写真を提供してくれたSteve Traugottに感謝します。

原文