Science

2017.12.25

3Dプリントで科学シミュレーションを生徒に理解しやすくする

Text by Matt Stultz
Translated by kanai

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何かの概念を理解したいときは、実際の現象を見るのが一番だ。Robert Hemlichは、川が大地を浸食してグランドキャニオンを作り出した様子を生徒たちに見せるために、この3Dモデルを製作した。Robertのモデルは、大きく分けて2つの部分と、補助的なパーツで構成されている。1つめは、みんながよく知っている現在のグランドキャニオンの地形地図だ。硬いPLAでプリントされている。もう1つは、水に溶けるポリ酢酸ビニールでプリントされた川底のモデルだ。これは地形図にはめ込んで使う。ここに水を流すとポリ酢酸ビニールが溶けて、自然の働きによって形成されたのと同じ方法でグランドキャニオンが現れる。川底のモデルは、新しくプリントして地形地図にはめ込めば、また最初から実験ができる。

Robertはこのモデルのデータを Thingiverseで公開している。また、ミシガン州の理科の共通学力標準に準拠した授業プランもある。これは、3Dプリンターを学校の授業に役立てた素晴らしい実例だ。これによってRobertは、Pinshapeの授業計画開発コンテストで賞を受賞した。当然の栄誉だろう。

原文