2014.01.16
3D Systemsの驚きの発表:デスクトップでチョコレート、セラミック、フルカラーパウダーの 3D プリントが可能に
プロシューマー向けデスクトップ3Dプリンター、ChefJet Proでプリントしたチョコレート。
この発表で、3D Systemsは、プロシューマー向け3Dプリントの世界で一歩先に進んだ様子だ。昨日は2つの新しい熱融解積層式プリンター、Cube 3とCubeProについて報告したが、今日は、最高にエキサイティングなプリンターを発表して、デスクトップでできることを大きく塗り替えてしまった。それは、シュガープリンターのChefJetシリーズ、セラミックプリンターのCeraJet、フルカラーのパウダープリンター、CubeJet、そして、触感入力デバイスTouch だ。
ChefJet シリーズ:食べられるチョコレートや砂糖をプリントするデスクトッププリンター
9月、3D SystemsはSugar Labを買収した。それからずっと、私は、いつシュガープリンターが出てくるのか楽しみに待っていた。その答が今日、ChefJetシリーズとして発表された。「まったく新しい、キッチンで使える食品用3Dプリンター」だ。このシリーズには、“モノクロ”の卓上型、ChefJetと、フルカラーのChefJet Proがある。
ChefJet
モノクロ、というか白のシュガープリンターについて、もう少し詳しく話しておこう。3D Systemsの広報資料から抜粋する。
ChefJet 3Dプリンターは、モノクロの、カウンタートップに置けるサイズのプリンターです。ビルドサイズは8×8×6インチ(約20×20×15センチ)と余裕があり、一色のお菓子や、ケーキに乗せる飾り作りに最適です。ChefJetでプリントできる素材は、チョコレート、バニラ、ミント、サワーアップル、チェリー、スイカと豊富に揃っています。発売は2014年後半を予定しています。価格は 5000ドル以下になる予定です。
ChefJet Pro
そして、これがフルカラーのChefJet Proシュガーおよびチョコレートプリンターの情報だ。3D Systemsの広報資料より抜粋。
ChefJet Pro 3Dプリンターは、フルカラーで、10×14×8インチ(約25×36×20センチ)の大きなビルドスペースを持つプリンターです。ChefJet Proでプリントできる素材は、チョコレート、バニラ、ミント、サワーアップル、チェリー、スイカと豊富に揃っています。発売は2014年後半を予定しています。価格は1万ドル以下となる予定です。
砂糖を使った3Dプリント自体は新しいものではない。2009年、Evil Mad Scienceが、Candy Fabを発表したときに、「革命はカラメル化される」と宣言している。しかし、このサイズの食品用プリンターとして市販されるのは初めてだ。
CeraJet:プロ用セラミックプリンター
CeraJetによるRocket Cups(Craig Kaplan)
CeraJetによる陶器プリント(Emerging Objects)
CeraJetによるWeave Cups(JF Brandon)
CeraJetによるlattice bowl(Ronald Rael)
CeraJetによるWeave Cups(JF Brandon)
1万ドル以下というCeraJetは、アーティストやデザイナーやMakerの手が届くセラミック3Dプリンターとして、プロシューマーの3Dプリントに、陶芸という世界を広げることになる。だが、通常の陶芸と同じく、CeraJetでプリントしたものも、釉薬を塗って窯で焼かなければならない。
CeraJetは、3D SystemsのColor-Jet-Printing(CJP)技術により、精細なセラミックオブジェクトを高速にプリントすることができます。あとは、釉薬を塗って焼くだけです。この3Dプリンターと素材によって、伝統ある陶芸の世界に、それまでは考えられなかった複雑な形状をもたらします。
CeraJet は2014年後半に発売予定だ。
CubeJet:フルカラー・パウダー・デスクトッププリンター
食品用、セラミックに続けて、3D Systemsはさらに、ピクセルに忠実な、高精細、写真品質のフルカラー・パウダープリンター、CubeJetを発表した。CubeJetは、標準の、交換可能な、インクジェット・プリントヘッドを使用し、3D Systems専用カートリッジを装着でき、無線接続が可能で、1時間に1インチの速度でプリントできる。価格は5000ドル以下の予定。発売は2014年後半になる。
CubeJetに関する詳細は 3D Systems広報資料で読むことができる。
Touch触感マウス
上記の新型プリンターに加えて、3D SystemsはTouch触感デバイスも発表した。デザインソフトウェア、Cubify Sculptで使用するための入力デバイスだ。価格は499ドル。
3DMe Photobooth
最後に、3D Systemsは3DMeというエクスペリエンスを、小売店やイベントで展開する。今日は、3DMe Photoboothが会場に持ち込まれていた。これは、人の顔の詳細なフルカラーデータをスキャンして、人形の体に融合させて、フルカラーでプリントするというもの。
3D Systems 広報資料から抜粋しよう。
3D Systemsのパワフルでしっかりとしたコンシューマー向けクラウドホスティング、パブリッシング、フルフィルメントのためのプラットフォームである、3DMe Photoboothは、高速にフルカラーのリアルな顔の3Dスキャンを行い、擬人化されたさまざまな正規販売フィギュアに自然に合成するというサービスを大規模に行うことができます。
– Anna Kaziunas France
[原文]