Fabrication

2014.09.12

HasbroとShapewaysが提携を拡大:トランスフォーマーのファンアート(派生作品)などの販売が可能に

Text by kanai

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ファンが作ったトランスフォーマー“Trivia”。タブレットに変身する。(fakebusker83)

HasbroとShapewaysはHasbroのおもちゃをベースにしたアート作品で利益を上げようと考えている。

この発表は、この2つの会社の提携の拡大を示すものだ。去年、彼らは、独立系アーティストが『マイリトルポニー』関連の作品を superfanart.comで投稿、販売できるようにするサービスのジョイントベンチャーを立ち上げた。あの派手でカラフルな子馬たちをベースにしたアートの売り上げを分離することになる。

パイロットプログラムが早々に成功したことで、他のHasbro製品をベースにしたアート作品にも広げることになった。トランスフォーマー、GIジョー、モノポリー、スクラブルなどだ。その間、さらに多くのアーティストのためのプログラムも開始する。

「オリジナルの製品を作っていたときからハッキリしていたのは、次の大きなステップは派生製品だということです」とShapewaysの共同創設者でCEOのPeter Weijmarshausenは同社の新分野への進出について説明した。

また、このプロジェクトはトントン拍子で進んだ。今年の初め、Maker Faireで初めてHasbroと話をしたあと、たった数カ月で話が決まった。「Hasbroはできないことより、できることを見る人たちです」とのことだ。

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マイリトルポニーのスパイク。ステンレス製。Vidal DesignsのChristopher作。

このプロジェクトでは、AppleのAppStoreと同じようなモデルを使用している。Shapewaysの3Dプリントサービスでオブジェクトを製作し販売すると、ブルックリンにある工場で出力される。素材はフルカラープラスティック、セラミック、貴金属だ。

デザインがシステムに受理されると、アーティストは素材を選択し、オブジェクトに価格をつける。Weijmarshausenによれば、30ドルの製品の場合、そのうち3.50ドルがHasbroのライセンス料、6.50ドルがアーティストの取り分、20ドルがShapewaysの素材と出力料金となる。

商標登録されているキャラクターをベースにしたファイルを公開している3Dコミュニティもあるが(たとえばThingiverseではMy Little Ponyで検索すると32件ヒットする)、これが立ち上がれば最大のオフィシャルプログラムとなる。「この規模で、これだけの自由度があるものは、他に類がないでしょう」とWeijmarshausenは言う。「最後にはコミュニティが勝つ。それがすべてですよ」

– Mike Senese

原文