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2020.04.17

ニューヨークでフェイスシールドを作るAdafruitが生活に必要な事業と認定された!

Text by Caleb Kraft
Translated by kanai

一般の事業所と同じく、Adafruitも事態が深刻になり始めた時点で営業を停止した。しかしそのすぐ後、Adafruitは「必要な製造業のために欠かせないサービスおよび事業」に認定された。つまり、必要最低限のスタッフで重要な部品の出荷ができるようになったことに加え、新しい製品ラインとして地方自治体や病院のためのフェイスシールドの製造も可能になったということだ。

自宅待機命令が出されたニューヨークの街は、今どんな風だろうと気になった。フィルは、オフィスに向かうときの様子を少しだけ教えてくれた。

Adafruitへの行き帰りの道には誰もいない。感覚としては「孤独」というより、みんなで一緒になって、できる限り多くの人を助けるんだという感じ。人に会うとすれば、Adafruitの近くの荷物の集積所から出て来る宅配便の配達員ぐらい。互いにうなづき合ってピースサインを交わす。配達の人、市の職員、何台かのバンやトラックが通り過ぎる。たいていは政府か必要不可欠な事業の車だ。どこも閉じてる。ドアには何重にもチェーンが掛けられてる。数週間前まではマスクをしていると変な目で見られたけど、今はマスクをしている人しか見ない。

彼らは、ひとつでも多くフェイスシールドを送り出そうと、さらには必要な部品で出荷できるものは何でも出荷できるようにがんばっている。製品の製造に使う材料のサプライチェーンは今ではころころと変わる。安定したシステムを立ち上げるのがすごく難しい。

物資の調達がますます難しくなってる。いくつかのものが不足してきた。我々はニューヨーク市のためにPPE(個人用防護具)の調達に協力している。とは言え、本当に役に立つものをこれまではいくつか用意できてきた。もっとたくさん届くことになってる。水曜日は給料を支払った。130人以上の従業員に支払うことを決めた。レイオフはしない。みんな給料をもらえた。仕事は貴重だ。私たちは今、仕事ができている。いつまで続くかわからないが、できるだけ長く続けたい。

従業員の面倒を見続けるのは立派だが、フィルも言うように、持続性はない。思い切った手に頼らざるを得なくなる前に、物事が終息することを祈る。

この間も、彼らはみんなが楽しみにしているコミュニティの取り組みを続けている。ライブストリーミングの「Ask an Engineer」は継続している。また「Show and Tell」は1時間番組に拡大して、もっと多くの人がプロジェクトを発表できるようにした。毎週水曜日、米国東部時間の午後7時(日本の木曜朝8時)からYouTubeチャンネルで配信されている。

Adafruitの活動をフォローしたい方、スタッフからの写真のフィードを見たい方のために、彼らはフィードを開設した。

[原文]