Fabrication

2015.06.02

十字ブレードで薪割りパワーアップ

薪を2つに割る作業にうんざりしている人のための新提案。一発で薪を4つに割る斧だ。ブリティッシュコロンビアに住むK. Holmzは、溶接機を買ったあとに、これを作ろうと考えた。斧の刃以外に溶接できるものがなかったからだ。そこで「何か新しいものを」作ることにした。この恐ろしい斧を仕上げるには、斧の刃と溶接機の他に、グラインダーと磨き上げるための道具が必要だった。

これを作るには、横につく斧の刃を半分に切断し、縦の刃に密着するように断面が湾曲するように削った。

Fabrication

2015.04.17

宇宙から来た剣! 鍛冶職人が隕石から剣を叩き出した

完成した剣と柄

ASBL Lucilinburhucの現代の鍛冶職人が、昔ながらの職人技を使って隕石から剣を作った。隕石は溶かされ地金となった。それを炭化して、微小金属や脆い鉄を鋼にした。炭化の工程では、隕石の素材を80×40センチの塊にまとめて6時間熱することで、炭素の割合を0.5パーセントに高められた。さらに熱して叩いて棒状にし、それを剣の芯とした。

柄を付ける前の剣

隕石が棒状に叩き出されると、今度は平らに延ばされ、2つの異なる鉄の棒と混ぜ合わされて、波紋のある剣の形に仕上げられた。

Fabrication

2015.03.31

叩き上げの富豪が教える賢いプロトタイプのための18本の動画レッスン

Dan Gelbartは彼の会社、Creoのための研究開発で富を成した。彼は家でプロトタイピングをしている。自宅の地下室には、私たちがハッカースペースや大学などでよく使う普通の工作機械が並んでいる。

彼は空いている時間を使って、生産現場から離れている学生や研究者に向けて、「how to build stuff」(ものの作り方)という講習ビデオを製作してYouTubeに流している。その目的は、短時間で上質なものを作れるようになることだ。

Fabrication

2015.02.03

レザーマンの新型ウェアラブルツール

新しいウェアラブルが登場した。レザーマンのTreadだ。時計のベルトのような金属製のブレスレットで、六角レンチ、ドライバー、ワイヤーストリッパーなどといったマルチツールと呼ぶに相応しい機能が詰め込まれている。こいつは、ウェアラブルであること(MAKE英語版Vol.43を参照)、そしてツールであること(少なくともいくつかは)で、我々Makerの心のトリガーを引いてくれた。

素材はステンレス。レザーマンによると25のツールが用意されているという。価格は150〜200ドルと予想される。

Electronics

2015.01.27

テーブルソーでボウルを作る

旋盤は面白い工作機械だが、旋盤を備えているガレージは少なく、一般的にはテーブルソーを持っている人が多いはずだ。そんな、テーブルソーだけを持っていて、木のボウルを作らなければならなくなった人のために、izzy swanが、自家製治具を使ったいい方法を教えてくれる。

彼の治具では、ボウルはハンドドリルを使って回転させるようになっている。木材を回転させながら角度を変えることができ、丸鋸の刃がボウルの外側をスムーズに削ってくれる。下のビデオはizzyが初めて試したときのもの。

Fabrication

2014.12.16

一から作ったマイクロエンジンとツール

超小型のジェットエンジン。

ミニチュア作りから始めて、ソーラー、スチーム、熱電効果と対象を広げてきた私は、ギリシャ人Maker、JohnnyQ90のYouTubeチャンネルを発見した。そのプロジェクトがすごく面白かったので紹介したいと思う。

彼のエンジンプロジェクトは、極小サイズながら期待どおりに動作するという点に魅力がある。彼はチャンネルの解説で、すべては「一から作られた」と話していて、「かなり根気のいる作業だった」とのこと。そりゃそうだろう。大きめのコインよりも小さなエンジンもある。

Electronics

2014.10.22

ロケットサイエンティストのArduino at Heart

The Carbon OriginsのApolloデータロガーボード。

これは、モハベ砂漠に移り住み、家を買い、それを白く塗って、そこを即席の研究室に仕立て上げた学生グループの話だ。そして彼らは外へ出てロケットを打ち上げる。

Carbon OriginsのAmogha Srirangarajanに聞く。

しかし、彼らがNeptune 2ロケットを打ち上げたとき、問題が発生した。
「ロケットが爆発したんです。原因はわからない。

Fabrication

2014.04.04

Thingiverse.govの誕生か?

リンカーンの顔のレンダリング。画像提供:スミソニアン研究所

先週のSunshine Weekの間、ホワイトハウスの科学技術政策室は、連邦政府機関に対して、科学に関する情報を公開するための計画を6カ月以内に作るよう要請する覚書を発表した。これは、そのままでも素晴らしい取り組みだ。アメリカの連邦政府機関は、アメリカ国民のためにさまざまな面白い情報を集めている。それをできるだけ簡単に閲覧できるようにすることは、とても大切だ。具体的には、政府関連のすべての3Dスキャンデータを集めた博物館作りのための第一歩となる。

Fabrication

2014.04.01

CNCルーター加工の基本:ツールパスと送り速度と主軸回転速度

ルーターとは何か?

CNCルーターに関する本題に入る前に、手持ち型のルーターの使い方を知っておくと話がわかりやすい。一般的なルーターには、モーター(可変速度式もある)、高さ調整機構(plunge control:固定またはプランジング)、コレット(collet:摩擦力でビットを固定するためのテーパー状のスプリング)がある。

手持ち型ルーターを使ってみれば、工具がそれがどのように材料を切削するかを、見て、聞いて、即座に感じることができる。

Fabrication

2014.03.17

Easel ─ CNCの面倒さを解消するInventablesのブラウザベースのアプリ

CNC加工はかなり性能が上がってきたが、大きな問題が残っている。フリーソフトがぜんぜん使えないということだ。とくにCNC初心者にはキツイ。そこで、Inventablesのチームは、初めてのブラウザーベースのCNCデザイン及びコントロールソフトウェア、Easelでその問題を解決しようとしている。

昔から、CNCプロジェクトはCADソフトウェア上でデザインしたものをG-Codeで書き出し、複雑なコンピューター支援製造(CAM)ソフトウェアに送られて、カットパスやビットの移動速度などを元に加工データが設定されるという段取りになっている。