2014.11.18
部品のひとつひとつを手作りして繊細な世界をつくり出す「トゥールビヨン」―かみやま工房[MFT2014出展者紹介]
高精度な機械式時計を実現するトゥールビヨン機構
かみやま工房の上山孔司さんが「トゥールビヨン」という機構を知ったのは、10年以上前、NHKの『独立時計師たちの小宇宙』というドキュメンタリーだった。
機械式時計の精度を上げるトゥールビヨンは、200年ほど前にフランス人技師アブラアム=ルイ・ブレゲが開発した。「ガンギ車」や「アンクル」などで構成される、脱進機構と呼ばれる部分全体が回転するのが特徴で、上山さんはその動きの面白さに魅せられた。