Other

2017.09.25

企業内ファブスペースを実現させたメイカーたちが次に目指すもの―リコー新横浜事業所「つくる~む」運営メンバーインタビュー

メイカームーブメントを知る人ならば「つくる~む新横(以下、つくる~む)」の名を聞いたことがある人は少なくないだろう。リコーの新横浜事業所にあるこの施設は、大手メーカーが社内にメイカースペースを設置した先進事例のひとつとして話題となった。

リコーグループ社員なら誰でも利用でき、3Dプリンターやレーザーカッターなどが自由に使えるとあって、初年度だけで約2千人が利用したという。社外からの見学希望も多く、企業におけるメイカースペースの設置と運用において、広く参考とされることが多い。

Electronics

2017.09.21

micro:bitをPCにつないでユーザーインタフェイスとして使う方法

国内でもmicro:bitとその周辺機器の入手性がよくなり、いろんな実験をしている人が増えてきた。小さなボード上に豊富なセンサを搭載しているmicro:bitの特長に着目して、パーソナルコンピュータと接続し、ユーザーインタフェイスとして活用する事例も見るようになった。

Saseさんはmicro:bitに拡張基板のgamer:bitを装着し、Unityのコントローラとして使っている。傾きとボタンによる操作が可能だ。

Fabrication

2017.09.20

3Dプリンターで世界最古とされるアッシリアの鍵を再現

Makerムーブメントの恩恵は、ツール、素材、技術と数々あるが、市民科学者や市民技術者たちが、メイキングによって歴史を探ろうとする活動を助ける資料が手に入りやすくなったこともその1つだ。さらに、そうしたツールの1つである3Dプリンターを使えば、古代のさまざまな機械を再現して実験することができて、その情報を即座に大勢の人にシェアできる。

Maker’s MuseのAngus Devesonも、そんな市民科学者の一人であり、手を休めることのないティンカラーだ。彼は3Dプリンターを使っていろいろな勉強をしている。

Crafts

2017.09.19

Sarah Duyerの歩いて行きそうな陶芸作品

Sarah Duyerのティーポットとカップのシリーズは、這いずり回る昆虫の脚を生やしたような姿をしている。このシリーズのタイトルはComfort/Discomfort(心地よい/気持ち悪い)と、まさにその形を言い表している。昔から人に温かい心地よさを与えるオブジェクトに脚を生やすことで、Duyerは形状を変化させただけでなく、それを見る人の感情まで変えてしまった。

「陶器は私たちの日常に溶け込んでいる存在ですが、その形状を変えることで、使う人に新しい感情や思い出を生じさせます。

Electronics

2017.09.15

Raspberry Piを攻撃から守るための手順

Raspberry Piは、あらゆるプロジェクトに使える夢のボードだ。安くて、簡単に使えて、さまざまなOSに幅広く対応していて、プログラム可能なGPIOピンやマルチコアのCPUや複数のUSBポートも備えている。

何かを自動化したり情報を集めたりといったプロジェクトに非常に適しているRaspberry Piだが、気をつけていないと、その可愛いボードを使った簡単な趣味のプロジェクトが、ネットワークへの侵入口になるなどのセキュリティホールになってしまう恐れもある。

Crafts

2017.09.14

時を感じるアート展

9月20日より伊勢丹新宿店で開催される『時を感じるアート展』では、20人を越える作家達がさまざまなメディアで「時」を表現する。23日午後2時からはからくり時計作家の鈴木完吾氏による「書き時計」のデモンストレーションとトーク、24日午後2時からは独立時計師の菊野昌宏氏によるギャラリートークが行われる予定。

上の動画は、参加作家のひとり真壁友氏の出展作品『Crystal of time(時の結晶)』。砂時計の新しい形と捉えてもいいだろうか。実物をはやく見たい。

Fabrication

2017.09.13

食べられるイノベーション:食べ物の3Dプリントを普及させる「3DigitalCooks」

シンガポールからアメリカ、そしてヨーロッパ全体に向けて、Edible Innovations(食べられるイノベーション)は、生産から流通から販売までのあらゆるステージで世界の食料システムを改善しようと考えるFood Makerたちを紹介しています。私たちといっしょに、この産業の大きな流れを、Makerの視点で探ってみませんか。優れた教育的な核を持ち、未来への偉大なる挑戦のための主要なツールとしてフードイノベーションを推進するFood Innovation ProgramのChiara Cecchiniが、世界のFood Makerたちの顔、話、体験を紹介します。

Electronics

2017.09.12

ロボットとレーザーとリン光で時を知らせる時計

マーカーペンで時間を知らせる時計よりもクールなものはあるか? ある! レーザーを使った時計だ! 機械工学とコンピューター科学を学ぶ学生、Tucker Shannonはそう思いつき、暗闇で光るレーザー時計を作った。

この時計は、下の動画のPlotclockのバリエーションだ。設計図はThingiverseで手に入る。Shannonはそのマーカーをレーザーに、ホワイトボードを蓄光ボードに変更したというわけだ。

どちらにも、面白いリンク機構が使われている。

Fabrication

2017.09.11

[MAKE: PROJECTS]エアスクープで爽やかな風を車に取り入れよう

私が最初に所有した車にはエアコンがなかった。当時はむしろ、エアコン付きの車のほうが珍しかった。その代わりに、換気用の小さな三角窓があった(図A)。三角窓は外側に開くことで、外の新鮮な空気を強制的に車内に送り込む仕掛けになっている。それで汗が蒸発して体が涼しくなった。みんなが想像するより、ずっと気持ちがいいものだった。涼しいだけではなく、刈りたての牧草や庭の芝生、花や落ち葉の香りも楽しめた。また、谷の日陰に入ったり、ニューイングランド地方の山に登ったときの気温の変化も感じられた。すべてが懐かしい。

Crafts

2017.09.08

言葉で時刻を示す木のワードクロック腕時計

ワードクロック(Wordclock)の動画を見たことがあるだろうか。文字盤や数字を使わず、言葉で時刻を示すという独特な時計だ。慣れるまでに少し時間がかかるが、とてもユニークで、壁に飾っても楽しい。

ハーバード大学のコンピューター科学部を卒業したばかりのHarnek Gulatiは、ひと味違ったワードクロックの構想を思いついた。腕時計として使えるサイズのワードクロックだ。そう、彼が作ったワードクロックの最新版の寸法は36x43x7.7ミリだ(36x48x14ミリという最初のバージョンからサイズダウンした)。