Electronics

2014.09.24

真の「道具」としてのLSI・半導体 ─ なぜ “LチカLSI” を作ったのか

先日、makezineの「Lチカ専用LSIを作ってみた」にて紹介した “LチカLSI” をなぜつくったのか、そしてMakerにとっての意味を作者の秋田純一さん(金沢大学)に寄稿していただきました。

LEDを点滅させる「Lチカ(LEDチカチカ)」といえば、Arduinoなどのマイコンのはじめの一歩の定番です。例えばArduinoだとサンプルスケッチ「Blink」でLチカができます。マイコンが登場する前は、発振回路を使ってLチカをするのが定番で、無安定マルチバイブレータや定番のタイマIC「555」などの方法がありました。

Kids

2014.06.30

White House Maker Faire参加者リスト(抄訳)

第1回 White House Maker Faireにはみんな行きたかっただろうが、ホワイトハウスは小さいので、Bay AreaのMaker Faireのようにみんなで押しかけることはできない。選ばれた招待者しか参加できないのだ。なので、今朝公開されたWhite House Maker Faire出展者リストで我慢してほしい。

ちょっと悔しいが、招待された幸運な人たちにおめでとうと言いたい。

(日本語版編注:原文が膨大な分量のために以下は抄訳です。

Kids

2014.06.27

White House Maker Faireにおけるオバマ大統領の挨拶

大統領:ありがとう(拍手)。どうもありがとう。みなさん、ご着席を。ありがとう。まずは、おはようございます。そして、第一回 White House Maker Faireへようこそ。とてもうれしく思います(拍手)。最初に申し上げたいのですが、ひとつだけ私はスタッフに尋ねたことがあります。Faireの最後になぜ「e」が付いているのかと(笑い)。その、よくわからなかった。馬上槍試合でもあるのか? みんな正装しなければいけないのか? なので、みなさんに申し上げる。来年は、「e」はなくなってる。

Kids

2014.06.26

White House Maker Faire概況報告書(抄訳)

本日(6/18)、National Day of Making(Makingの日)に、みんなが期待と不安で待っていたホワイトハウス主導による取り組みの全容が発表された。全国規模のMakerコミュニティの拡大と強化に、非常に多くの人たちが参加してくれたことを知って、とてもうれしく思う。

初めてのWhite House Maker Faireが開催され、この「アメリカの製造業における草の根のルネッサンス」をさまざまな形で推進するMakerに、多くの団体や企業が支援を約束してくれた。

Kids

2014.06.25

作ることで勉強嫌いを克服

私は教師だ。数週間前、もしあなたが私の教室を覗きに来ていたら、生徒たちの反乱の様子が見られただろう。生徒たちは教室内を走り回り、机や椅子はひっくり返り、ゴミがテーブルや床の上に散乱し、丸めた紙が大きなスリングショット(パチンコ)によって、猛烈な速度で正確に打ち出される。しかし、よく見れば生徒たちの顔には幸せそうな笑みが浮かんでいることがわかる。そして教師も愛情と誇りの表情がうかがえるはずだ。その教師とは、私のことだ。

説明しよう。私は高校の“問題”生徒を対象にした特別教育コースの教師だ。

Kids

2014.06.10

病院でMini Maker Faire

健康をメイクしよう! 2014年5月28日水曜日、我々がブルックリンのMaimonides医療センター Mini Maker Faireに到着したとき、そんなバナーが掛けられていた。50年前、この同じ病院で、エイドリアン・カントロウィッツ医師はカナルストリートで買ってきた電子メトロノームを改造して、世界初の埋め込み型ペースメーカーのプロトタイプを開発した。改造したAMトランスミッターで、もっとも低い周波数に合わせてペースメーカーの動作のデバッグを行い、病院の心臓移植手術の先端的な研究を推進させた。

Kids

2014.05.19

Maker Faireのブースの作り方(よりよい来場者とのコミュニケーションのために)

作っただけではダメだ。それを多くの人に見てもらって、その素晴らしさを伝えなければ。写真、スケッチ、プロトタイプ、失敗作などなど、そうしたものはそのプロジェクトの意味と背景を伝える物語になる。Maker Faireを見に来るお客さんは、Makerたちがそのプロジェクトを、なぜ、どうやって作ったのかを聞くのが大好きだ。だから、プロジェクトのプロセスを語るための材料をしっかり集めておこう。

しかしお客さんは、あなたにどう声をかけていいかわからないこともある。

Science

2014.04.22

ピンポン玉の宇宙の旅

2014年9月27日、JP Aerospaceは、実験を詰め込んだ2000個のピンポン玉を宇宙の淵に打ち上げる。

これはPongSatと呼ばれている。世界中の学生たちからPongSatが送られてきた。私たちはそれを、気象観測用気球を使って地上約3万メートルに打ち上げる。そこで気球が切り離され、PongSatのペイロードはパラシュートで地上に戻ってくる。着陸したピンポン玉は、飛行データとともに作者の元へ送り返される。

PongSatに搭載されたものを見るたびに、私は衝撃を受ける。

Science

2014.04.18

なぜ、DIYスペースが重要なのか

これから一週間DIYスペース特集をお届けしよう。つい星空を見上げたくなって、工房に駆け込みたくなるようなプロジェクト、チュートリアル、アイデアなどをお送りする。ロケット、気象観測気球、人工衛星の作り方や、天体写真の撮り方、さらに、自分だけの宇宙服や宇宙食アイスクリームの作り方もある。NASAの契約業者でありMAKEの外部筆者でもあるMatt Reyesをゲスト編集者に迎えて、どーんと打ち上げよう。

Science

2014.03.28

たった50セントの折り紙顕微鏡

スタンフォード大学の生物工学科教授、Manu Prakash博士には使命がある。マラリア、アフリカ睡眠病、住血吸虫症、シャーガス病など、危険な微生物疾患の診断を、実地研究者が簡単に行えるようすることだ。

そのために、彼は、チームの仲間とFoldscopeを開発した。小さな球状レンズを使う、安価な使い捨ての紙製顕微鏡だ。50セントという大変に安価であることに加えて、Foldscopeは非常に丈夫で、耐水性があり、融通性がある。重さはわずか9グラム。数分で組み立てができ、電源もいらない。