Crafts

2013.10.21

子どもの自尊心を持ち上げる99セントの名前ゲーム

数年前、私の友人の娘さん、Kathyは、気分が落ち込んで自分に自信を失っているという話を聞いた。その当時、Kathyはまだ10歳だったのに、わけもわからず、自分自身に疑いを持つようになっていた。母親は、彼女に心を開かせることは難しいと感じていた。小さな子どもには重い問題だ。その辛さには私も共感できる。

私がティーンエイジャーだったころ、そしてティーンの間ずっと、いろいろな理由から、自尊心を失い、気分が落ち込み、生きる目的を見失っていた。しかしあるとき、私は青春の苦悩から、創造性によって抜け出すことができた。

Electronics

2013.10.07

Makerプロジェクトは宇宙へ

Makerムーブメントはフルスロットルで進行している。Maker Faire Rome(European Edition)も開かれるし、「Make Something Today」と訴えるポスターをいたるところで目にする(少なくともトロントではそうだ)。Makerムーブメントの「父」とされる企業(Arduino、MakerBot、Arduinoのチップのメーカー、Atmelなど)は、メディアや市場に大きな波を起こし、新しい産業を創造し、破壊を進めている。作るということが世界を席巻し、さらにその先へ進もうとしているようだ。

Electronics

2013.09.30

Raspberry Piでウェブ開発の基本を教えるGoogleのCoder

GoogleのCreative Labは、今週、Coderの全容を明らかにした。これは、「無料のオープンソースプロジェクトで、Raspberry Piを、学校の先生や両親がウェブ開発の基礎を教えるためのシンプルなプラットフォームにするもの」だ。Raspberry PiのSDカードに作ったCoderのイメージを起動すると、デスクトップコンピューター上のウェブブラウザから、そのインターフェースにアクセスできるようになる。そこから、HTML、CSS、JavaScriptでのウェブ開発が行えるのだ。

Crafts

2013.09.19

AutodeskとCircuits.ioが無料の電子回路デザインツールを共同開発

123D Circuitsのスクリーンショット

Autodeskは無料3Dツールのシリーズに、Circuits.ioとの共同開発による電子回路デザインツール 123D Circuitsを追加した。

このプログラムは、仮想ブレッドボードを使って電子回路の実験ができるというもの。仮想Arduinoを使うこともできる。コードもブラウザのウィンドウに書き込んでシミュレーションができる。また、コードは共同での編集も可能(Autodeskは電子回路用のGoogle Docのようなものと言っている)。

Crafts

2013.09.10

新世代のイノベーターを育てる方法

アメリカのK-12(幼稚園から高校までの生徒たち)はとても重要な時期を迎えている。科学と技術へのチャンスに溢れた未来がそこまで来ているのだ。しかし、今のシステムでは生徒たちに十分な準備をさせることが難しい。

2013年5月に発表されたFederal Science, Technology, Engineering and Mathematics (STEM) Education 5-Year Strategic Plan(科学、技術、工学、数学教育(STEM)に関する米連邦5年戦略計画)には、アメリカのK-12システムは、STEM教育において中程度のレベルにあると報告されている。

Kids

2013.09.04

50の閉鎖されたシカゴの学校を50のメイカースペースにできないか?

シカゴ市は、まもなく定員に満たない50の公立学校を閉鎖する予定だ。この50の閉鎖された学校を、50のメイカースペースにできないだろうか。望みはあまり大きくない。公共図書館を作るためにアンドリュー・カーネギーがとった方法を思い出そう。彼はコミュニティに土地を用意させ、彼が建物と書物を提供した。

そんな方法はとれないだろうか。となると、誰が現代のアンドリュー・カーネギーになるかだ。最初に思いつくのはビル&メリンダ・ゲイツ財団だ。この財団は、これまでも図書館に対してよい活動を行っている。

Crafts

2013.08.02

Fixperts:修理とは考え方なり

Fixperts創設者、Daniel CharnyとJames Carrigan。

「作る」の原点は修理にある。問題点、必要性、または物事を改善する方法を特定し、それを解決するために何かを作る。なかには、ロボットにもっとレーザーを積みたいとか、カップケーキに乗って走れたらきっと楽しいだろうな、なんていう問題もある。だが、自分や周囲の人たちの思い通りにいかないことが多い。

James CarriganとDaniel Charnyは、Fixpertsという新しいプロジェクトを立ち上げた。

Crafts

2013.06.25

メイカースペースをMakeする:ビジネスモデルを作ろう(2)

(日本語版編注:Part.1はこちら)

6. 工具のメンテナンス / 消耗品
工房の運営には大量のお金がかかる。刃は鈍るし、ベルトは切れるし、溶接のガスは切れるし、いろいろある。Asylumは3年間やってきて、ひと月にかかる経費が500〜1,000ドルというところで落ち着いてきた。酷使される設置面積750平方メートル、30万ドル相当の機械の消耗品にかかる経費は、月に1,300〜1,700ドルだ。この例をもとに、スペースの広さと工具の数でスケールすれば、だいたいの経費が割り出せるだろう。

Kids

2013.06.24

メイカースペースをMakeする:ビジネスモデルを作ろう(1)

(日本語版編注:Part.2はこちら)

これは「メイカースペースをMakeする」シリーズの第2弾。Artisan’s AsylumとMAKEがプロデュースしているHow to Make a Makerspaceワークショップの内容をまとめたものだ。この記事は、ほぼ週一のペースで掲載する予定だ。シリーズ第1弾となった記事は、メイカースペースの保険に関するものだった。こちら(日本語版編注:未訳です)をどうぞ。

Kids

2013.06.17

ハッカースペースか、Makerスペースか、TechShopか、FabLabか?

この10年間で、ハイエンドの工作機械が使える開かれたコミュニティスペースが劇的に増えた。そうした場所は、ハッカースペース、Makerスペース、TechShop、FabLabなどと呼ばれている。同じような場所なのに、こんなにたくさん呼び名があるなんて、考えてみれば頭が混乱する。そこで、この混乱を整理して、それぞれの名前に込められたコンセプトを解説してみたいと思う。そして、なぜ今、これらの場所の違いを語ろうと思ったのか、その理由についても語りたい。

まずは、もっともわかりにくいところから行こう。