Science

2011.10.14

XKCD – 巨人の目で見るプロジェクト

8月ごろからこのプロジェクトの計画を見て知っている人は多いかもしれない。その後、Munroe氏がこれを実際に作ったのかどうかは不明なんだけど、原理的には実現できないという理由もない。これを作るためには、両目に個別に映像を投影するビューワが必要になる。これだって、手に入らないわけではない。2台のカメラを同期させて視差を大きくした立体写真を撮る技法はすでにお馴染みだ。下の写真は、Flickrユーザ、4423TKTM toxicの作品だ。

これがリアルタイムのフルモーションのビデオになったらどうだろう。

Electronics

2011.10.05

NASAの宇宙飛行士向けハッセルブラッド撮影マニュアル

ボクの旧友、Billy Baqueが見つけたクールなもの。NASAの写真撮影訓練プログラムのガイドブックとして、スペースシャトルで採用されていたハッセルブラッド 500 EL/Mの操作方法に加えて、宇宙飛行士が宇宙で最高の写真を撮るための技術も解説している。
Billyが言うには「シャトルでの仕事は、華やかというより、もっとうんと過酷なんだとわかった」とのこと。ハッセルブラッドは、このマニュアルのPDFを公開している。

Science

2011.08.22

Makey Awards 2011 ノミネート 06:Parrot USA – もっとも修理しやすい部門

去年の1月にParrotがクアドローターのParrot.ARドローンを発表したとき、みんなビックリしました。なぜかと言うと、A) クアドローターだし、そのころみんなクアドローターのコンセプトに夢中で、B) 飛行が非常に安定していて、ほとんど練習しなくても飛ばせる優れたフライバイワイヤ方式であり、C) スマートフォンやタブレットからの指令で飛行でき、D) 完全なテレメトリ通信が可能で、ワイヤレスコマンドの受信やリアルタイムのビデオ映像の送信ができ、E) 拡張現実型飛行ビデオゲームに使えて、F) カーボンファイバー複合材でできていて、特別な形のプロペラや、ハイテクでハイパフォーマンスな機能がいろいろ搭載されているからでした。

Science

2011.08.18

Tokyo Hackerspaceの放射線測定プロジェクトは続く

3月から、Tokyo Hackerspaceはガイガーカウンタをネットにつなげて、誰もが放射線量の変化の様子を見られるようにストリーム配信をしている。しかし彼らはそれだけに満足せず、無線マイクロコントローラ、Freakduinoに対応する NetRad shieldをSafecastと共同で開発している。Tokyo Hackerspaceのメンバー、Akibaが最新情報を送ってくれた。
私たちは当初から、Safecast(当時は RDTN)と共同で作業していますが、今ではSafecast Japanの中心スタッフのほとんどがTokyo Hackerspaceのメンバーになっています。

Science

2011.08.16

幻の名著『Golden Book of Chemistry Experiments』が無料閲覧に

1960年代の名著 Golden Book of Chemistry Experiments(Robert BrentとHarry Lazarus共著)が Scribdで無料閲覧できるようになった。事前に5ドルを支払うか、自分で何かのドキュメントを提供すれば、PDF版のダウンロードもできる。この本は、格調高い究極の化学実験マニュアルとして語り継がれてきたものだ。紹介されるごとに「もう二度とこのような本は作られないだろう」というコメントがついた。安全性の問題で今ではもう再販はできないということで、アマゾンでは古本に数百ドルの値が付いている。

Science

2011.08.03

Makey Awards 2011 ノミネート 08:タミヤ – もっとも優れた説明書部門

1946年、日本の静岡に創設された株式会社タミヤは、もともとは建築用木材の加工販売業者だったが、木製模型に業務を広げた。最初にプラモデルを作ったのは1960年。1/800スケールの戦艦大和だった。現在では、ラジコンボート、飛行機、自動車、ロボット、教材、モデリング用工具、ペイント、アクセサリー、そして伝統のスケールモデルも作っている。
模型の製造を開始した当初から、タミヤは成型、部品、組み立てといった製品の品質の高さを売りにしてきたが、同時に説明書にも気を使っていた。

Science

2011.07.28

アイアンマンっぽい手の平レーザー兵器

アイアンマンの手の平から出てくるのは「リパルサー」ビームだってことはわかってる。ボクが理解している範囲では、「トラクタービーム」と同じぐらいバリバリ SF の想像の産物だ。
しかし、あの薄い鉄板に穴をあける自家製パルスレーザーハンドガンを作ったドイツ人レーザーハッカーのPatrick Priebe気になるデバイスも、死ぬほどじゃないが、かなり危険なエネルギー兵器だ。1000mWレーザーダイオードを使い、分厚い真鍮板をヒートシンクに使っている。

Science

2011.07.22

もっとも有名なノーベル賞受賞者、キュリー夫人

今年は世界化学年。そして、キュリー夫人にノーベル化学賞が贈られてから100年になる。これを記念して、Chemical and Engineering News誌は数人の化学者にエッセイの執筆を依頼したのだが、なかでもNaomi PasachoffのMarie Curieと題した原稿は素晴らしかった。キュリー夫人のような勇敢な化学者が、今どれだけいるだろう。
マリの研究により、ピッチブレンドと銅ウラン石という2つのウラン鉱石の放射能が、純粋なウランよりもずっと高いことが発見されると、ピエールも加わって、さらに未発見の放射性物質を探求した。