Science

2009.06.24

無人潜水艇が大西洋横断の記録に挑戦中

ラトガース大学のマスコットから名前をもらったThe Scarlet Knightは、巡航ミサイル型の自動探査艇だ。4月27日にニュージャージーの海岸から発射された。計画通りにいけば、ラトガースチームは、クリスマス前後にスペイン最西端の海岸で回収できることになっている。もし成功すれば、大西洋を横断した初の無人機となる。このミッションのサイトでは、この潜水艇の現在位置がGoogle Earthでわかるようになっている。また、バッテリーの状態と、チームのナビゲーションブログも見られるよ。

Science

2009.06.05

アホであることの大切さ

UVA MicrobiologistのMartin A. Schwartz は、Journal of Cell Scienceに面白い記事を書いている。彼が言うところの “創造的愚” の大切さに関する内容だ。我々が博士課程の教育において、学生に対して行っている2つのひどい仕打ちについて指摘したい。ひとつには、学生たちが、研究がいかに難しいものであるかを、まったく教えられていないことだ。特に重要な研究を行うことは、ものすごく難しい。ものすごく厳しい科目を取るよりも、ずっと難しい。

Science

2009.06.03

かつてここは宇宙船工場だった

今行われているスペースシャトルミッション(STS-125)が、もうすぐ終わるけど、シャトル自体の寿命も近づいていて、最後のミッションは2010年の予定だ。先日、カリフォルニア州のロサンゼルス近郊のダウニーを訪れたとき、ある施設を見学する機会を得た。今は廃屋になっているが、こここそが、スペースシャトルが生まれたところであり、それ以前は、アポロ宇宙船が生まれたところだ。つまり、アメリカの宇宙航空産業が発祥した場所というわけだ。今日、この施設は Downey Studio(ダウニースタジオ) と呼ばれている。

Science

2009.06.02

クラドニプレートの歌

Make Labsで雑誌掲載用のプロジェクトを担当しているMeara O’Reillyは、サウンドビジュアルアーティストとしても知られている。その彼女が現在取り組んでいるプロジェクト “クラドニミュージック” のビデオを、友人のLisa Foti-Strausと共同で製作した。彼女は、Make英語版 Vol.16のためのクロードニーの記事を製作したあと、クラドニプレートを製作し、そこに浮かび上がる模様を主体とした曲を描いてきた。彼女の声がいい。すごくオバケっぽい。

Science

2009.05.21

空き缶スターリングエンジンキット

Youtubeを徘徊していると、ジェットエンジンや蒸気エンジンを作っている人が見つかります。すごいです。憧れます。自分も作ってみたい。でも、恐がりなのでムリそうです。爆発してネジが眉間に向かって飛んでくる様子を想像しちゃうんですよね。
そんなある日、書店で見つけたのがコンセプトプラスの空き缶スターリングエンジンキット。JAXA(宇宙航空研究開発機構)の研究成果を基にしたこのエンジンは、お湯を熱源に動作します。量は湯飲み一杯でじゅうぶん。お茶をいれる感覚でエンジンを動かすことができるわけです。

Crafts

2009.05.11

危険過ぎる実験。Vol.9の「反重力リフター」について

昨日、私はたまたま、2007年のウェブ特別記事を見た。ちょうどMake英語版 Vol.9の編集を行っていたときの記事だ。楽しい思い出がよみがってきた。あの時、私たちは仕事に没頭していて、なかでも「反重力リフター(Antigravity Lifter)」プロジェクトに燃えていた。私たちは、このクールだけど高圧電気を扱う非常に危険なプロジェクトを掲載してよいものかどうか迷った。そして、Makeのテクニカルアドバイザリボードにかけられることになった。編集長のMark Frauenfelderは、メンバーにメッセージを送り、議論は白熱した。

Science

2009.05.08

自家製水晶でレーザーが発生

Dorkbot DCの仲間、Jon Singerは、彼の友人でレーザーハッカーのCroatianのウェブページを教えてくれた。彼はNd:YAGレーザーを発生させるために、一カリウムリン酸塩(KDP)水晶を自宅で成長させていた。そして、水晶が育つにはかなりの時間がかかったが、ようやく十分に大きくなったところで、光の角度などを慎重に調整して当ててやると、第二次高調波発生が起こり、美しい緑のビームが現れた。第二次高調波発生は、そう易々とできるものではなく、ひとえに、彼の努力のたまものといえる。

Electronics

2009.04.28

Sparkfun自律走行マシンコンテスト

コロラド州ボールダーのSparkfun本社の周囲をいちばん速く回れる自律走行マシンを決定するコンテストに、16のチームが集結した。

四輪駆動車(たいていはラジコンカーをベースにしたもの)が大半を占めたが、なかには無人操縦飛行機が3機、球形の回転体(右の写真:Nathanと彼のLabrat)も登場した。また、ケーブル付きのモデルロケットでの参戦を予定していたチームもあったが、残念ながら参加は果たせなかった。
レースは3本ずつ行われた。マシンごとに5分の持ち時間があり、全体でもっとも良いタイムを出したものが優勝となる。

Science

2009.04.14

乱数生成シールド

力武健次さんが実験中の乱数発生回路はArduinoのシールドとして実装されている。安価なトランジスタを使って「雪崩降伏」を生じさせ、ATmega168のコンパレータで観測することでランダムなデータを作り出す仕組みらしい。2015年12月現在は、GitHubのページですべての情報をオープンにしているとのこと。