Fabrication

2015.09.15

3Dプリントで作る圧入パーツのコツ

「丸い穴に四角い杭を入れるなかれ」ということわざがあるが、これは、丸い穴には丸い杭をいれるべきであることを暗示している。これが隠喩的に文学的に使われるならば正しいと言えるだろうが、3Dプリントできっちり入る圧入部品を作る場合には、丸い穴に丸いピンはまずあり得ない。この記事を最後まで読めば、みなさんにも、最初からきっちり入る圧入部品を作るための数多くの知識が備わることだろう。

公平を期すために言うなら、丸いピンと丸い穴は、金属機械に使用する場合には、設計上適していることがある。

Science

2015.09.14

風船を動力源にした驚愕のペーパークラフトエンジン

YouTuberのAl Zhの紙でできた6気筒エンジンのデモンストレーションのビデオには驚いた。この小さな作品を完成させるには、よほどの忍耐と努力が必要だったろうなと想像することしかできない。いったい成功するまでに何回作り直したことだろう。考えるだけで紙で指を切りそうだ。

このV型6気筒エンジンは、ほとんど紙、ハサミ、接着剤、テープだけで作られている(あとはドライブベルトに使われている何か)。Al Zhは風船から圧搾空気を送り込んでエンジンを回している。

Science

2015.09.11

54ローターの飛行機を作った男

イギリス人YouTuberのgasturbine101は、彼が作ったSwarm Manned Aerial Vehicle Multirotor Super Drone(ペンタコンタカイテトラコプター:54プロペラのマルチローター)の映像を発表した。この無法な乗り物を約10分間飛行した。高度は平均して4フィート(1.2メートル)から6フィート(1.8メートル)といったところだが、一度だけ20フィート(6メートル)ぐらいまで上昇する場面がある。ただしそれはほんの数秒間だ。

Science

2015.09.11

すごく簡単に作れる磁性パテとその遊び方

数年前、Becky Sternが「超磁性シリコンパテ」の記事を書いた。それは市販品で、普通のナードごときには作れないものだと思い込んでいた。しかしそれは違った。あまりにも簡単だった。

このInstructableを見れば、通常のSilly Putty(シリコンパテ)に黒酸化鉄の粉を混ぜるだけで磁性パテが作れることがわかる。

混ぜる分量は、黒酸化鉄の粉をティースプーン1杯に対してパテが約20グラムだ。黒酸化鉄は、黒の顔料として売られているので、画材店でもネットでも簡単に手に入る。

Electronics

2015.09.10

第3回タカハソレノイドコンテスト

ソレノイドは好きですか? コイルに電流を流すことで鉄心を押したり引いたりする面白い部品です。使い方にはちょっと工夫が必要。可動部分のあるメカニズムと組み合わせて動きを生み出す必要があります。

ソレノイドの専業メーカータカハ機工はそんなソレノイドならではの魅力を広めるべく、コンテスト「ソレコン」を行っています。はやくも3回目のコンテストの告知が公開されました。締め切りは2016年2月12日なのでまだ少し先ですが、今から準備しておきましょう。タカハのソレノイドはオンラインショップでも購入可能です。

Crafts

2015.09.09

フォームコアでプロトタイプを作る理由

SEAMstudioのLamp Projectは、1枚のフォームコアボードから作られている

フォームコアは、手早くプロトタイプを作りたいときに便利なボードだ。軽くて固くて、簡単に扱えて、何度でもやり直しが利く。カッター、鉛筆、定規といった簡単なツールがあれば、切ったり折ったりが容易にできる。

フォームコアを使って大まかなプロトタイプを作ることは、デザインプロセスにおいて重要部分だ。思考の分散化を使ってアイデアを発展させたいときは、大まかなモデルがそれを可能にしてくれる。

Electronics

2015.09.08

かわいい24連発輪ゴム自動砲塔

これは打ち合いゲームのPortalにピッタリといった感じ。コマンドに従って輪ゴムを撃ち出す砲塔だ。開発者はKevin Thomas。ほとんどのパーツが3Dプリントでできている。頭脳はArduinoだ。自分でも作ってみたいという方のために、ThomasのThingiverseページでファイルが公開されている。円筒状の砲身に引っ掛けた輪ゴムが飛び出すというじつに簡単な構造だが、短い時間に24発を連射できる能力がある。

この動きを見てほしい。

Electronics

2015.09.07

常にISSを指し示す装置

国際宇宙ステーション(ISS)が最高のものの塊(人類が作ったもっとも高価な構造物、地球軌道上の最大の人工物、もっとも長い有人衛星、最新最高の技術の結晶、最高にクールな空飛ぶ実験室……)だとしたら、いつもいつもISSのことを考えていたいのに、どうしても何時間か、または何日間か忘れてしまうときがある。

現在と将来の宇宙探査計画に対する人々の興味が薄れてしまうと、宇宙計画のための予算がどんどん削られてしまうと恐れる人たちが増えている。そこで、直接的に人々の興味を向けるあの方法が役に立つ。

Fabrication

2015.09.04

赤ちゃんレイア姫のためのスピーダーバイク

『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの逆襲』に、ルーク・スカイウォーカーとレイア姫が帝国軍のスカウトトルーパーから逃れる有名なシーンがある。74-Zスピーダーバイクに乗ってエンドアの森の中を疾走し、2人を追う敵兵が巨木に衝突して爆発する。

あの名シーンに敬意を払い、オーストラリアのMakerパパ、Tez Gelmirは、娘の最初の誕生日にスピーダーバイクを作ることにした。素晴らしいお父さんだ。誇り高きナード父さんなら誰でも、自分の若きパダワンのために、銀河の平和を守るための装備を揃えてやろうと考えるのは当然だ。

Crafts

2015.09.04

Makerカルチャーの知恵と意味を探る

マンハッタンに住んでいる間、私は、生活に必要なものは買わずに自分で作るという誓いを立てた。それから10年間をかけて、ニューメキシコの砂漠にオフグリッドの農場を作った。私はそこで、食料、薬、電力、燃料、建材、雑貨を作ることを学んだ。Makerとなり、自らの決断の影響力を知った私は、これまでになかった視点を手に入れることができた。消費者は、製品がどのように作られるのか、実際のコストはいくらなのかなど考える必要もない。

農場を作っているとき、私は新しいものを買わずに、不要品を使うことを決めた(それなら資源とエネルギーはすでに償却済みだ)。