Electronics

2017.03.30

電池式コードレスハンダこて「goot MSD-20」レビュー

3月に発売されたgootの電池式ハンダこて“MSD-20”は2,700円(税込)と気軽に導入できる価格帯。筆者は秋葉原にて2,000円で購入しました。気に入ったので、少しレビューしてみたいと思います。

IoTデバイスを屋外でテストするとき、あるいは電子回路を含むインスタレーションをイベントスペースで設営するとき、ハンダづけで問題を解決する必要に迫られることがあるかもしれません。そんな事態に備えて、AC電源不要のハンダこてが欲しいと思ってました。

Science

2017.03.29

30ドル以下で作る真空チャンバー

下の動画では、いつもためになる情報を提供してくれるChris Notapが、卓上真空チャンバーの作り方を解説している。使うのは、いらなくなった除湿器から取りだした古いコンプレッサーと家にある材料と真空計と、使った安上がりなものだ。

彼はこのプロジェクトを次のように説明している。
真空チャンバーをアマゾンで買うと400ドルから500ドルはする。しかし、私が教える作り方なら30ドルもかからない。真空の中でものがどのように反応するか、楽しい科学実験が行える。

Science

2017.03.28

3Dプリンターでバイオハックを行う5つの研究所

この記事は「生きた細胞でプロトタイピング」という記事の続編です。Biohacking Safariに掲載されたバイオハッキングの連載企画のひとつです。下のバージョンは、「Make:」英語版Vol.56に掲載されました。

Makerとバイオハッカーとをつなぐいちばん大きな橋は、強力な3Dプリンターだろう。大きな違いは、彼らがプラスティックではなく、生体材料を使って三次元形状を作っている点だ。また、生きている細胞から作ったバイオインクでメッセージや模様のプリントも行っている。

Crafts

2017.03.27

小さな骸骨の刺繍

アーティストのBritt Hutchinsonは、タイニーカップ・ニードルワーカーズ(@tinycup_)として知られている。手縫いの刺繍を始めたのはわずか3年ほど前だが、彼女の小さくてかわいらしい作品には、すでに76,000人のInstagramのフォロワーがある。

彼女はよく、作品のとなりに25セント玉を置いて写真を撮り、その小ささを強調している。「小さい中に細かい作品を縫い込んだときの満足感がたまらない」と彼女は言う。

非常に小さいながら、彼女の作品は布を飛び出してくるような感じがする。

Science

2017.03.24

糖尿病と闘うオークランドのオープン・インスリン・プロジェクト

医薬品の特許は通常20年で切れるが、わずかながらも少しずつ改良が加えられているインスリン製造プロセスに関する特許は100年も続いている。そこでOpen Insulin Project(オープン・インスリン・プロジェクト)の面々は、1922年から糖尿病患者が頼り続けてきた化合物の製造手順を独自に開発しようとがんばっている。その研究結果をジェネリック医薬品メーカーに役立ててもらい、安い薬を作ってもらうことが目的だ。

「最新の糖尿病治療は、この数十年間、ほとんど進歩してません。

Fabrication

2017.03.23

モンキーレンチからネックナイフを作る

KAJI ZEROさんは本職の鍛冶師なのだろうか。本格的な道具と環境で炭火をおこし、モンキーレンチを熱し、打って、研いで、紙がするっと切れるナイフを作り出す。その過程に目を奪われた。

ネックナイフは首に下げて携行する小型ナイフのこと。モンキーレンチのグリップに空いている穴が、ナイフに生まれ変わった後もちょうど良いようだ。別の動画で、鋼材にクロームバナジウムを含むモンキーがナイフ化に適していると説明している。ただし、本来ナイフ用ではないのでカーボン含有量が低く、刃持ちは良くないとのこと。

Science

2017.03.22

[MAKE: PROJECTS]安価にドローンを科学調査に使うためのテクニック

図A:木板で作った軽量な架台をドローンの着陸脚にガムテープで貼り付ける(Photography by Forrest Mims)

小型の無人航空機(UAVまたはドローン)は、私の科学ツールキットの大切な一部となった。航空写真を撮影するだけでなく、気温、相対湿度、露点など、高度によって変化するパラメーターの測定にも使える。こうしたパラメーターの測定は、ドローンのカメラに測定器が写るように取り付けるだけで、じつに簡単に行える。ドローンのコントローラーの画面を見るだけで、それらの変化が読み取れる。

Other

2017.03.21

新刊『Make: Analog Synthesizers』は好評発売中!

●書籍紹介

最近アナログシンセサイザーの音をシミュレートするスマートフォンアプリが、多数登場しています。しかし実際の電子回路から生まれる暖かみのある音楽に真の意味で取って代わることはできません。本書は基礎的な電子工学の知識を持った読者を対象にしたアナログシンセサイザー自作のための書籍です。まずは、必要な工具や測定機器の紹介にはじまり、アナログシンセサイザーを構成するモジュールの働きを詳しく解説。後半では、著者オリジナルの「ノイズトースター」の製作を行います。

Electronics

2017.03.21

Nvidia TX2は2台の4Kカメラによる物体検知をリアルタイムで実現

機械学習は複雑だが、プロの世界でもMakerのコミュニティでも同様にその研究が進んでいる。それをリードしてきたのは、NvidiaのTK1とTX1モジュールだ。しかし今回発表されたJetson TX2によって、そのAI能力は2倍になった。

サンフランシスコの記者発表で公開されたこの新しいハードウェアは、TX1と同じフォームファクター(ほぼクレジットカードサイズ)を維持している。つまり、そのままTX1と置き換えられるのだ。GPUはMawellからPascalに変更され、ストレージとメモリーは2倍になった。

Other

2017.03.17

いっしょに作ることは技術の共有ではなく人間性の共有

男性とその息子が、第2回World Maker Faireの私のブースに近づいてきた。「何をしているのですか?」と父親が聞いた。「メイク・フィックス・エニシング・プロジェクトです。なんでもタダで直します」と私は答えた。

「なんでも?」
「作ったり直したり、ほぼなんでもお手伝いできます。何を作りますか?」

息子の表情が明るくなった。彼の創造力の車輪が回り始めた。「ボードを……」と彼は言った。父親が微笑んだ。私は彼に鉛筆とノートを手渡すと、彼は絵を描き始めた。