Crafts

2016.09.01

ジェネレーティブデザインファブリック

松山周平さんの”Generative Design Fabric”は、プログラミングによってデザインされた生地を使った作品群。今回は額装したものを見ることができた。それを白い壁にかけると、確かな物体でありながら、データ空間への窓が開いたように感じられる。

作品について、少し質問をした。

・生地の材質とプリント方法を教えてください

生地はテトロン帆布です。産業用プリンタを使って質の高い生地プリントを提供しているサービスを利用しました。洗濯も可能です。

Electronics

2016.08.31

5ドルのOmega2ボードがストレッチゴールを突破、IoTへの強力なパンチ力

Onionの新しいOmega2 Kickstarterキャンペーンは、すでに大成功を収めている。これは5ドルのLinux対応、IoT(モノのインターネット)コンピューター、Omegaのアップグレード版だ。1万5000ドルのゴールに対して、これまでに30万ドルを集めた。このシングルボードのコンピューターは非常に柔軟性が高く、Omegaとの後方互換性もある。Arduinoプラグインもあり、Wi-FiとBluetoothが内蔵され、高い接続性を誇る。

Electronics

2016.08.30

プリント基板設計で気をつけたい7つの致命的失敗

市販したいアイデアがある? John Teelのこのシリーズでは、プロトタイプから製品版の製造へと移行する工程をウォークスルーで解説している。個々の部品をどう扱えばよいか、シリーズをひとつずつ詳しく見ていこう。

エレクトロニクスの設計は複雑だ。そして、よくある失敗を、もっとも多くおかしてしまいがちなのが、プリント基板の設計時だ。プリント基板は、すべての電子部品を固定し、接続するものだ。

自分で設計するにせよ、人を雇ってやらせるにせよ、プロトタイプを作る前に、第三者のエンジニアに全体を見てもらうことを強くお勧めする。

Fabrication

2016.08.29

ロボットがタトゥー業界の未来を背負うのか

最近公開されたこのビデオでは、人の脚にロボットがタトゥーを彫っている。これは、Appropriate AudiencesのJohanとPierreとAutodeskのPier9の共同事業だ。JohanとPierreにとっては、これは初めてのロボットタトゥーの試みではない。以前にも、ハックしたMakerBotにタトゥーマシンを接続して、人の体にタトゥーを「プリント」する実験を行っている。それがどんどん洗練されてゆき、下のビデオにあるような性能の高いものに進化した。

Crafts

2016.08.26

無理だと考えられていることを実際にやってみて、そうではないことを実証する。— ダンボールでプールを作ることの意味

2011年、北アメリカの大半を異常気候が襲ったとき、私はダンボールでプールを作った。それは正気の沙汰ではない、不可能と思われるものだった。それはまた、私のYouTubeチャンネルの方向性をがらりと変えるきっかけにもなった。こうした方向性の転換を私は、「転換点発明(pivot point invention)」と読んでいる。転換点発明は、それまでの経歴を方向転換させてしまうほどのアイデアで、最初はまったく意味がわからず、後にそれで成功して、その人の創造的方向性の再考を促すというものだ。

Electronics

2016.08.25

最大2メートルを1ミリ刻みで測れる小さな距離センサ

STマイクロ社の距離センサ”VL53L0X”を使いやすくまとめたPololuのモジュールが届いたので、紹介します。(筆者は発送が速い朱雀技研工房ストアより購入しました)

このセンサは赤外線を投射して、それが対象物に当たって跳ね返ってくるまでの時間を計測することで距離を測定します。デジカメで撮った上の写真を見ると、チップから赤外線が出ているのが見えますね。ふたつある穴のひとつが赤外線の出口、もうひとつが受光部です。

インタフェイスはI2C。

Electronics

2016.08.24

生きているようなホームレスロボット、Dirkの社会実験

フランスのナントで行われたMaker Faire Nantesでは、大きくてびっくりするようなものがたくさん展示されていた。巨大な作品は遠くからも人を集める。しかし、Dirkの場合はそうした注目のされかたではなかった。彼は群衆の中にそっと紛れ込む。そこが面白い。なぜならDirkはロボットだからだ。

Dirkは、ショッピングカートを押しながらぶらぶら歩き、お金を乞い、お金がもらえたら音楽を演奏する。彼はロボットなのだが、その動きはとても人間らしい。

Science

2016.08.23

簡単な水耕栽培花瓶を作ろう

私がティーンエイジャーの宇宙オタクだったころ、水耕栽培について理解しなければいけないと思った。それは、宇宙船で、宇宙ステーションで、月面基地で、宇宙飛行士が食料を生産するために必要な技術だからだ。私は水耕栽培キットをThe Whole Earth catalogで注文して、土を使わない宇宙ガーデニングの短い旅に出た。

下のビデオでは、Instructablesのメンバー、Michelle Krasnyが水耕栽培について説明している。

Fabrication

2016.08.22

Autodesk Fusion 360でCNCミリングマシンを使う

ソフトウェアはデジタルファブリケーションの鍵を握る。デジタルモデルをデザインするためのソフトウェアはたくさんあり、そのモデルのデータを実際のオブジェクトにするために、特定のマシン用に変換するプログラムもある。AutodeskのFusion 360は、その両方の機能を備えた、Makerに人気のソフトだ。軽くて、直感的に使えて、それでいて、フリーフォームのモデリング、レンダリング、アセンブリ、物理シミュレーションができるコンピューター支援デザイン(CAD)モジュールと、CNCフライス盤などのコンピューター支援製造(CAM)モジュールも備えている。

Other

2016.08.19

体の不自由な人のために何かを作ろうと思った理由

22インチの液晶ディスプレイに接続された基本的な機能のデジタルカメラを3000ドルで買う? 自分の位置を知らせてくれるGPSユニットを800ドルで買う?

残念なことに、こうした時代遅れの機材を高い値段で買わざるをえない人たちが世間から見過ごされている。体の不自由な人たちだ。

市販の技術は、この数年大きく伸びているのに対して、支援技術(assistive tech)は、イノベーションの面でも競争の面でも横ばいだ。この2つの曲線の違いは、機会にある。