Fabrication

2013.04.24

Makerとマラソンランナー

今日は愛国者の日で第117回のボストンマラソンの日だ(日本語版編注:原文は4月15日に掲載されました。筆者により爆発事件に関するコメントが文末に追加されています)。2万7000人以上の人が参加する。ボストンマラソンは、アメリカで最初の、そしてもっとも権威あるマラソン大会だ。しかし、今ではこうしたマラソン大会が世界中で3000回ほど開かれている。今ほど多くの人がマラソンに参加するときはなかった。私は、マラソンと、成長するMakerムーブメントとの関係を研究している。

Crafts

2013.04.23

Frank Catalfumo:靴を作り続けて70年

ニューヨークを拠点に活躍する映画製作者で写真家のDustin Cohenは、靴職人、Frank Catalfumoの短くも美しいビデオプロファイルとフォトエッセイを公開した。91歳のFrankは、1945年からブルックリンのF&C Shoesで靴の製作や修理を行ってきた。今でも週に5日、息子のMichaelと一緒に仕事をしている。「私は引退はしません。先へ進むだけです。人生は前に進まなければなりません」と彼は話す。4分間のビデオの中で、Frankは、長い間に近所の様子や靴作りの環境がいかに変化したかを語っている。

Electronics

2013.04.22

Kickstarterに失敗したらどうなる?

Andrew Deagonは、膝の手術から復帰するまでの間にアイデアを思いついた(鎮痛剤のおかげ)。そして、NeckFXを作りたいと思った。NeckFXはギターに取り付けてギターを弾くとLEDが光るというアタッチメントだ。私はギターを弾かない(というか楽器の才能がない)のだが、LEDを埋め込んだギターはすごくクールに見える。彼らはビデオに映っているようなプロトタイプをいくつか作り、バンドやミューシャンに販売もしていた。そして彼らはKickstarterキャンペーンを立ち上げて、その資金で本格的な製造を開始してMakerビジネスを拡大しようと考えたのだ。

Electronics

2013.04.19

Swarmageddon:DIY地中温度計でセミの大量発生を調査する

(セミの画像提供:Flickrユーザー anoldent)

私はアメリカ合衆国の北東地区に住んでいる。具体的にはニューヨーク市クイーンズ区だ。ニューヨークの5つの区には、広い公園やアウトドアスペースがあるが、コンクリートジャングルと地下鉄と超高層ビルのほうが有名だ。しかしこの数カ月間、セミに関する切迫した状況について聞かないときがなかった。私がこれをタイプしている今、外は暖かくなってきたとは言え、すでにセミが現れているのだ。

たしかに、気温は上がっている。

Electronics

2013.04.17

開拓者たち:Alexandra Deschamps-Sonsino ─ Good Night Lampを作る

2012年の3月、Alexandra Deschamps-Sonsinoはロンドンに会社を立ち上げた。そしてその10カ月後、家電品見本市のCESにブースを出した。彼女にチームはない。2005年にデザインした古い試作品があっただけだ。

「自分のお尻を蹴飛ばしてくれるものは何かと考えたの。それは、ラスベガスのブースに8,000(約120万円)ポンドを払うことだった」

その製品は、今ではオリジナルデザインの面影をわずかに残すのみだが、Good Night Lampと呼ばれている。

Electronics

2013.04.16

簡単な抵抗整理術

Instructablesのユーザー、Re-designは、抵抗をジップロックで管理している。袋には抵抗値が書かれている。索引カードを入れて袋を立たせているが、ここに追加情報なども書き込める。抵抗を山積みにしてしまう派の人間からすると、これは素晴らしいアイデアだ。もう少しお金はかかるが、同様のアイデアとして、バインダー用の3つ穴式のペンケースを使えば、抵抗をひとつのバインダーで管理できる。

Electronics

2013.04.15

WiiリモコンとKinectで手術室用のジェスチャー式入力装置

Tamaraの装置が設置された未来の手術室のレンダリング画像。

学生のTamara Worstは、インタラクションデザイングループ、IxD Hofとのプロジェクトをシーメンス・ヘルスケアとの共同で完成させた。これは、手術中の医師の両手を雑用から解放するためのものだ。シーメンスは、手術室での非接触型のインタラクションの方法を探っていた。そこでTamaraは、3Dセンサー、つまりWiiリモコンとMicrosoft Kinectを使い、医師の右足の方向と位置を感知することを考えた。

Crafts

2013.04.11

壮大なる霜取り作戦

シカゴのFulton Market Cold Storage Companyは、精肉産業地域に建つ10階建てのビルディングで90年間操業していたが、去年の7月、郊外に移転することになった。その建物は自転車メーカー、SRAMが買い取り、そこを本社ビルにする予定だ。建築家のPerkinsとWillは、この氷に閉ざされた建物に、近代的な機械工房と、作業場と、SRAM用の屋内トラックを作るよう要請された。しかし、彼らを待っていたのは、歴史的にも類を見ない壮大な霜取り作業だ。