Other

2014.12.17

ビデオゲームの父、Ralph Baerが92歳で逝去

ビデオゲームの発明者だけに、ラルフ・ベアはいつも笑顔を絶やさなかった。自家製ジョイスティックをいじっているときも、参加型のCATVゲームをデモしているときも、数十年間にわたるモノづくりを静かに振り返るときも、ベアは常に満面の笑みを浮かべていた。彼の業績は、無数のエンジニア、ゲームデザイナー、Makerに影響を与えた。本当に寂しいことだ。

ビデオゲームの父は、12月6日にこの世を去った。93歳の誕生日の目前だった。彼は、90代に入ってからも、ティンカリングやハンダ付けやゲームを止めなかった。

Fabrication

2014.12.16

一から作ったマイクロエンジンとツール

超小型のジェットエンジン。

ミニチュア作りから始めて、ソーラー、スチーム、熱電効果と対象を広げてきた私は、ギリシャ人Maker、JohnnyQ90のYouTubeチャンネルを発見した。そのプロジェクトがすごく面白かったので紹介したいと思う。

彼のエンジンプロジェクトは、極小サイズながら期待どおりに動作するという点に魅力がある。彼はチャンネルの解説で、すべては「一から作られた」と話していて、「かなり根気のいる作業だった」とのこと。そりゃそうだろう。大きめのコインよりも小さなエンジンもある。

Electronics

2014.12.01

PieceMaker Factory:オモチャの未来を覗く

金曜日の夜遅く、私は、これがオモチャの未来だというものを見た。少なくとも、街のトイザらスでは絶対に見ないようなものだ。積層造形法、いわゆる3DプリントはMakerムーブメントでは一般的に知られるようになった。しかし、まだまだそれがなんであるか、それで何ができるのかを知らない人に出会わない日はない。だがそれは、PieceMakerとトイザらスによって変わろうとしている。

PieceMakerにおける私たちの使命は、身の回りの世界をパーソナライズする手助けを行うことです。

Other

2014.11.07

つくっている人たち[01]─ KIMURAさん

「Maker Faireと私」── KIMURAさんの場合

Makerに話を聞くこのシリーズ、最初の登場は株式会社TASKOのKIMURAさんである。

TASKOは、ステージ、広告、プロダクト、アートの各業界にまたがってものづくりを展開している会社だ。アイドルの電飾衣装やステージ(例えばももクロのNHK紅白とか)、メーカーの企画ものプロダクト(例えば富士ゼロックスの「ドラえもん四次元ポケットproject」とか)、ファッションブランドのPR用プロダクトなど、幅広く制作活動をしている。

Other

2014.11.04

実寸大の「R2-D2」を自宅で製作する ─ R2ビルダーズ・クラブ・ジャパン[MFT2014出展者紹介]

「R2 ビルダーズ・クラブ・ジャパン」が初のイベント参加

R2ビルダーズ・クラブとは、映画『スター・ウォーズ』ファンによる国際的なグループだ。『スター・ウォーズ』に登場するアストロメク・ドロイド、R2-D2を中心としたドロイドのレプリカを製作するための情報共有を目的として、1999年、オーストラリアのデーブ・エヴェレット氏によって設立された。現在、世界に約14万4000人のメンバーがおり、日本にも数多くのビルダーがいる。

R2ビルダーズ・クラブ・ジャパンは、日本在住のビルダーのコミュニティーとして、今年の5月に結成された。

Other

2014.10.07

Makerとして社外活動で学んだことをソニーで活かしたい─ソニー株式会社 田中章愛さんインタビュー(後編)

(前編はこちら)

ソニー本社ビルの1階にある「SAP Creative Lounge」は、新規事業創出部に所属する田中章愛さんが中心となって立ち上げた企業内メイカースペースだ。社員が自由に利用でき、新しい製品やビジネスのアイデアをはぐくむことを期待して設置したもの。このCreative Loungeの発案には、田中さん自身のMakerとしての活動経験が大きく影響している。(写真・文:青山 祐輔)

社内での機材募集の呼びかけで出てきた、年代物の作業机。

Fabrication

2014.10.06

“放課後” の研究開発を促進する企業内メイカースペース「SAP Creative Lounge」─ソニー株式会社 田中章愛さんインタビュー(前編)

8月上旬、品川のソニー本社ビル・ソニーシティの1階に「SAP Creative Lounge」がオープンした。このCreative Loungeは、入口がガラス張りになった明るいスペースで、デスクや黒板、そしてオシロスコープなどの電子工作用の機器、さらには3DプリンタやレーザーカッターなどのMakerおなじみの機材が並んでいる。大手企業というよりはベンチャー企業のオフィスにも見えるこのスペースは、ソニーの社員なら自由に利用でき、社内外の人間とミーティングを行ったり工作機械を使ったりと、まさしくメイカースペースだ。

Crafts

2014.10.01

レゴで作った印刷機

私はオモチャで遊ばない。オモチャで印刷するんだ。 Chris Ware

cWare StudiosのChris Wareは、セントラル・フロリダ出身のグラフィックデザイナーであり、印刷技師であり、アーティストだ。彼は Maker Faire OrlandoでMaker FaireのEducators Pick(教育賞)を受賞したLEGO Print Makingを出展する。

彼のウェブサイトにはこう書かれている。「私はレゴを使ってオモチャの画像を印刷しています。

Electronics

2014.09.24

真の「道具」としてのLSI・半導体 ─ なぜ “LチカLSI” を作ったのか

先日、makezineの「Lチカ専用LSIを作ってみた」にて紹介した “LチカLSI” をなぜつくったのか、そしてMakerにとっての意味を作者の秋田純一さん(金沢大学)に寄稿していただきました。

LEDを点滅させる「Lチカ(LEDチカチカ)」といえば、Arduinoなどのマイコンのはじめの一歩の定番です。例えばArduinoだとサンプルスケッチ「Blink」でLチカができます。マイコンが登場する前は、発振回路を使ってLチカをするのが定番で、無安定マルチバイブレータや定番のタイマIC「555」などの方法がありました。

Electronics

2014.09.19

自分で直す権利:本当の意味で物を所有する権利のための戦い

私の携帯電話が人間だったとしたら、それはバイオニックウーマンだ。ボディは壊れて、数え切れないほど作り直した。頭脳も作り変え、いじくりまわし、改良した。

この3年の間に、私のiPhone 4Sは脱獄して家のホームオートメーション・システムに接続された。Apple公認のガラスのバックパネルは透明なものに入れ替えた。水につけられ、分解され、完全にきれいになった。それも2回。Cydiaストアが提供しているフリーの脱獄アプリのお陰で、Appleが許さない方法で電池残量を調べたりもできる。