Electronics

2013.12.03

対談:カール・バス × 久保田晃弘 「3Dものづくりの未来」(3)

第1回はこちら、第2回はこちらです。

Autodesk WorkShop(写真提供:オートデスク株式会社)

「Autodesk WorkShop」は新しい学校

久保田 ところで、開設した「Autodesk WorkShop」のことも、もう少しくわしく教えてください。どのような設備なのですか。

バス 敷地は、約2,500平方メートルあります。機材は、CNC、ウォータージェットカッター、レーザーカッター……3Dプリンタは12台ありますよ。

Fabrication

2013.12.02

対談:カール・バス × 久保田晃弘 「3Dものづくりの未来」(2)

第1回はこちら。

「Instructables」日本語化の狙い

久保田 現在のようなMakerムーブメントのポイントは、ソフトウェアとハードウェアのクリエイターが融合したことだと、私は考えています。だからこそ、このムーブメントにおいては、コミュニティを形成して、物理的なスペースを運営していくことが欠かせません。僕が関係している(多摩美)ハッカースペースやFabLab(渋谷)なども同様です。

Electronics

2013.11.29

対談:カール・バス × 久保田晃弘 「3Dものづくりの未来」(1)

Maker Faire Tokyo 2013に合わせて、Autodesk米国本社の社⻑兼 CEOカール・バス(Carl Bass)氏が来日した。3Dソフトウェア大手のAutodesk社は近年、個人向けにオープンなソフトウェアや無料サービスを打ち出すなど、Makerに向けて積極戦略をとっている。社長兼CEOであるカール・バス氏と、多摩美術大学教授の久保田晃弘氏に、3Dものづくりの現在、近い将来、来るべき未来について、語りあっていただいた。全3回の記事として掲載する。

Electronics

2013.11.27

3Dプリントの現状:MAKEの調査から

MAKEでは、MAKEとMakerニュースレターの購読者を対象に、デスクトップ型3Dプリンターに関する調査を行った。その結果から、3Dプリントの現状が見て取れる。

誰がプリントしているか? アクセスと所有

回答者の多く(65%)はホビイストを自認している人たちだ。彼らは個人的なプロジェクトにプリンターを使っている(61%)。しかし、仕事と個人的プロジェクトの両方に使っている「混合型」も39%あった。回答者の約半数(46%)が3Dプリンターを所有しているか、いつでも使える状態にあり、1週間以内に使用している。

Science

2013.11.08

女性とサイエンス

ニューヨーク在住のアーティスト、Kim Hollemanは、今年のWorld Maker Faire New YorkでTrailer Parkと題する、トレーラーの中に公園があるという作品を展示して、エディターズチョイス賞と教育賞のリボンを6つ受賞した。

女性を科学の分野に進出させることを目的としたレポート、取り組み、コンペ、プログラム、あるいは、そもそもなぜ女性科学者が少ないのか、に関する文章を、私は毎日のように目にしている気がする。

Crafts

2013.11.06

Dr. シリコーン(私がどうやって思い悩むのをやめたか、そしていかにシロキサ結合を愛しているか)

編集者より:Samantha Roseはデザイナーとしての教育を受けた人物で、素材科学者ではない。しかし彼女はニッチな市場を発見し、その穴を埋めるべきだと考え、本物のMakerらしく、素材と製造に必要な事柄を必死に勉強した。私たちはWorld Maker Faire New Yorkで彼女と会い、彼女がプロのMakerとなるまでの話を聞くことができた。

私はキッチンの引き出しから「ヘラ」を出そうとした。なぜだか7つか8つあって、そこから選ぶことになった。みなさんも、引き出しの中はこんな感じだと思う。

Electronics

2013.10.25

新しいスポーツ:クレートスタッキング(箱積み上げ競争)

「クレートスタッキング」(箱積み)はゲームだ。上下を逆さまにした牛乳瓶のケースをできるだけ高く積み上げて、その上に立つというもの。ケースの持ち手の穴に足を入れて体を支えつつ、次のケースを積み上げ、バランスを崩してケースを落とさないようにして次の穴に足を移す。そこが難しい。

安全のためプレイヤーはハーネスを付けるため、屋内のロッククライミングやトップロープクライミングに雰囲気は似ている。ケースの段が低いときは、ケースは登り手に投げ上げられるが、高くなるとロープで吊り上げられる。

Science

2013.10.16

Maker’s Notebookを埋め尽くす

音楽: clintongore

私は約2年前に Maker’s Notebook を手に入れ、すぐに使い始めた。私はこの整理ゲームに後から参加したので、システムはずいぶん特異なものになった。私は予定表をいくつか書き込んだが、とにかくなんでも書き込むことに使った。その結果、余白をひとつも残さずに使うという衝動に駆られた。映画『セブン』のケヴィン・スペイシーのようだと言う友だちもいたが、それでうまくいっていた。

上のビデオを見ればわかると思う(個人情報は編集してある)。

Fabrication

2013.10.11

激変:暗黒時代、工業時代、そして今、Maker時代?

タイムズスクエアに立つDouglas Rushkoff。

地上面では、Makerムーブメントがガレージやメイカースペースの人々を突き動かし、誰かが作ってくれるのを待たずに自分たちで物を改造し、いじくりまわし、必要な技術を教え合うようになった。だが集団になると、Makerムーブメントはもっとずっと大きな動きとなる。それには、歴史の流れを変えるほどのパワーがある。

頭がくらくらするような話だが、思想家のDouglas RushkoffとKarim Asryによれば、それがMakerムーブメントの潜在力だと言う。

Electronics

2013.10.07

Makerプロジェクトは宇宙へ

Makerムーブメントはフルスロットルで進行している。Maker Faire Rome(European Edition)も開かれるし、「Make Something Today」と訴えるポスターをいたるところで目にする(少なくともトロントではそうだ)。Makerムーブメントの「父」とされる企業(Arduino、MakerBot、Arduinoのチップのメーカー、Atmelなど)は、メディアや市場に大きな波を起こし、新しい産業を創造し、破壊を進めている。作るということが世界を席巻し、さらにその先へ進もうとしているようだ。