Science

2016.08.16

Arduinoバイオリアクターで家庭での生物学実験が可能に

何年も前から、微生物学者や生物工学者はバイオリアクターを使って微生物や、薬剤のための前駆的化学物質の生成の研究を行ってきた。バイオリアクターとは、バクテリアに必要な栄養素を与えてそれを育成させる装置のことだ。ひとつの身近なバイオリアクターの例として、ビールの発酵器がある。また別の例として、シアノバクテリアのためのフォトバイオリアクターがある。シアノバクテリアは空気中のCO2を吸収して、太陽光で光合成を行い、バイオマスを作る。最近の代謝工学では、合成生物技術を使って、細胞の中の炭素の流れを変えて有用な燃料を作り出している。

Science

2013.02.22

「BIOART.JP ー バイオメディア・アート展」開催

20世紀終盤からの遺伝子工学や分子生物学の進歩と普及によって、生命に関する今日的なテクノロジを援用した芸術表現が盛んになりました。それらは一般にバイオ(ロジカル/テクノロジ)・アートと呼ばれ、前衛的なファイン・アートや現代美術のある種の延長として、あるいはアート&サイエンス、アート&テクノロジーの一形態として、メディア・アートとも密接な関係を持ちながら発展してきました。
生命を構成する細胞は、タンパク質を始めとする物質(アトム)でできているにもかかわらず、そこには遺伝子(DNA)というデジタル情報が含まれ、それが分裂、複製、交換することでリミックス、ミューテーションしていきます。

Electronics

2012.07.30

15歳のMakerが膵臓癌のテストを天文学的に改善

メリーランドに住む若きMaker、Jack Andrakaはまだ運転免許すら取れない年齢だが、膵臓癌の検査を、現行の方法よりも90%正確で、400倍の感度で、経費は26000分の1という新しい検査方法を開発した。Andrakaは膵臓癌に興味を持ち、早期発見が大変に難しいことを知った。彼は「よき友人」のGoogleであれこれ情報を検索し、研究を開始した。お察しの通り、そんな彼だが学校の授業よりもカーボンナノチューブの資料を読むのに忙しくて、科学の成績は芳しくないのだ。

Science

2012.07.18

Grow It Yourself – 生きた構造物を3Dプリントする

バイオアーティストの先駆け、Oron Cattsは、Grow It Yourself – The Semi Living World(半生物の世界)と題した二部構成のワークショップを、今月末、ブルックリンのGenspaceで開催する。参加したいが費用が高すぎて無理という人は、7月25日水曜日に行われる彼の講演がお勧め。こちらは参加無料だ。今日、3Dプリンタを使えば、プラスティックなどの非生物の素材から自由に物が作れるようになりました。では、3Dバイオプリンタを使って生きた物 – 臓器や皮膚など – がプリントできたらどうでしょう。

Fabrication

2012.02.28

3Dプリントで作る虫除け

キーウィーに住むプログラマでLifeboat Farm農園を営むJohn Hartは、農薬を使わずにRepRapで作った虫除けの効果を実験している。上の写真は熱溶解積層バタフライデコイだ。模様もついていて、細いプラスティックの棒の先に取り付けて土に挿す。棒はとても柔軟で、蝶は風に煽られて動き回ります。我々の目には明らかにプラスティックですが、重要なのは、この1週間、白い蝶が畑の上に飛来しても、どこにも降りずに飛び去ったという事実です。ここにこっそり卵が産める度胸のある蝶がいるかどうかは、じきにわかるでしょう。

Science

2012.02.27

3Dプリントした貝殻に住むヤドカリ

容赦ない駄洒落の連発に耐えられるなら、MakerBotのProject Shellterは面白い記事だ。正規従業員であるMakerBotの「住蟹」が、新しい熱溶解積層住宅(上の写真はかわいいレモンイエローの 「パリス・シェルトン」)での住み心地を試している様子の写真が多く見られる。初めてこの新しい家に引っ越すヤドカリたちの、夜の映像も、なんだか妙にひかれる。[nerdstinkより]
– Sean Ragan
訳者から:たしか、Zero to Makerの Autodesk を見学しに行ったときの話に、MakerBotの招聘アーティストで、ヤドカリを救うプロジェクトを推進するMiles Lightwoodのことが書かれていたね。

Science

2012.01.10

生成的組み立ておもちゃ

まずはこの4種類のエレメントで実際に遊び始めました。

ブラウン大学工学部と視覚芸術学部で講師を務める Ian Gonsherが考案した Generative Construction Toy(生成的組み立ておもちゃ)は、レーザーカッターで切り出したはめ込み式のパーツを組み合わせて立体を作って遊ぶというもの。ティンカートイやレゴのオリジナル部品を作って遊ぶのに似ているが、こちらはもっと有機的な感じだ。どんどん勝手に部品を作って遊んで欲しいと奨励しているところが面白い。

Electronics

2011.07.15

DNAもDIYの時代に:OpenPCR出荷開始

待ちに待ったOpenPCRキットの出荷が始まりました! UPS が第一弾を集荷して、OpenPCRは5つの大陸の13の国々に向けて旅立っていきました。512ドルのOpenPCRキットには、すべての部品とツールときれいな解説書が入っています。組み立てに必要なのはドライバーのセットだけです。
PCRは、基本的にはDNAのコピー機です。寿司屋にまつわる噂を検証したり、HIVやH1N1などの病気を診断したり、自分のゲノムを調べたりといったDNAを扱う作業に使用します。PCR法を発明した人間は、1993年にノーベル賞を受賞しています。

Science

2011.03.09

たぶん世界一小さい水槽

ロシアのミニチュア作家 Anatoly Konenkoが作ったこの3 x 2.4 x 1.4センチの水槽は、「世界一」ものの中ででも最高に楽しいものだ。The Daily Mailに英語の詳しい記事が出ている。[ありがとう、Alan Dove!]
訳者から:ガラスの水槽だそうだ。泳いでいるのはゼブラフィッシュの赤ちゃん。