Fabrication

2013.12.06

StratasysがAfiniaを提訴:デスクトップ3Dプリンター業界の岐路

この訴訟の結果如何では、将来のデスクトップ 3D プリンターの開発に大きな衝撃を与えるかもしれない。

業務用3Dプリント業界の老舗であり、先日、デスクトップ3Dプリンターのメーカー、MakerBotを買収したStratasysは、Afinia H-Series 3Dプリンターのメーカー、Microboards Technology, LLC,(長いので、この記事では単にAfinaと呼びます)を特許侵害で提訴したと発表した。

この訴訟の意味は大きい。

Electronics

2013.12.05

Raspberry Pi用の赤外線カメラモジュール

Raspberry Pi用の赤外線カメラモジュール”Pi NoIR”(写真はAdafruitより)を使った事例が増えてきた。マルチコプターに搭載して赤外線空撮を試しているチームもある(Flickr)。

Kanamaru Takashiさんは、Pi NoIRの映像をストリーム化して、Android端末で表示する実験をしている。簡単にワイアレス暗視システムが作れそうだ。ノーマルなカメラモジュールにも応用できる構成である。

Crafts

2013.12.05

パタゴニアとiFixitが共同でパタゴニア製衣服の修理ガイドを公開

MAKEの人間として、ハロウィンはMakerのお祭りだと思う。みんなが店では売ってないアイデア満載で楽しくて独創的なコスチュームを作るからね。では、ハロウィンの反対の日はいつだろう。ボクは「ブラックフライデー」(アメリカのクリスマス商戦が始まる11月の第四金曜日)だと思う。

何かを作る工具を買いに行くのは別として、感謝際が終わったあとのショッピングモールには強欲な消費主義が満ちあふれる。大勢の買い物客が、「買え買え買え」というドラムのビートに合わせて行進する。立ち止まって「なぜ?」と聞く人はいない。

Fabrication

2013.12.04

3Dプリンターのスライシングソフトとコントロールソフト

人気の高いオープンソースのプリンタークライアント、Repetier-Hostには、パン、ズーム、ティルトができる美しい3Dウィンドウがある。

モデルをプリントするためには、2つのソフトウェア処理を通過しなければならない。「スライシング」と「センディング」だ。スライシングは、モデルをプリント用の薄いレイヤーに分割し、それを塗りつぶすためのツールパス(プリンターヘッドの通り道)を設定する。そのツールパスを、プリンタークライアントがプリンターに送り、プリンターのさまざまな機能を操作できるよう、ユーザーにインターフェイスを提供する。

Electronics

2013.12.03

対談:カール・バス × 久保田晃弘 「3Dものづくりの未来」(3)

第1回はこちら、第2回はこちらです。

Autodesk WorkShop(写真提供:オートデスク株式会社)

「Autodesk WorkShop」は新しい学校

久保田 ところで、開設した「Autodesk WorkShop」のことも、もう少しくわしく教えてください。どのような設備なのですか。

バス 敷地は、約2,500平方メートルあります。機材は、CNC、ウォータージェットカッター、レーザーカッター……3Dプリンタは12台ありますよ。

Fabrication

2013.12.03

「コレが欲しかった」3Dプリントの体験談

「私のエレキウクレレのブリッジが取れてしまって驚いた。修理に出すか、新しいウクレレを買うことも考えたが、それでは数週間、ウクレレなしの生活になってしまう。

そこで、オリジナルのブリッジのサイズを測り、数分間でモデリングして30分でプリントしたら、プロトタイプができてしまった。その後4回作り直してブリッジが完成した。ブリッジは強化され、弦の落ち着きもいい感じだ。前よりいい!」

— Martin A. Koch(スペイン、マンゼラ)

「私のオフィスにはペーパータオルのディスペンサーがあるのだが、ずっと前にキーをなくしてしまった。

Fabrication

2013.12.02

対談:カール・バス × 久保田晃弘 「3Dものづくりの未来」(2)

第1回はこちら。

「Instructables」日本語化の狙い

久保田 現在のようなMakerムーブメントのポイントは、ソフトウェアとハードウェアのクリエイターが融合したことだと、私は考えています。だからこそ、このムーブメントにおいては、コミュニティを形成して、物理的なスペースを運営していくことが欠かせません。僕が関係している(多摩美)ハッカースペースやFabLab(渋谷)なども同様です。

Kids

2013.12.02

Kano Kit:組み立て式Raspberry Piコンピューター

Raspberry PiはMakerコミュニティのなかですっかり定着しているが、そもそもPiのコンセプトは、子どものための小さくて安いコンピューターというものであり、学校でのコンピューター教育を考え直すためのものだった。Raspberry Pi財団は、Googleなどの企業の支援を受け、さらにここイギリスで今でも学校のコンピューター教育がどうあるべきかを考え続けているBBC Microの基本精神を受け継ぎ、そのゴールに大きく近づいている。

Kano Kitは、そうした教育目的という本来の道にRaspberry Piを引き戻すものだ。

Electronics

2013.11.29

対談:カール・バス × 久保田晃弘 「3Dものづくりの未来」(1)

Maker Faire Tokyo 2013に合わせて、Autodesk米国本社の社⻑兼 CEOカール・バス(Carl Bass)氏が来日した。3Dソフトウェア大手のAutodesk社は近年、個人向けにオープンなソフトウェアや無料サービスを打ち出すなど、Makerに向けて積極戦略をとっている。社長兼CEOであるカール・バス氏と、多摩美術大学教授の久保田晃弘氏に、3Dものづくりの現在、近い将来、来るべき未来について、語りあっていただいた。全3回の記事として掲載する。

Science

2013.11.29

市民探検(citizen explorers):新時代の探検家たち

18世紀から19世紀、専門課程の教育制度がなかった時代、ほとんどの科学研究はアマチュアによって行われていた。(画像提供:Royal Ontario Museum/Flickr)

「前世紀、発見は基本的に物事を見つけ出すことでした。そして今世紀は、発見は基本的に物を作ることです」

2月のTEDカンファレンスでスチュアート・ブランドはそのように語った。これは、ナショナルジオグラフィック協会が、初めての絶滅種再生の会合、つまりバイオテクノロジーを使って絶滅した動物を甦らせる研究を行っている科学者やエンジニアの集まりを主催したことに言及してのことだ。