Crafts

2018.11.05

毎日持ち歩く(Every Day Carry:EDC)バッグを自分で作るという小さなムーブメント

毎日持ち歩く(Every Day Carry:EDC)バッグを自分で作るという考え方が好きだ。数年前、Adam Savageは自分のバッグ「EDC One」をデザインして作った。今年はその改良版、EDC Twoをデザインして、動画シリーズOne Day Buildでその作り方を見せている。Adamは、みんなも自分に合ったバッグが作れるようにと、その設計図の販売も始めた。その挑戦状を受けた2人のMakerがいる。ひとりは、Crafts with Ellenで動画を配信しているMakerのEllen。

Crafts

2018.11.02

彼らはなぜ、どうやってプラゴミから等身大シロナガスクジラを作ったのか

「私たちとクジラとの関係は奇妙なものです。かつて私たちは、油を採るためにクジラを殺していましたが、今は、海からプラスティックゴミをなくそうと、油から生まれたプラスティックでクジラを作っています」
—Joel Dean Stockdill

恐竜ですら小さく見える地球上最大の動物。体重は、もし計れたなら150トン。悲しいことに、150トンとは、9分ごとに世界中の海岸に打ち上げられるプラスティックゴミの量と同じだ。

『ロック・ロブスター』を2回聴くよりも短い時間だ。

Crafts

2018.10.30

使わなくなったハンドスピナーで人生にカオスをもたらす方法

ハンドスピナーのブームは去ったと言っても、反論する人はもう少ないだろう。どの店の棚にも並んでいたが、今はあまり見かけない。これを持ち歩いている人も少なくなっているはずだ。どこかに放置されて、それっきりという状態じゃないかな。MakerShareのユーザー、Hirotaka Niisatoは、そんな使われなくなったハンドスピナーを、カオスと磁気による魅惑的なアートに変えるプロジェクトを紹介してくれた。

ハンドスピナーの先端に磁石を埋め込み、それぞれを平らな板の上に近づけて配置することで、ほぼ完璧にランダムな動きを見せるインタラクティブなアート作品になる。

Crafts

2018.10.29

オイルとワックスで処理した伝統のヘビーデューティー作業ズボン「ティンパンツ」を作ろう

ティンパンツのことを知らない人のために説明しておくと、オイルとワックスで処理した丈夫な目の詰まった綿の生地で作られた作業ズボンの一種だ。そのため、防水で、摩耗が少なく、燃えにくいという性能がある。1900年ごろに木材伐採作業員のために作られた。それはたちまち、鉱山や鉄道やその他の厳しい環境で働く人たちの間に広がるようになった。彼らはこのズボンに、ブリキのように頑丈な素材が使われていることから「ティンパンツ」(ブリキのズボン)と命名した。

今でもティンパンツは売られているが、安くはない。

Fabrication

2018.10.24

バンクシーの作品を切り刻む額縁を3Dプリントするデータが公開された

反動的で謎多き大人気のストリート・アーティスト、バンクシーが、恐らくこれまでの中でも最高の、大胆な悪戯をやらかしてくれた。オークション会場で、彼の版画作品がおよそ100万ドルで落札された直後、大勢の眼の前でその版画を切り刻んでしまったのだ。このときの様子は大ニュースとなって世界中で報道されたが、同時にそれは、会場にいた人たちの、わけのわからない恐怖と驚きの表情と相まって、非常に面白い映像作品となった。

その後、バンクシー自身が公開した断片的な情報をもとに、版画を自動的にシュレッダーにかけるメカニズムに関する論議が広がった。

Crafts

2018.10.17

使い捨ての木べらでリアルなミニチュアギターを作る

The Square to SpareのCathは、仰天のミニチュアモデラーだ。彼女のYouTubeチャンネルでは、ドールハウス、人形サイズの家具、お化け屋敷、ニミチュア楽器、超小型のイケアのフラットパック家具などを作って見せている。

上の動画では、使い捨ての木べら、コーヒーの混ぜ棒、爪楊枝、針金、結束バンド、糸を使って、本物そっくりの超小型フェンダー・ストラトキャスターの作り方を丁寧に紹介している。調弦用のペグ、フレット、ボリュームつまみ、トレモロアームまで、細かく作られている。

Crafts

2018.09.14

世界トップクラスの企業からファイバーアーティストへと転身したWindy Chienが語る、情熱の対象に巡り会うための4つのステップ

写真:Molly DeCoudreaux

Windy Chienは、自身の好奇心と情熱に導かれて、魔法のようなキャリアを積み上げてきた。学生時代は内観的な映画を制作していたが(卒業作品は1994年のサンダンス映画祭で上映された)、後にサンフランシスコの名物ともなっているレコード店、Aquarius Recordsのオーナー兼経営者となり、続いてAppleのiTunesとApp Storeの管理職を務めるようになった。世界トップクラスの企業で働くようになれば、それがキャリアの頂点だと思うのが普通だが、Windyの物語はそこでは終わらない。

Electronics

2018.09.11

建物サイズのドローボットを作った

家の塗装を素早くやる方法とか、好きなアート作品を高解像度でプリントしたいとか、そういう方はこの記事は読み飛ばして欲しい。我々が製作したマシンは、大きくて、低解像度で、ひじょーーーに遅い。それに、とても大きくて、最高にいかしていて、安くて、言うことを聞かなくて、午後だけの作業で数日間で作れて、動いているところを見ると、うっとり見とれて瞑想的な平静状態に浸ることができて、素晴らしい(というか「独創的」な)アート作品が描かれる(複製される)。

Crafts

2018.09.10

10年かけてすべて手作りした機械工作師の夢のアニメーション

Brett Foxwellは、制作に10年を費やした大作動画を投稿してくれた。FABRICATED(製造された)と題されたこのストップアニメーションは、人間がいなくなった想像上の未来を描いている。キャラクター、セット、さらにはカメラの動きを滑らかにするリグまで、映像に出てくるあらゆるものをBrett本人が作っている。

下のメイキング動画でも説明されているが、彼が生活をしているアパート全体をセットが占領していた。引っ越しを何度か行なっているが、そのたびに、すべてのセットを新しい部屋に移動させなければならなかった。

Crafts

2018.08.27

木工職人技の傑作、ちゃんと使えるドでかいカッターナイフ

Paul Jackmanが持っているのは、Jimmy Direstaが製作したカッターナイフだ。本物そっくりのでっかいカッターナイフを作ったら面白かろうと冗談を言うことはよくあっても、本当に作る人は少ない。しかも、Paulが見せてくれたような高度な木工技術を駆使したこれだけのものが作れる人は、さらに少ない。

よく見てほしい。これが見た目だけのギャグではないことがわかるはずだ。工房に転がっているカッターナイフとまったく同じ機能を持っていて、しかもそのメカニズムはすべて木で作られている。