Crafts

2019.06.20

コンピューターを用いた表現のための学校「School for Poetic Computation(SFPC)」YCAMにて開催

今年の3月に開催された YCAM InterLab Camp vol.3「パーソナル・バイオテクノロジー」(レポートはこちら、#1 、#2)の記憶も新しい、山口県山口市の「山口情報芸術センター」[通称:YCAM(ワイカム)]にて、コンピューターを用いた表現のための学校「School for Poetic Computation(SFPC)」が開催されます。以下は、SFPC Summer 2019 in Yamaguchiの企画者の一人でもある城 一裕さんのコメントです。

Crafts

2019.05.31

木工職人が完成させた飼い犬の体をなでる究極の装置

Makerにとって、歯車は魅力的なオモチャだ。だから私たちは、その動きに見入ってしまうような歯車を使ったシンプルなマシンを、あれこれ作ってはいじってきた。Thompson WoodworkingのMatt Thompsonは、そうした装置をいかに簡単に作るかを探っていたとき、愛犬のBonnieがやってきて、その努力を有効活用しなさいと教えてくれた。Bonnieが言うには、なでなですることだ。このとき、Mattは犬の体をなでる究極の装置を思いついた。

Electronics

2019.04.22

エストニアのメイカー、Timo Tootsは世界とデータの関係をあぶり出す

エストニアと言えば、e-Residencyなど先進的な取り組みで、ここ数年国際的な注目を集めている。日本からも視察で訪れたIT系インフルエンサーたちが「これが未来だ!」と感嘆して吹聴するほど市民生活の電子化は確かに進んでいて、選挙も確定申告も学校の成績証明も健康情報へのアクセスもIDカードの電子認証によって簡単に済ませられる。しかし逆に言うと、本人以外でもデータベースにアクセスする手段を知っていれば、他人の個人情報を一度に覗き見られることになる。

それは本当にエストニア市民にとって望ましい新しい世界なのだろうか。

Crafts

2019.04.01

便利な箱がすぐできる驚きの展開図計算機のライブラリー

ときどき、便利さが半端じゃない情報源に行き当たることがある。Maarten van der VeldeのTemplate Makerは、まさにそのひとつ。今後のためにぜひブックマークしておきたい、驚きのページだ。Template Makerは、いろいろなペーパークラフトの展開図を設計できる「計算機」のコレクションだ。すべて無料で使える。ちょっと見ただけでは、箱や筒といったシンプルなものの作り方だけが載っているように思えるが、下のほうにスクロールしていくと、もっと複雑な形状の計算機が現れる。

Crafts

2019.02.18

切削工具ごとにどれだけの材が失われるのか? 「切りしろ」を考えよう

これは誰もが経験することだ。木工プロジェクトで、すべての材を正しく測って線を引いて、切って、組み立てようとすると、なぜだかすべて数ミリ短い。「どうして、全部数ミリ短く測ってしまったんだ? 自分には向いてないんだ!」と思うのは違う。ただ、「切りしろ」を考えてなかっただけだ。

切りしろとは、切削工具を使ったときに、材から取り除かれる部分のことを言う。私たちはみな、子どものころからハサミで何かを切ることには慣れてきた。ハサミの場合、何を切っても切り屑は出ない。

Crafts

2019.02.07

[MAKE: PROJECTS]20万個の小さな結び目のマクラメで作った周期表で周期表150周年を祝う

英語版編集部より:この記事の制作準備を進めていたとき、Janeは自分で自分をインタビューして遊んでいました。それがけっこう面白かったので、そのまま掲載します。

それにより彼女は今年、ドミトリ・メンデレーエフが1869年に元素の周期表を発表したことを記念する数々のイベントに招待され、マクラメで作った周期表を発表することになりました。それには、パリで開かれる周期表国際年の開会式、エジンバラ大学、ケンブリッジのセントキャサリン大学、ロンドンの王立化学会での展示会も含まれています。

Crafts

2019.02.01

Teenage Engineeringの折り曲げて作る「貧者のモジュラーシンセ」

Teenage Engineering社がパネルを折り曲げて組み立てるだけという簡単で安価なモジュラー・センセサイザーの組み立てキット16、170、400をオンライン限定で発売した。マニュアルを見ながら折り曲げるだけで15分ほどで完成させて遊べるところは、(ダンボール素材ではなくアルミ板だが)まるでシンセサイザー版Nintendo Laboのようであり、また自分で家具を組み立てるIKEA方式をも彷彿とさせる(実際Teenage Engineeringは昨年IKEAとFREKVENSというホームパーティー用サウンドシステムでコラボレーションしている)。

Crafts

2019.01.17

彼女が木で作ったゴージャスな「アイアン・ジャイアント」の出来栄え

Genevieve Beeは小道具職人になることを夢見ているが、このプロジェクトがポートフォリオに加われば、彼女の道は自ずと開かれるだろう。彼女は、Maker Shareページでこのプロジェクトを紹介してくれた。気になった我々は、彼女のブログを見に行った。この木製アイアン・ジャイアントの出来栄えには息を呑んだ。

ブログでは、この非常に美しい作品について、じつに詳細に解説されている。製作工程がステップごとに丁寧に写真入りで紹介されているほか、その過程で彼女が学んだ事柄なども書かれている。

Crafts

2018.11.05

毎日持ち歩く(Every Day Carry:EDC)バッグを自分で作るという小さなムーブメント

毎日持ち歩く(Every Day Carry:EDC)バッグを自分で作るという考え方が好きだ。数年前、Adam Savageは自分のバッグ「EDC One」をデザインして作った。今年はその改良版、EDC Twoをデザインして、動画シリーズOne Day Buildでその作り方を見せている。Adamは、みんなも自分に合ったバッグが作れるようにと、その設計図の販売も始めた。その挑戦状を受けた2人のMakerがいる。ひとりは、Crafts with Ellenで動画を配信しているMakerのEllen。

Crafts

2018.11.02

彼らはなぜ、どうやってプラゴミから等身大シロナガスクジラを作ったのか

「私たちとクジラとの関係は奇妙なものです。かつて私たちは、油を採るためにクジラを殺していましたが、今は、海からプラスティックゴミをなくそうと、油から生まれたプラスティックでクジラを作っています」
—Joel Dean Stockdill

恐竜ですら小さく見える地球上最大の動物。体重は、もし計れたなら150トン。悲しいことに、150トンとは、9分ごとに世界中の海岸に打ち上げられるプラスティックゴミの量と同じだ。

『ロック・ロブスター』を2回聴くよりも短い時間だ。