Fabrication

2016.01.14

機械式腕時計を作ってしまった人

したーじゅさんは機械式腕時計を作った。ネジ以外の全部品が自作。これが1個目という。動画にその過程がまとめられている。自室で、ひとりで、全部作っているように見える。驚いたので、さっそくメールを送っていくつか質問をした。以下はその一問一答です。

設計開始から完成までにどのくらいかかりましたか?

2か月です。大まかに分けて、1か月で設計と加工プログラム作成、1か月で加工、組み立て、調整です。ただし、それまでに時計の勉強、加工の勉強、設備の調達、試作(置時計の作成)等を行い、ある程度の準備をしました。

Fabrication

2015.12.25

MakerCon 2015セッションA「個人のメイカーが活躍し、メーカーという企業にイノベーションをもたらす『グレーゾーン』の大切さ」

MakerCon Tokyo 2015のセッションAは「メーカーがつくるメイカースペースとメイカーコミュニティのいい関係」と題し、製造業としての「メーカー」に所属しながら、個人の「メイカー」として活動する人々と、そうしたメイカーたちのコミュニティの関係についてディスカッションが行われた。登壇したのはソニーのエンジニアで「Creative Lounge」の仕掛け人でもある田中章愛さん(ソニー株式会社 新規事業創出部 IE企画推進チーム エンジニア)と、ユカイ工学のエンジニアで、ものづくりコミュニティ「品モノラボ」の運営メンバーでもある岡田貴裕さん(ユカイ工学株式会社 エンジニア / 品モノラボ運営メンバー)のおふたり。

Fabrication

2015.12.22

ギフトにどうぞ:ダウンロードしてすぐに3Dプリントできる便利なグッズたち

小さな3Dプリンターでも、誰にでも役に立つ便利な収納アイテムが作れる。3Dプリンターを自由に使いこなせる人なら、相手のニーズに細かく応えて作ることだってできる。しかも、3Dデザインが盛り上がっているおかげで、大好きな人の趣味やニーズにぴったりのアイテムがどこかで見つかるかも。というわけで、愛する人のクリスマスの靴下にすっぽり入る、小さいけど便利なアイテムを紹介しよう。

音楽好きな人に

絡まったヘッドホンのコードはいやなものだ。

Fabrication

2015.12.21

揃えておきたいCNCのエンドミル6種

左から右へ:ストレートフルート、アップカット、ダウンカット、ボールノーズ、V溝ビット、コンプレッション、テーブルサーフェイシング

CNCマシンを手に入れたら、ツールを揃えなければならない。古いドリルビットを取り付けたりしてはいけない。ドリルは上下に動かして垂直に穴を開けるものだからだ。CNCマシンは、ほとんどが横方向に削るために使われる。

エンドミルには、フルートと呼ばれる切削面がある。もっとも一般的なエンドミルには、2つから4つのフルートがある。

Electronics

2015.12.14

スクラップから作ったCNCマシンは2万円

CNC V0.6を3ミリのプラスティック板でテスト中。写真:Norbert Heinz

この数年、手頃な価格のデスクトップCNCマシンが大量に出回るようになったが、自分で簡単に作れると聞けば驚くだろう。格安のチップボード、Arduino、モーターブレークアウトボード、アルミのアングル材、それにトレイ式のCDドライブから取り出した歯車やサーボを使って、Norbert Heinzは信じられないほど安いCNCルーターを作ってしまった。トータルのコストは150ユーロ(約2万円)だ。

Fabrication

2015.12.09

大人なら習得しておきたい(100のうちの)10のスキル

私は、大人なら習得しておきたいスキルを詳しく解説した記事が好きだ。先日「Popular Mechanics」誌に「100 Skills Everyone Should Know(みんなが知っておくべき100のスキル)」という記事が掲載された。そこから、Makerなら知っておきたいスキル10個を紹介しよう。

木の倒し方

まず、木を倒す方向を決める(どこに倒せばいいかわからないときはプロに頼もう。真っ直ぐ垂直に伸びている木を倒すときはロープを使って倒す方向へ引っ張る)。

Fabrication

2015.12.02

TechshopスタッフのMel Olivaresさんに聞く「ドリームコンサルタント」という仕事

急ピッチで2016年4月のオープンのために準備が進んでいる「Techshop Japan」(プレオープンは2月)。豊富な機材や利用システムだけではなく、会員をサポートするドリームコンサルタントと呼ばれるスタッフの存在がTechshopの特徴だ。今回、MAKEでは、Mel Olivaresさん(Corporate Team Operations Development)にドリームコンサルタントという仕事の特徴や日本のコミュニティへのメッセージを聞いた。ちなみにMelさんは日本語も堪能で今回のインタビューもほぼ日本語で行われた。

Fabrication

2015.11.30

知らなかったメジャーの5つの機能

面白いMakerのYouTubeチャンネルはいろいろあるが、私が最近ハマっているのはLeah Boldenの「See Jane Drill」だ。Leahは熟練の大工であり教育者だ。彼女はYouTubeを使って人々、とくに建築や家の修繕を行おうとする女性や初心者に向けていろいろなことを教えている。彼女の番組の一貫した使命は「直したり、新しくしたりできるよう、メカニカルなものに潜むミステリーを掘り出すこと」だ。

下のエピソードは、メジャーの知られざる機能を紹介したもので、Leahの活動を示すいいビデオだ。

Fabrication

2015.11.28

Techshop Japanが2016年4月東京六本木にオープン。現在スタッフ募集中

Techshopは米国の会員制DIY工房。Makerスペースやハッカースペースという名前が知られるようになる以前から、TechShopはハイエンドな工作機械を有料で会員に公開していました。PebbleやSquareなど、ハードウェアスタートアップがそのプロトタイプを形にするなど、Makerムーブメントを支える要素の一つとして、このMakeでもよく取り上げています。

先日のMakerCon 2016にて発表されたように、来年2016年4月に東京・六本木のアークヒルズにTechshop Japanのオープンが決定し、現在その準備作業が急ピッチで進んでいます。

Science

2015.11.27

顕微鏡修理の禅と技:壊れた走査型電子顕微鏡を修理する男の物語

Sanfilippoの顕微鏡で見た埃(顕微鏡写真提供:Tom Sanfilippo。その他の写真はJon Christian)

それはArtisan’s Asylumのコンクリートの床の上に散乱していた。さまざまなベージュのキャビネットには、電子部品や冷却装置、真空画像チャンバー、そして伝染病のパニック映画を思わせる、無数のノブやスイッチやインジケーターのライトが並んでいる。この電子走査顕微鏡は、長年放置されていたものだ。壊れたままの状態で放っておかれていたものだから、どこが故障しているのか誰も知らない。