Fabrication

2018.03.09

古代ギリシャのアナログ計算機「アンティキティラ島の機械」を再現するために、それを作る「まいぎり式」ドリルまで作る

ClickspringのChrisによるアンティキティラ島の機械の動画シリーズをまだ見ていない人には、ちょっと興味がうすれるかも知れない。彼は非常に腕のいい時計職人で、アンティキティラ島の機械シリーズでは、1902年にギリシャ沿岸の沈没船から発見された、紀元前150年から80年の間に作られたとされる古代ギリシャのアナログ計算機、アンティキティラ島の機械を再現している。

このシリーズでChrisは、その機械の部品を自作したばかりでなく、当時それを作るために使われたであろう工具まで作っているのだ。

Electronics

2018.03.08

Arduinoで作る電子フォローフォーカス

jumbler氏は一眼レフカメラ用マニュアルフォーカスレンズのフォーカシング操作(つまり、レンズのピントリングを回すこと)を電子的に行う電子フォローフォーカスの仕組みをArduinoを使って作り、その詳細を公開している。

jumbleat / jumbler’s blog site – AR-FOCUS

ピントリングの駆動にはタミヤ楽しい工作シリーズの「ナロータイヤ」を使用するなど、入手しやすい部品ばかりで構成されている。可変抵抗器の操作でピントを調整できるだけでなく、作者が撮影時にほしいと思う機能がいろいろと盛り込まれている。

Crafts

2018.03.07

古い抵抗をアップサイクルしてアクセサリーにする

Cody Gagnonは素晴らしいプロジェクトをMaker Shareに投稿してくれた。棚の奥に束になって忘れ去られていそうな古い抵抗をリサイクルする方法だ。そうして出来たのは、テック系の連中に仲間だとアピールできる素敵なものだった。

数カ月前、私はガールフレンドとSodo Summer Sessionに参加し、ルンバ・ビールポンをプレイしたり、チップチューンを聞いたり、古いコンピューターの部品でクラフトを作ったりして大いに楽しんだ。そこには昔の抵抗が大きな容れ物にたくさん入っていたので、それで何かクールなものを作ろうと考えた。

Electronics

2018.03.06

誰もが泣いて笑って惚れ込むような3DプリントできるArduinoベースの踊る六足歩行ロボット

ロボット作りの専門家で「Make:」の筆者でもあるI-Wei Huangの機知に富んだ言葉を、私はよく引用してきた。彼は、可愛くて陽気で愉快なロボットを作れば、多くのことが学べると話している。3Dプリントで作れる、可愛いくて存在感のある六足歩行ロボット、Vorpalは、まさにそんな一台だ。誰もが泣いて笑って、惚れ込むに違いない。

VorpalはKickstarterプロジェクトとして開発された。すべてのパーツを含む完全なキットを購入できるほか、自分でパーツを買い集めてボディの部品を3Dプリントして作ることもできる。

Electronics

2018.03.05

新刊『Raspberry Piをはじめよう 第3版』は3/16発売!

「Make:」書籍チームが企画・制作を行った書籍を紹介します。

●書籍紹介

本書は、全世界で多くのユーザーの支持を集めているシングルボードコンピューター「Raspberry Pi」の入門書です。ハードウェアの概要、必要な周辺機器、Linuxの基礎、Pythonプログラミングの基本を解説しています。さらに、Arduinoとの連携、GPIOの使い方、ウェブカメラの活用、インターネットからのデータの取得、Raspberry Piをウェブサーバにする方法なども紹介。

Kids

2018.03.02

ゴミや廃棄された電気部品から生まれた素晴らしいメカたち —「手を使うことはデジタルのスカルプトよりもずっと楽しい」

インターネットでは、MarshMellopという名前で知られるデザイナーでコンセプシャル・アーティストのSteve Marshalは、素晴らしい作品の数々を「Make: project」に投稿してくれた。今は薬物乱用防止のための仕事をしているが、ロボットやメカやキャラクターのフィギュアを作るプロの作家になるのが夢だ。その才能は十分にある。彼は、空いている時間を使って、ロボットやメカをゴミや廃棄された電気部品やプラスチックの欠片から生み出している。

Stevenの話を紹介しよう。

Electronics

2018.03.01

工場音楽レーベル「INDUSTRIAL JP」

“INDUSTRIAL JP”は工場音楽レーベルだ。見たままに言ってしまえば、町工場で稼働している工作機械の美しい映像にオリジナルのサウンドトラックを載せたものである。ネジ、バネ、電線といった一般的な工業製品が本物の機械の繰り返し動作から生み出される様子のカッコよさと気持ちよさを、音楽の力でさらにカッコよく大幅に気持ちよくした動画集と言ってもいいだろう。ここで文字を連ねて説明しても伝わらない気がするので、PCでの再生に適した横位置の動画すべてにリンクしておく(一番気に入ってしまった「五光発條 × Sountrive」から)。

Fabrication

2018.02.28

3Dプリントによる美しい義足カバーを実現するために解決した4つの課題

私のRedditのフィードにSteveが現れて、この美しい義足用のカバーを見せてくれた。彼は非常に細かい画像のギャラリーを公開しているが、そのモデリングの過程を撮影した動画も発表している。

私の同僚の娘さんは義足を使っている。12歳だ。同僚は、その義足のカバーを欲しがっていたのだが、1つ400ドルもする。そこで彼は、飛行機の3Dプリントを得意とする私に、すねとふくらはぎのカバーのモデリングを依頼してきた。このプロジェクトが始まったのが3カ月前だ。これを実現するためには、次の4つのデザイン上の課題があった。

Crafts

2018.02.27

ずっと見ていても飽きない200個のゴムボールが跳ねる音の彫刻

私はトム・ウェイツの曲が大好きで、奇妙な楽器を使った「謎の男」(What’s He Building?)に大きな影響を受けている。自作楽器についてあれこれ調べていたときに、Dennis Havlenaのことを知り(2008年のMakezineの記事を参照)、彼のウェブサイトにあった設計図を元に、古いプロパンガスのタンクから「ハンクドラム」を作った。

それ単体でもいい音がするのだが、私のためにそいつを演奏してくれる美しいマシンを作りたいと考えた。そして、いろいろなバージョンを試した。

Electronics

2018.02.23

ショップの前にたどりつくとギフトカードが飛び出す宝の本「VIA LIBRIS」の製作から学んだこと、そして喜び

「VIA LIBRIS」は、ペーパーバックのサイズの宝の本だ。特別なコンパスと、「コールド」「ウォーム」「ホット」といったヒントが表示される絵文字盤で、あらかじめ設定されている場所にユーザーを導く。その場所(ショップなど)に到着すると、隠されたスロットからギフトカードが飛び出て、ユーザーはビックリする。新しい場所は、ボタンを押せばいつでもプログラムできる。どの本も手作りで、同じ物はふたつとない。美しくて、何度でも使える。私はこれを、友人や家族にギフトカードを贈るときに使っている。