2018.02.14
偉大なる小さなチップ「555タイマー」の歴史と入門プロジェクト
1970年、まだシリコンバレーの肥沃な大地に根を下ろした企業が5社にも満たなかったころ、Signeticsという企業がHans Camenzindというエンジニアのアイデアを買い取った。大発明というわけではないが、23個のトランジスターと大量の抵抗を使ったプログラム可能なタイマーだ。その最大の特長は、汎用性と安定性とシンプルさなのだが、これらは最初のセールスポイントの陰で色あせて見えた。同社は、当時最新の集積回路の技術を用いて、すべてをシリコンチップの上で作り直すことにしたのだ。