Other

2017.07.12

Maliaのための会話支援装置を発明しよう

間違いなく、Makerムーブメントの最大の利点のひとつに、個人の問題に合わせた個別の解決策を作り出す力があると思う。それは特に、障害を持つ人たちの生活の質を向上させる装置を身近なものにする活動に現れている。

Maliaは11歳の脳性マヒ患者だ。いつも笑顔で、とても明るく、人が話すことはすべて理解できるのだが、彼女が話す言葉は家族以外には聞き取りづらい。

これを改善するために、私たちはMaker Shareでミッションを立ち上げた。彼女の言葉を聞き取りやすくする発明をしようというものだ。

Electronics

2017.07.11

レトロなコンピューターをダイヤルアップ接続からWi-Fiにハックする

子どものころから、私はインターネットで育ってきた。ただ、その当時はBBSと呼ばれていた。ひとつのデジタルスペースではなく、いくつものネットワークが独立して存在していたのだ。それは、基本的にテキストベースで、メディアの制約を受けながら芸術的な工夫によって構築された、ときどきつながる濃厚な世界だった。今でも、その当時の古いパソコンが、わずかではあるが残っている。よく探せば、Commodore 64やApple IIeの完動品を見つけることができるだろう。

昔のパソコン通信に興味のある人は、Textfiles.comを覗いてみるとよいだろう。

Other

2017.07.10

インターネット上のMaker Faire「Maker Share」では解決すべき問題「ミッション」を共有できる

Maker Shareの公式スタートをお知らせしよう。この発表ができて、最高にうれしい気分だ。これは、Makerのための「発表会」の場。プロジェクトを見せ合って、互いに学べる新しい機会を作り、つながり、貢献し合うMakerのハブだ。私たちは、パートナーのIntelとともに、イノベーションとコラボレーションのためのインターネット上のプラットフォームを開発した。Makerにできるあらゆることのショーケースだ。どうか、MakerShare.comに登録してほしい。あとは、プロファイルを設定して、ポートフォリオに作品を加えるだけだ。

Other

2017.07.07

オープンソースハードウェアの旗手、Adafruitは会社の運営もオープンソース化している

世の中には、見事な直感が働き、先陣を切る勇気と信念を持ち、大胆な行動が次々に良い結果を生むという、まるで魔法にかけられたかのような企業がある。Adafruit Industries(エイダフルーツ・インダストリーズ)はそんな企業だ。2005年、MITで工学を学んでいたLimor“Ladyada”Friedは、学生寮の一室で、オンライン教材とDIYエレクトロニクスのためのオンラインショップ、Adafruitを立ち上げた。現在は、エレクトロニクス製品と教材を提供するコミュニティ主導の企業として、またマンハッタンのソーホー地区ではMakerコミュニティとして大成功を収めている。

Electronics

2017.07.06

自作の電気擦弦楽器とタンバリンを演奏するデュオ

久田祐三さんと尾上祐一さんの自作楽器による自作曲の演奏を観ていた。シルクロードのどこかで音楽好きの発明家が出会ったらこんな感じのデュオになるのかも。

右の久田さんが叩いているのはアラブ系タンバリンのリク。左の尾上さんが弾いているのは「回擦胡」。小さなクランクを指で回すと円盤が2本の弦を擦って音が出ます。ピックアップも自作の電気擦弦楽器。

演奏と楽器の詳細については下記のページをどうぞ。

Fabrication

2017.07.05

アンティキティラの機械をリバースエンジニアリングする

「Make:」の外部筆者でもあるClickspringのChrisは、「アンティキティラの機械を復元する」と題されたYouTube動画シリーズを公開している。その中でChrisは、古代の神秘の装置「アンティキティラの機械」を紹介し、解説を行い、それぞれの部品がどのように作られたかを特定するという困難な調査を経て、実際に自分で復元して見せている。その要点は、メカニズムの復元という大変な作業の記録と、もうひとつ、その部品を、現代のものではなく、古代の道具でどのように作られたかを探るところにある。

Other

2017.07.04

Maker Faire Tokyo 2017 ─ 出展者情報公開!

Maker Faire Tokyo 2017の出展者情報ページを公開しました。いつもと同様に、エレクトロニクス、ロボット、ミュージック/サウンドなどのカテゴリ別に掲載されていますので、興味のあるカテゴリからチェックしてください。

今年は新しいカテゴリを増やしてみました。その中で何と言っても出展者の方が多いのは、IoTです。さまざまな切り口のユニークな作品が目立ちます。

Electronics

2017.07.03

[MAKE: PROJECTS]エアホッケーの相手をしてくれるロボット

Air Hockey Robot EVOがあれば、対戦相手に事欠くことはない。組み立ても設置も簡単で、Androidのスマートフォンでコントロールできる。

これはオープンソースのロボットなので、普通に入手できる材料と3Dプリントした部品があれば、自分で最初から作ることができるが、キットも販売されている。ただし、エアホッケーのテーブルが必要だ。このロボットがぴったり合うテーブルがお勧めだが、ロボットをテーブルに合わせて改造することもできる。

Electronics

2017.06.30

電子工作初心者の強い味方「Circuito.io」は部品を配置すると足りない部品と配線図を示してくれる

アイデアは思いつくが、それを実現するにはどの電子部品が必要かがわからない。そこに大きな壁を感じている人は多いだろう。電子部品やコンポーネントはいつでもどこででも手に入る。コンセプトが浮かんで、部品をどこで買えばよいかまではわかっても、実際に部品を組み合わせて機能させるためには、ちょっと勉強が必要だ。

ArduinoでLEDを光らせるときは抵抗が必要(オンボードのLEDではない場合)といった、経験者なら当たり前に知っていることも、初心者にはわからない。

Electronics

2017.06.29

Raspberry Piで使う雷センサー

石川宏さんのナチュラル研究所では、環境センシングに関する豊富な知見と実験データが公開されている。近年はRaspsberry Piを使った作例も加わってきた。ここでは、雷センサー”AS3935″のプロジェクトを紹介したい。

このセンサーは秋月電子がブレークアウトボードの形で販売していて(商品ページ)、一見とても扱いやすそうに見える。しかし、相手が雷だけに、実験が難しい。筆者(船田)も一度は試したが、うまく動いているのかどうかわからないままお蔵入りにしてしまった。周囲の経験者からも同様の意見を聞いたことがある。