Fabrication

2014.03.28

CNC加工 vs 3Dプリンティング

当然のことだが、3Dプリンターは大きな反響を呼んでいる。熱烈なDIY愛好家は、自分のパーツを自分で作れるという部分に夢中になっている。しかし、あなたが作ろうとしているものに、はたして3Dプリンターは最適なツールなのだろうか。

3Dプリンターの製造方式は積層型だ。ほとんどの場合、熱して溶かしたプラスティックをエクストルーダーから絞り出してモデルを“プリント”していく。これは、素材の塊からカッターを使って余分な部分を削り落としていく切削型のツールとは対称的だ。

Fabrication

2014.03.14

Protoprintの3Dプリンター用フェアトレードフィラメント

私は2014年の3D PrintShowでSidhant Paiに出会った。彼はそこで、ゴミとして出されたHDPE(高密度ポリエチレン)から3Dプリンター用のフィラメントを作るProtoprint’sの展示を行っていた。ショーのあと、彼はProtoprintの社会事業、その成り立ち、フェアトレードで3Dプリンター用フィラメントを作るための装置について話してくれた。
– Anna Kaziunas France

プラスティックを選別するインドのウェイストピッカーたち。

Electronics

2014.03.10

OpenKnit:オープンソースのニット編み機

編み棒で繰り出された毛糸があらかじめ決められたデザインの形に変化していく手編みの手法は、いろいろな意味で3Dプリントの基本になっているように見える。アーティストでデザイナーのGerard Rubioが、Mar CanetやVarvara Guljajevaを作ったKniticの力を借りて、Arduinoベースのオープンソース自動編み機、OpenKnitを開発したというのは、自然な流れだろう。

 

OpenKnitはオープンソースで低コスト(550ユーロ以下)のデジタル・ファブリケーションツールです。

Fabrication

2014.03.04

伝統技法のアーティストが採り入れる3D技術

今どきの驚くような3Dアートを見ると、どのようなテクノロジー(とくに3Dプリントなど)を使ったのかと考えるのは自然なことだ。「3D printed art」とググってみれば、私の言っていることがわかると思う。3Dソフトウェアと3Dプリントの無限の可能性を駆使した目を見張る彫刻に目眩がするような形状の傑作が見られる。

しかし、なかには3D技術で作品全体を作るのではなく、全体のワークフローの一部としてそれを使うアーティストもいる。昔ながらの製作方法にこだわりながらも、3D技術を採り入れて作業を効率化しようというアーティストもいる。

Fabrication

2014.02.28

プレイ・ドーのDohVinciは子ども用ねんど3Dプリンターへの第一歩か?

プレイ・ドーのDohVinci

プレイ・ドーは、Hasbroのプルースト現象を引き起こすグルテン状のモデリング用複合素材だ。みんなのお父さんやお母さんがこれを口に入れて遊んでいた1970年代から、手動の押し出しキットを販売していた。

初期のプレイ・ドー押し出し器。1980年代のもの。

だが今年、Toy Fairの一般来場者から離れた招待客のみのプレビューイベントで、Hasbroは最新のプレイ・ドー押し出しキットを発表した。“次の大ブーム”を意識したDohVinciだ。

Fabrication

2014.02.21

faBricator:3Dプリントとレゴで高速プロトタイピング

faBrickatorソフトウェアか、すべてのパーツを3Dプリントか、時間節約の方法。

3Dプリントは、レーザーカットやCNC加工などの他のタイプの高速プロトタイピングと比較して時間がかかる。とくに、数多くのイテレーションが必要な場合は遅い。その問題を解決する目的で開発が進められているfaBrickationは、3Dモデルをレゴのブロックと特殊な3Dパーツとに変換して、プリント、組み立て、変更を短時間に行えるようにする、オープンソース化を前提としたプロジェクトだ。

Fabrication

2014.02.18

Printrbotがオール金属製3Dプリンターを発表

3Dプリンターのトップメーカーのひとつ、Printrbotは、ローコストでオープンソースの木製フレームのマシンで有名だが、今度の新製品は、2年前にKickstarterの成功によって起業したこのメーカーにとって、革命的なものとなる。

もっとも大きな特徴は、フレームがアルミと鉄でできていること。サイズは、レーザーカットの合板を使った現行モデルのSimpleよりやや大きめだ。真っ赤なパウダーコート塗装が目を惹く。

Fabrication

2014.02.17

Todd Schlemmerの3Dプリント製カメラ

究極のピンホールカメラと言えばプリントに限る。Todd SchlemmerはこのPINHE4D型カメラをデザインした。35mmフィルム対応だ。Tinkercadでモデリングし、Printrbot Plusで出力した。

最新型のP5は、大判4×5ピンホールカメラだ。これはハーマンのIlford Titanをもとに作られている。標準的な大判4×5のフィルムホルダーが使えるように設計されていて、90mm、画角70度と、150mm、画角46度のレンズがある。

Fabrication

2014.02.07

AfiniaのStratasysへの反論2:古い特許とプリンターの情報を隠していた

今日、Afiniaは、Stratasysの3Dプリントに関する特許に対して、さらに大きな一手を打った。反論の改訂版だ。そこでAfiniaは、次の3つの証拠を使ってその主張を強化した。ひとつは、Stratasysはその特許を使って市場を独占しようとしているというさらなる証拠、ひとつは、Stratasysが彼らの所有する特許のひとつが、出願された新しい特許の新規性を否定することを特許庁に示すことができなかった証拠、もうひとつは、Stratasysが彼らの所有する特許のひとつが、別の出願中の新しい特許の新規性を否定することを特許庁に示すことができなかった証拠だ。

Fabrication

2014.02.06

Hondaが歴代コンセプトカーの3Dデータを公開

やはり先週最大のニュースは、ホンダがコンセプトカーの3Dデータをクリエイティブコモンライセンス(CC BY-NC)で公開した件じゃないでしょうか。

Hondaの歴代コンセプトカーの3Dデータを公開 – 3DプリンターでHondaの「ものづくり」を体験

Hondaは、従来の「メーカー」と「ユーザー」という枠組みを超えた新しいコミュニケーションの在り方を目指し、このプロジェクトを企画しました。このプロジェクトに触発されて、ユーザーのなかから、優れた未来の自動車デザイナーやエンジニアが生まれてくることを願っています。