Fabrication

2014.07.08

カナダ初のSTLファイルの知的所有権侵害訴訟に学ぶ

DJI Phantonクアドコプター。写真提供:flickr ユーザー Adam Meek

先月、3Dprintler.comはカナダで初めてのSTLファイルの知的所有権侵害訴訟に関するブログ記事を掲載した。それが本当にカナダで始めての STLファイルの知的所有権に関する訴訟なのか、それがカナダの法律に違反することなのか、私にはわからない。しかし、これはアメリカの法律から見たデジタルファイル、3Dプリント、そして知的所有権について考えるいい機会になると思う。

Fabrication

2014.07.01

3Dペンの3Doodlerで作った飛行機が飛んだ

3Doodlerは3D落書きにも、ラジコン飛行機の製作にも使える

3Doodlerのことを聞いたことがある人も多いだろう。ハンドヘルドの3Dプリンターとして使えるというものだ。しかし、それで作れるものは、せいぜい、文字通り三次元の落書きぐらいなものだろうと考えている方も少なくないと思う。しかしそれは違う。本当に飛ぶラジコン飛行機も作れてしまうのだ。

骨組み、モーターマウント、操縦翼面は、すべて3Doodlerペンで作られている。翼の表面もこいつでカバーしているように見えるが、そこにはLITESPANというフィルムが貼られている。

Fabrication

2014.06.20

より速く、より精細に、Formlabsが旗艦3Dプリンターをアップグレード

Formlabsの新しい3Dプリンター、Form 1+

デスクトップ型ステレオリソグラフィー(SLA)プリンターのメーカーとして知られているFormlabsは、メジャーアップグレードとなるForm 1+を発表した。より高速で、細かいプリントが可能になる。

Formlabsの主任エンジニア、Ian Fergusonによれば、この新しいプリンターは「新しいレーザー、新しいコントロールシステム、何十もの部品の精度と品質の改善」が加えられたという。

新型プリンターの価格は、現行のForm 1と同じ3,299ドル。

Crafts

2014.05.26

家宝のバイオリンを3Dプリンターで甦らせる

7年ほど前、私は家族に代々伝わるバイオリンを譲り受けるという名誉を得た。私が受け取ったのは、ネック(ボディから分離している)とボディと1本のチューニング用ペグだった。これは大変に貴重なものだ。ボディの内側には「ストラディバリウス」と書かれていたからだ。結局のところ、それは本物ではないとわかったのだが、それでも100年前の代物だ。かれこれ80年間は音を出していない。現存するMassie家の人間で、この音色を聞いた者はいない。

Fabrication

2014.05.21

AutodeskがオープンなDLP 3DプリンターとSpark APIを発表

MakerConにて、Autodeskの社長兼CEOのCarl Bassから、オープンなデジタル製造ハードウェアが発表された。Autodeskがハードウェアを作るのは初めてだ。まだ名前は決まっていないが、それはAutodesk 3Dプリンターだ。このプリンターの設計ファイルは「さらなる改良と実験のために一般公開される」。

さらに、Autodeskはオープンな(しかしオープンソースではない。

Fabrication

2014.05.20

早くて安いホットグルー注入式ソリッドプリントのストレステスト

ソリッド(インフィル100%)なモデルをプリントすると、強度は抜群に強くなる。しかし、インフィルを高く設定すると、プリントにかかる時間が非常に長くなり、当然、素材もたくさん使う。

そこで私たち、Lantern Roboticsでは、面白いソリューションを考えた。Hot Melt Adhesive(HMA)を注入するというものだ。HMA(一般にホットグルーと一般に呼ばれている)は、摂氏180度前後で溶ける熱可塑性樹脂だ。これならプリントに注入しても、プリントが熱で変形したりはしない。

Fabrication

2014.05.09

Teddy Bear Printer:毛糸でプリントするハイブリッドRepRapミシン

Scott E. Hudsonはカーネギーメロン大学の博士課程、Human-Computer Interaction Instituteの教授であり創設者だ。Association for Computing Machinery(計算機械学会)の第32回コンピューターと人間のインターラクションに関するスペシャル・インタレスト・グループ(ACM SIGCHI 2014)で行ったスピーチが世界中に波紋を広げている。

Fabrication

2014.05.02

パーソナルエクソスケルトンで再び立って歩く

3Dプリントパーツを使用したエクソスケルトンスーツEkso。

未来へ踏み出す話をしよう。ロボットエクソスケルトンだ。かつてはSFの世界の話だったが、今は車椅子から立ち上がりたいと人の願いを叶えようとしている。そう遠くない将来、それは車椅子に取って代わることだろう。数カ月、あるいは数年間を車椅子で生活してきた人が、再び真っ直ぐび立ち上がり歩くことができるようになったらどうだろう。夢のような感覚だと思う。新しい自由だ。

そうしたロボットエクソスケルトンは、利用者の新しい筋肉組織となる。

Fabrication

2014.04.25

新刊『3D Printing Handbook』は明日4月26日発売!

なぜ、いま3Dプリンターに注目が集まっているのでしょうか。単に価格の面で手に届きやすくなっただけではありません。モノを手に入れること、そして作ることについて、多くの人々の考え方が変化していることも、その背景として挙げられるでしょう。本書は、3Dプリンターをデジタルとフィジカルを結んで自己表現を行うためのツールとして考える書籍です。

Fabrication

2014.04.14

ラピッドプロトタイピングの波に乗る:耳栓を再発明した「SurfEars」

北カリフォルニアのサーファーはきつい。水は冷たい。潮の流れは速く、嵐から生まれた強烈な波はつきものだ。スクールバスほどもあるサメも泳ぎ回っている。

そんな、ちょっと過酷な環境でも、私は自分の耳を健康に保つための努力をしている。私は右耳が外耳炎に、左耳が初期のサーファー耳(外耳道骨腫骨腫)になっている。耳栓を使ってみたが、よくなかった。水に潜ると取れてしまうし、周りの音がくぐもってしまって、風邪を引いたような気分になってしまう。